隠久日記(こもりくにっき)

士やも 空しくあるべき 万代に 語り継ぐべき 名は立てずして  山上憶良

個展出品作「胡蝶」について

2017年09月16日 | お知らせ

オダマキを使った「薄雲」の構想の行きづまりから、それを「胡蝶」にシフトして習作を開始、しかし、オダマキへの拘りが絵の展開を阻害していることに気づき、舟に並ぶ女童のイメージから花をコデマリに変更。画面の動きとしてはコデマリは良かったが、やはり帖の内容からは山吹か桜がベスト。結局、コデマリの花の列と動勢が似ている山吹に最終決定。場面は舟楽から御読経へのシーン、画面構成は六条院の春の御殿と秋の御殿を結ぶ池、そこを行き来する舟を表す。

黒地に映る反転した山吹の姿は

池の水に影をうつしたる山吹、岸よりこぼれていみじき盛りなり。

これそのもの、もちろん山吹は、この帖の主人公の一人、玉鬘でもある。

〜美しくも儚い世界〜
長谷川資朗絵画展
10月5日(木)〜11日(水)
藤崎百貨店 本館6階美術ギャラリー

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