shinyakomatsu2016

超短編小説を掲載しているブログです。実力は全くないですが読んで頂けると幸いです。よろしくお願い致します

「青い髪の義足の女と」

2016-12-07 20:24:27 | 小説

僕は高校を中退してから目標が無くなってしまった。高校を中退してから、僕は家で「ダメ」生活を送っている。屈折した思いがあるけど、それでも、段々僕は先に進みたくて、高校を中退した後で、通信高校に入学していた時もある。しかし、通信高校も直ぐに退学した。今の僕は何が良いのか悪いのか現実が俯瞰できずにいる。

それでも、僕には良い思い出がある。彼女と過ごした時の良い思い出がある。

 

彼女は高校中退する前の高校の同級生だ。昔から、彼女は前向きな性格で友人もいたし、信頼できる彼氏もいた。彼女は見事に学校に溶け込んでいた気がした。

僕は彼女の殆ど黒に近い特に暗い青色の髪を見てから彼女は良い女だなと思っていた。しかし、僕は直ぐに入学した頃からずっと高校を辞めようかなと思っていた。それでも、僕は何となく通学をしていた。僕はバイト求人雑誌を見ながらため息をした。僕はバイト求人雑誌を見るのを止めて、何時も漫画を読みながらぼんやりと過ごしていた。それでも生きたかった。ずっとこの頃はそう思っていた。生きたいとずっと思っていた。

学校で何となく順風満帆な感じがする彼女が挨拶をしてくれるようになった。僕も素直に彼女に挨拶をしていた。彼女は僕に少しだけ興味がある気がした。僕は彼女と少しだけ話す事が出来るといいなと思っていたから、挨拶をしてくれただけで幸せだと思っていた。

高校を辞める前に、最後に僕は良い思い出が出来たなと思った。何年かすれば忘れてしまう良い思い出だけど、僕はそれでも彼女と少し話せて僕は充分幸せだと思った。

彼女は何時も友人と一緒に学食でランチを食べている。僕は何時も学食に行かず、教室でクリームパンとペットボトルのお茶を飲んで昼休みを過ごしていた。

この頃の僕はバイトをして上手く行かずに、起きてから寝るまでずっと苦痛な感情でもがいていた。今、僕はどうにも現実を変える事が出来ない無力の自分に苛々していた。それでも、僕は苦痛な感情でもがいているけど、本能で生きようと思っていた。

しかし、敢えて苦痛を招いたのは自分の原因だと思うようにした。僕に取って今の苦痛の原因は僕のせいだと思うようにした。

しかし、僕が招いた不甲斐ない思いを敢えて僕に原因があると思う事で、僕は「現状」を乗り越える力になると思った。後々、必ず今の思いや苦痛が役立つ日が来ると思っていた。

そして、いずれはこの苦悶や苦痛を乗り越えられる事を本能で分かる日が来る気がした。この先、僕は現実を乗り越えて生きたいと思った。僕はこの現実の受け止め方が「正しく」なくても、それでも僕は「終わり」が来るまで必死に生きようと思った。本能が生きたがっているから。

 

ある日、彼女は僕を家に招いた。彼女が学校帰りに声を掛けてきた。僕は驚いていたけど、声を掛けて貰って嬉しかった。僕達は一緒に帰り、彼女が「焼肉を奢ってあげる」と言っていた。その日に、彼女は彼女の実家に僕を招いてくれようとしていた。僕は「無理しなくてもいいよ」と遠慮をした。しかし、彼女は「大丈夫。私の話を思う存分、聞いて欲しいから」と軽く笑いながら言ってくれた。

彼女の実家は焼肉屋で、彼女が親しくしたい相手だけ焼肉屋に誘うみたいだ。 

彼女は僕の事を何故か気に掛けてくれたようだ。それが僕は嬉しかった。僕達は学校の帰り道の途中で連絡先を交換し合った。そして、僕は彼女と一旦別れて、この日の夜に僕は彼女と焼肉屋の前に待ち合わせをして、一緒に焼肉を食べる事になった。

僕達は焼肉を食べながら、彼女は取り敢えず、自分の事から話し始めた。どうやら最近、彼女は恋人と別れたようだ。恋人と別れた彼女は気落ちする時があったけど、気持ちを立て直す為に彼女は僕に声を掛けたいと思ってくれたようだ。恋愛感情はないけど、それでも、彼女は僕と親しくなりたいと言うような事を言ってくれた。しかし、僕は焼肉を食べるのも久しぶりだった為、僕は話よりも食べる事に集中していた。

