shinyakomatsu2016

超短編小説を掲載しているブログです。実力は全くないですが読んで頂けると幸いです。よろしくお願い致します

「lost virgin」 ver2017

2017-03-15 16:09:45 | 小説

僕には何もない。恋愛感情も哀しさも。ただ今まで付き合っても直ぐに結ばれて、長く続かず、刺激だけを求める日々。そんな時、彼女と出会った。僕が公園で煙草を吸っていたら、彼女が近づいてきた。僕は彼女を見て良い女だなと思った。そんな感じを抱いたけど、直ぐに僕は煙草を携帯用の灰皿に押し潰して、彼女に目礼してから公園を去った。彼女が僕に声を掛けようか迷っているような感じだったけど、僕は気付かない振りをしてこの公園を去った。ある日。僕は女と初めて行った居酒屋で酒を飲んでいた時に、彼女が丁度注文を聞きに来てくれた。その日、僕は彼女がこの居酒屋で務めている事を知った。その時、僕は何故か彼女としたいとは思わなかった。しかし、女と一緒にこの居酒屋に行き、彼女を見る内に、僕は彼女に惚れ始めた気がした。女と別れた日、僕はこの居酒屋で閉店まで酒を飲んで帰ろうとした時に彼女は意を決した感じで僕に連絡先を教えた。そして、取り敢えず彼女が休みの日に、僕達は一緒に最初出会った公園で煙草を吸いながら話をした。彼女は美形で格好いいし、話した感じでは器用に話題を変えられるから話が上手い方だと僕は思った。彼女は恋愛を殆ど知らない。そんな彼女は「初めて」の行為を僕とする事に決めたようだ。彼女の言う初めては「virgin」と言う意味でなく、本当に好きな人との行為が「初めて」だという意味だ。彼女は僕といて「心地よい」と言っていた。しかし、今、僕は何故か出来れば彼女とはしたくなかった。何となくこのまま、僕は彼女とはキスだけの関係でいたかった。しかし、僕は好きな女と行為をする事が今までなかったから、僕も彼女と行為をしたら「初体験」になると思った。僕達は一緒に居酒屋で会う事が無くなった。僕達は互いに時間が空いた日に会おうという事だけ決めた。僕達は結婚するつもりは一生無いと言っていた。気が合うから余計僕は彼女に惚れた。それでも、彼女といる時はキス以上の事はしない。何故か僕は行為をしたら彼女と別れようと思っていた。僕達がキスをした後、彼女は「今まで恋愛した事ないんですか?」と僕に尋ねた。「うん。殆どね。今までずっと刺激的な生活だったんだ。だから、君と離れたらまた刺激を求める日が来るかもしれない。でも、僕は今が一番幸せだよ」と返答した。そう聞いて彼女は少しだけ哀しそうな笑顔になった。僕はその笑顔が大人の笑顔で良いなと思った。そして、ある日。僕達は結局、ホテルに行き「初体験」をしようと思った。この日、僕は彼女と離れていく事を決めた。その日の夜空に白色よりも切ない灰色の雪が舞い降りていた。僕はその雪を見て、行為をしても彼女と別れたくないなと初めて思うようになった。僕達はシャワーを浴びてから行為をした。彼女は行為後、心から「血」が出た気がした。勿論、彼女は「virgin」ではないけど、気持ち的には「初めて」だから。僕達は此処で煙草を吸って話をした。僕達は別れない。そう決めた夜だった。今夜は。そして、僕達はまたホテルから出る前にキスをした。雪は止み、彼女は車で僕を自宅に届けてくれた。彼女は「また明日ね」と少しだけ恥ずかしい感じだけど何となく嬉しそうに言って此処から去って行った。その後、僕達は幾度となくホテルで行為する事にした。あの灰色の雪を見た夜。彼女と離れない事を決めた夜。その夜から僕達は「恋人」になった。そして、今日もまた僕達はホテルで行為をする。僕達は出来ればその次も行為をしたい。出来ればずっと。

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