隠久日記(こもりくにっき)

士やも 空しくあるべき 万代に 語り継ぐべき 名は立てずして  山上憶良

三つの習作

2015年10月20日 | 制作

 花源氏物語シリーズは、四候補の内、「蓬生」からエスキースを始めています。扱う庭のホトトギスも、まだ頑張って咲いています。万葉集シリーズのエスキースは、先日の柿本人麻呂に加えて、小野老の

 あおによし 奈良の都は 咲く花の 薫ふがごとく 今盛りなり 328
 
 これも画用紙にあれこれ描き始めました。華やかに思える歌にも、遠く太宰府から奈良を懐かしむ望郷の念があります。そのあたりを今までなかった顔の角度で表すことを考えています。

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忘れていた音楽

2015年10月15日 | 徒然

 バルナックライカを携えての初散歩、19世紀西欧絵画のような写真になりましたが、今回は追加購入した現代のレンズを着けて撮りました。半世紀前に製造を終えたカメラに現代のレンズが着くのも凄いことです。

 花源氏物語シリーズの構想を練りつつ、今日はカンバスを張りました。BGMは日本の民謡です。万葉集を辿れば、元は歌劇や労働歌でしょうから、民謡との関連を探っています。今のところそれは見えてきません。ただ、民謡の楽天的な明るさは、原始万葉と繋がっている気もします。それにしても、イタリアのカンツォーネのような天真爛漫な明るさは何でしょう。J-POPが何ものかを私は知りませんが、大衆性・楽天性とを特徴とするなら、日本の民謡が一番です(もちろん、日本の民謡は幅が広く、多様ですが)。カンバスタックを打つ響と民謡のお囃子がマッチし過ぎて、必要以上に金槌を振るってしまいそうでした。

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花源氏物語構想

2015年10月13日 | 制作

 個展後、様々な雑事に振り回されながらも、次の制作を考え始めています。新作「藤袴」の経験から、山野草の実感を記憶に焼き付けることが大切だと分かったので、自宅の「万葉源氏植物園」に咲いているものから、構想を練ることにしました。

 まずは、もう花は散ってしまいましたが、記憶が生々しいレンゲショウマから「御法」、紫の上の体力が衰えていく中、それに反して新たな美しさで輝く様子の象徴として使いたいと思っています。ホトトギスは今いっぱい咲いている白に斑点のものでなく、淡い黄色のものも少し咲いているので、これで「蓬生」を、ここで末摘花は以前とは違った様子を見せ、嘲笑の対象とはなっていません。いつか描く「末摘花」の帖では、本来の象徴である紅花を使うことになるでしょう。

 花が咲き始めた大文字草は「夕霧」となる予定です。小さな大の字がいっぱい咲く可愛らしさは、雲居雁や夕霧家の子だくさんに対応している気がします。少々喜劇的で微笑ましいところの多いこの帖ですが、落葉の宮にとっては喜劇どころではありません。イワシャジンでは、色々と迷いました。最初は「篝火」を候補としましたが、季節的には夏のイメージが強い帖なので、違和感を持つ人が出てきそうです。今は「松風」を考えています。大堰が明石の海を思わせること、形見の琴、等々から、青海波や松、琴の形と絵の姿が浮かびつつあります。

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ライカ初陣

2015年10月05日 | 日々

 いわき個展の会場へ顔を出しに行ってきました。デジカメは持たず、先月手に入れたバルナック型ライカを携え、気ままに撮って歩きました。



 古いレンズなので、逆光は苦手ですが、かまわずフードも付けないで撮ります。



 カラーのない時代のレンズとカラーフィルムの取り合わせ、後処理で色は抑えてみました。










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