彼女に取って僕は恋愛対象外ではない。僕に取って彼女は恋愛対象だけど。

彼女に僕が来月、高校を辞める事を伝えた。彼女は止めた方が良いと言ってくれた。でも、僕達はしばらく話して、最後に彼女は「また暇な時に会おう」と言ってくれた。

そして、僕と彼女は来月、僕が学校を中退するまで付き合うようになった。

彼女に取っては四回目の「恋愛」だ。丁度、彼女は前の「恋愛」からしばらく経ち、新しい「恋人」を探している時に僕と出会った。

彼女は僕の事を「ダメ人間」だと知っていて、それでも彼女は僕と仲良くなろうとしてくれているから、素直に嬉しかった。付き合ってから直ぐに僕は彼女に感謝するようになった。

 

そして、僕は彼女の実家の焼肉屋で週に一回のペースで招かれていた。

 

彼女はもう既に受験勉強をし始めた。だから受験対策で彼女は忙しくなる為、再来週の日曜日に僕達は別れる事を決めていた。

今日、僕達は彼女の実家の焼肉屋に行かず、珍しく喫茶店で話をしていた。そして、僕達がこの喫茶店で話している時に、僕は最後に彼女に義足をプレゼントしたいと言った。彼女は驚いて「無理しないでよ」と驚いた口調でそう言っていた。

「最後だからさ」と言って僕は彼女と一緒にコーヒーを飲んでいた。

僕達の最後のデートの日。僕は彼女の誕生日プレゼントで義足を贈りたいと思っていた。

だから、今日は彼女が前に義足を買ったオーダーメイドで義足を作る店に行く事にした。予めネットで調べた地図を見ながら。

彼女はずっと「高いからいいよ。気持ちだけでいいから」と言っていたけど、僕はそれでも「最後だから」と言って店に向かった。

僕はもう彼女とは二度と会えないし、最後に何か彼女に取って役に立つプレゼントをあげたかった。彼女の詳しい案内で彼女と一緒に、今の彼女の義足を作ってくれた社長の所に辿り着いた。

彼女は店に入る前に、「高いからいいよ。お返しなんか何も出来ないし」と彼女は言った。

「でも、僕は君と二度と会えないと思うし、それに焼肉を奢ってくれたし。最後ぐらいは付き合って良かったと思って欲しいんだ。だから」

「そう言ってくれて有難う。本当に悪いね……でも、そう言ってくれて嬉しいけど……」

「ごめんね。なんか僕の押しつけかもしれないけど……でも、最後は出来るだけ良い別れ方をしたいんだ。君は僕に気を使わなくていいから。焼肉も奢ってもらったし。今まで有難う」

「私は君に何も返せそうもないけど……それでもいいの?」と彼女は僕に最後に確認した。 

「『恋愛』にならなくても、僕は学校を辞める前に、君が声を掛けてくれただけでも嬉しかったから。でも、僕はこうして君といられる時間はもう直ぐ終わるから、最後に出来るだけ後味の良い記憶を残したいんだ」

「そう言ってくれて嬉しいよ。何だか申し訳ないけど、でも、有難う」

そして、僕達は義足を作るオーダーメイドの店に入った。

彼女と社長は顔なじみで色々、二人で少し話していた。僕を見て「彼氏と来るなんて初めてだね。いい彼氏できて良かったね」と社長は言っていた。

「有難うございます。いい男でしょう?」と言って彼女は社長に言っていた。少しだけ悪戯っぽく笑って答えていた。

何時か彼女が僕といて良かったと思ってくれる日が来ればいいなと僕は思っていた。僕は唐突に彼女に対してそう思っていた。

社長は落ち着いた感じの方だ。真摯に仕事に取り組んでいる方だなと僕は思った。

テレビで見た事があるような仕事をしている社長。義足を作るオーダーメイドの店の社長の職業は、正式には「義足装具士」という職業名だと今、ふと僕は思い出した。

そして、どんな義足がいいか彼女と社長は話していた。僕も二人の会話を聞きながら、僕は彼女の綺麗な顔を眺めていた。

そして、僕は彼女のオーダーメイドした義足の全ての料金を会社の社長に聞いて、僕は彼女の義足のプレゼント代を社長に渡した。

そして、僕達が店を出てから彼女の申し訳ないといった感じの笑顔を見て、僕は彼女に取って彼女の新しい義足が押し付けのプレゼントでなければいいなと思った。

彼女の意向で、翌週の日曜日に僕達はまたデートした。今日も焼肉を食べずに喫茶店で話しをする事にした。彼女は何時もより明るい色の青い髪に染めて黒い口紅で唇を黒色に塗っていた。僕達は直ぐに喫茶店のテーブル席に座りコーヒーを注文した。

