隠久日記(こもりくにっき)

士やも 空しくあるべき 万代に 語り継ぐべき 名は立てずして  山上憶良

健康

2017年02月27日 | 日々

 まとめて数枚、パネルにカンバスを張り、すぐに地塗りをする。第一段階は四層。また、結界枠の木工作業も、数枚分まとめて行った。のこぎりで裁断することが多いのだが、今日は、電動糸鋸で大まかに切り、やすりで正確な寸法を出した。ここは0.5mm以上狂うとカンバスと結界枠の隙間が大きく目立ち見苦しくなってしまう。

 約一年がかりで読んでいたペソアの「不安の書」を読み終える。制作の資料以外に本を読む時間はほとんどとれないので、このようになる。最後のところ、

 本書の、この頁よりも前を読んだ人はきっと、わたしを夢想家だと考えたことだろう。そう考えたとすれば、誤りになろう。夢想家になるにはわたしには金が不足しているのだ。
 深い憂鬱、倦怠に満ちた悲しみは、安楽や落ち着いた贅沢をそなえた環境なしには存在しえない。
ペソア「不安の書・終章」


 生活のなかで極わずかしかない読書の時間には、読み終えた数冊の本を傍らに置いておき、適当な頁をランダムにめくって楽しむ。今朝めくった一冊、

 あなたはもっと自分自身に注意を払わねばなりません。健康というものは、自分勝手に扱ってよい個人の所有物ではありません。それは貸し与えられた財産にすぎない。つまり恩寵ということです。たいていの人間はそれを知らない。
グスタフ・ヤノーホ「カフカとの対話」

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塗り

2017年02月26日 | 制作

 三号の万葉集シリーズを描く。光沢のある真っ白い下地に油絵の具で髪の黒を盛った。微かなはみ出しも致命的に思えるので、作業の緊張から肩こりがひどい。一息入れに散歩へ出ようとしたが、少し横にならなくては歩く気力も出なかった。

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ひとけ

2017年02月25日 | 徒然

 アンリ・カルティエ・ブレッソンと木村伊兵衛のポートレート作品を見る。スナップでも人の姿が欲しいとつくづく思う。また、ファインアートとしての写真には興味があまり湧かなくなっていることに気付いた。






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「高野原」額装

2017年02月06日 | 制作

 結界枠に貼る金襴をカットして、物干しに吊しています。金襴「牡丹唐草」は京都の西陣にオンデマンドで特注したものです。



 角箱は基盤の黒(右)が淡いので、ベルベット(左)を上から貼って引き締めます。真っ黒になると埃等が目立つので純国産の棕櫚箒を使って汚れをまめに払っています。

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