しばらく新しい義足は出来ないけど、彼女は大学合格して入学式の時に僕がプレゼントした義足を付けて行くと言ってくれた。でも、本当なのか分からないけど、僕は彼女のその言葉だけで充分だと思った。

「君はいい奴だね」と彼女は遠慮しているけど、嬉しそうな表情で僕を見つめた。そして、彼女はコーヒーをただ少しずつ飲んでいた。そして、少しだけ無言の空気になった。

「別にいい奴ではないよ。僕は。ただ、好きな相手に良く思われたいだけだよ」

「もしかして、何か見返りは求めているの?」と彼女は悪戯な口調で言った。

「別に。何時も焼肉代奢ってくれたから、何か僕が出来る範囲でお礼がしたくてさ」と僕は敢えて素っ気無くそう言った。

「一回だけならいいよ」と彼女はまた悪戯な口調で僕にそう言った。

正直、僕は彼女のその言葉を驚いて、心臓の血の流れが今までで一番速くなった気がした。もう僕は高校の入学式の時に彼女を一目見てから彼女を好きになっていたから、この彼女からの誘いが凄く嬉しかった。それにこの時の僕はキス以上の経験が無かった。だから、高校中退する前の最後の最良の思い出になると思った。

僕は彼女に惚れてから、ずっと彼女の冷たい義足を外した脚を冷たく舐めたいと思っていた。冷たい脚を見て行為をしたいと思っていた。

それが叶う日が来る事は無いと思っていたから、急な誘いだけど、僕は彼女からの思い掛けない思慮外の誘いを即答でのった。

彼女は、きっと「恋愛」ではなく、ただ大人の気遣いで僕を誘っただけなのかもしれないけど、それでも僕は好きな女と「恋愛」が叶いそうで、ただ良かったとだけしか思っていなかった。僕達はこの先も「恋人」になる事はきっと無いけど、それでも僕の心臓の血の流れが更に速くなっていた。

僕は彼女が大人の気遣いをしてくれた瞬間から何時もより彼女が綺麗になった気がした。今まで僕は彼女の何時もよりも大人の女の特有な色気のある表情を見た事が無かった。そして、今、こうして彼女は僕に大人の色気を含んだ笑みを見せてくれた。

今日、僕は好きな彼女と心身が深く混じる事が出来る事が幸運だと思った。

そして、僕達は喫茶店から出てから近くのファッションホテルに行く事にした。

僕達はファッションホテルの部屋に入り、僕達は最初にシャワーを順番に浴びた。そして、僕達は綺麗な身体でベッドの上に乗った。そして、次第に、僕達の距離は近づいた。

僕は僕の唇を一瞬だけ奪ってくれた彼女の黒い口紅で黒色に塗った唇の感触を忘れたくなかった。そして、何時もよりも綺麗な彼女が義足を外して、その彼女の脚を僕は舐めていた。

そして、僕は「童貞」を捨てた。

彼女は「高校中退するのも、バイトを直ぐに辞めるのも仕方ないと思う。君はきっとその内いい事があるよ」と行為を終えてから言っていた。彼女は部屋を出る前にフォローしてくれた。しかし、僕は生涯、「ダメ人間」で終わりそうだと思うようになっていった。

しかし、僕に取って今日は充分すぎる程良い一日だった。でも、何となくその事を僕は彼女には言えなかった。僕は彼女とただの他人でなくなった今日を忘れたくないなと思いながら一瞬目を瞑った。そして、最後にまた僕達はシャワーを浴びた。

僕はもうこれ以上ない時間を過ごせた。だから、僕は彼女のこの先の人生が上手く行けばいいなと思った。

そして、僕達がホテルから出た後、彼女は「出来れば、もう少しだけ話そう」とだけ言った。そして、僕達は近くの喫茶店に行き、行為の熱が残るまま、しばらく二人で話をした。

僕は「お互いこの先、上手く生きられるといいね」と言った。「私もそう思う」と彼女も言っていた。もう僕達は直接会う事は二度と無い事は分かっていた。だから、僕は哀しくなった。彼女も少しだけ寂しそうだった。しかし、最後にこうして、僕は彼女と話せて幸せだと思った。僕は行為の余韻が残っている状態を初めて知って、今夜から僕は少しだけ「大人」に近づいた気がした。また彼女は普段通り、暗い青色の髪を、また殆ど黒に近い特に暗い青髪に戻して、唇を黒色から元の色に戻すようだ。

そして、僕達がコーヒーを飲みながら、再び話し始めてから約十五分後に、彼女は家族に電話で迎えに来て欲しいと言った。そして、彼女は携帯の通話を切った。

「私達、もっと早く付き合ったら、もっと深くまで好きになれたかもしれない。でも、私は君と短い間だけしか会えなかったけど、この先も忘れないよ。また会えなくても」と言った。そう言った時の彼女は何時もより少しだけ寂し気な表情で笑みを浮かべていた。

そして、彼女が彼女の母親に電話してから、二十分後ぐらいに、彼女の携帯電話が鳴り、彼女は店に出る事にした。彼女が母親に迎えに来て欲しいと電話してから、彼女の母親が迎えに来るまで、僕達は話を殆どせずに、ただ時間が早く流れた気がした。そして、僕達の終わりの瞬間が訪れた。僕は彼女の顔見て、本当にいい女だなと改めて思った。僕は本気で好きになった彼女と「恋愛」が出来て本当に幸運だと思った。

「今日は楽しかったよ。有難う」とだけ彼女は言って少しだけ慌ただしく、彼女は喫茶店を出て彼女の母親の車で実家に帰っていった。そして、僕は父親が迎えに来てくれる事になり、しばらくコーヒーを飲みながらただ彼女と僕の父親に感謝していた。

 

僕は何時ものように黒いスーツを着て外出していた。今日もバイトもせず外をふらふらしていた。それでも何故か僕は何となく気分が晴れていた。僕は来週にまたバイトの面接に受ける事にした。しかし、彼女と別れて高校を中退した後、僕はバイトをして辞めての繰り返しだった。それでも、僕はまた来週ダメでも、また次の翌週にバイトを探そう思っていた。

しかし、今年の夏に通信高校も辞めて、その後、僕は飲食店のバイトもしたけど、これも直ぐ辞めた。僕は「ダメ人間」だなと常にそう思っていた。それでも、何か僕はこれから先に進めるきっかけが欲しかった。その為に僕はまた地道に何か新しい事を始めようと思った。

今までと同じように上手く行かない気がするけど。

最近、僕は色々な人達のブログを見るのが日課になった。僕は拙い小説を書いては自分のブログに投稿していた。

今日も僕は拙い小説を投稿してから、十分後、彼女から僕にメールが送られてきた。

今でも僕達は近況報告を一応する。年に二日ぐらいメールのやり取りをする。その時に、僕がブログで拙い小説を書いている事を彼女が知り、「私、君のブログ見てみたい」とメールが着た。僕も彼女がブログをしている事を知った。

そして、このメールが届いて以来、たまに僕達は互いのブログを見るようになった。少なくても僕は互いの内面を少しだけ知った気がして良かったと思った。

今も彼女は髪色を暗い青色に染めて、唇は黒く塗っていた。

しかし、昔、彼女は高校に行っている時は休みの時以外は、殆ど黒に近い特に暗い青髪だった。それに学校では彼女は唇を黒く塗っていなかった。

彼女は僕がプレゼントした義足を今でも使ってくれていたようだ。正直、僕はプレゼントした義足を彼女が使ってくれているのは嬉しいと思った。僕は彼女に無理しなくてもいいよと思っているけど、それでも僕は彼女と親しくなれた事が嬉しかった。

もう、過去になってしまった日々は決して戻らない。でも、僕はそれがいいと思った。それでも、僕は彼女の義足を外した冷たい脚を舐めた時の感触は今でも忘れられない。きっと、この先も、僕は彼女の冷たいあの時の感触を出来れば忘れたくないと思っていた。

あの頃から僕は「ダメ人間」だけど、彼女は受け入れてくれた。それだけで充分だと僕は思っている。今でも僕は彼女と「恋愛」出来て良かったと思った。それが少なくても僕は幸せだ。出来れば彼女も幸せだと思って欲しいと僕はずっと思っていた。

この先も、彼女は髪を暗い青色にこの先も染めて生きるのだろうと思った。「普段」以外では殆ど黒に近い特に暗い青髪にして、黒い口紅を塗らないと思うけど。

ただ、いずれ、彼女が髪を青色に染めず、唇を黒く塗らなくなる日は来るのかどうかは分からないけど、僕は何となく何時かはその時期が来る気がした。でも、その僕の予測が正しいのか分からない。

しかし、この先も、プライベートの時だけでも、彼女は髪を青く、唇は黒くし続けるのかなと僕は思った。昔から、今でも彼女が一番、気に入っている髪色と唇の色だから。

ジャンル:
小説
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