道の駅「果樹公園あしがくぼ」の駐車場です。午前8時に到着しました。
たぶん2003年か2004年位のことだったと思うのですが、当時乗っていたZEPHYR1100で、秩父から志賀坂峠を経由して上野村に行き、降り出した雨の中ぶどう峠を越えたことがあります。ぶどう峠を越えて南相木村に入ると何故か急に晴れてきて、辺りを見回すと明るく開けた高原の景色が広がっていました。その景色が群馬県側の山間の薄暗い景色(天気も悪かったのですが・・・)との対比でとても印象的だったのを覚えています。当時、雨の中地図もロクに見ることができずに走った道を、改めて辿ってみたいと以前から思っていました。
今日は朝6時に厚木の自宅を出発し、圏央道を通ってあきる野ICで降り、途中青梅市内のコンビニで朝食を取ってから正丸峠を越えて秩父に来ました。当時圏央道がなかったので、一般道だけで秩父まで来たことを思えば、今日は時間的余裕が全く違います。しかも排気量こそ660ccですが、一応4輪車なので実に気楽です。
県道210号線相原橋付近の駐車場です。ここは中津峡と言って紅葉の名所だそうですが、今日は新緑が清々しく感じられます。
正確にはZEPHYR1100で走った当時は、ここは経由していないのですが、時間的に余裕があるので以前から気になっていた金山志賀坂林道沿いの日窒鉱山周辺を見ていくことにしました。
日窒鉱山付近でジムニーを止めました。
奥の山は赤岩岳です。今日のルートは武甲山から始まって、両神山、赤岩岳、二子山、瑞牆山と有名な岩峰を、見ながらのドライブになります。
車を止めた空き地ですが、大理石が転がっていて一面真っ白です。ここは採掘した石灰岩等の仮置き場なのかもしれません。
ジムニーを止めたすぐ横の廃屋です。かつては商店だったそうです。
奥にも別の廃屋が見えます。日窒鉱山は今でも操業されていますが、かつては大勢の人がここに暮らしていたそうです。
金山志賀坂林道を二子山を見ながら下り、志賀坂峠付近で国道299号線に出ました。
下の写真は2004年の秋にこのあたりで撮った二子山の写真です。初代EOS Kiss Digitalで撮影したものですが、こうしてみると今でも自分の使い方では十分に使える画質です。
国道462号線と国道299号線が二子山付近で交わるT字路付近です。奥の岩山で隠れて二子山は見えていません。
国道299号線を上野村方面に向かい、県道124号線を上ってぶどう峠に到着しました。
ZEPHYR1100で走っていたあの日、ぶどう峠を越えてこのあたりまで来たら雨が止んで晴れてきました、清々しい高原の景色の中で一人バイクも合羽も泥だらけの姿で情けなかったことを覚えています。
馬越峠です。
当時ここも通っているはずですがあまり印象にありません。
おそらくどこで合羽を脱ごうか思案中だったのだと思います。
青空の下、泥だらけの合羽を着たまま、やはり泥だらけのZEPHYR1100で走っていたとき、すごく印象的な形の岩山が見えたことを覚えています。
天狗山というそうです。はっきりとここを走った記憶があります。
川上村に入って、長野県道68号線(梓山海ノ口線)を梓山方面に走りだして間もなく、「森の交流館」という案内表示が見えました。
そのまま走り過ぎましたが、しばらくしてツーリングマップルに「長野県の天然記念物『川上犬』に会える」と書いてあったのを思い出してUターンしてきました。 勝手に怖そうなイメージを持っていたのですが、基本小型犬で可愛い顔です。でも眼光は結構鋭い感じがします。
川上牧丘林道の川上村側入口付近から見た屋根岩です。今日見てきた多くの岩峰に比べても印象的な姿です。
折角ジムニーで来たので、川上牧丘林道のダートを走ろうかとも思いましたが通行禁止になっていました。
仕方なく長野県道106号(原浅尾韮崎線)に入って信州峠を越えることにしました。もっともかつて越えたのはこの信州峠ですが。
信州峠には、特にその名を表示するものは何もありませんでしたが、ここで間違いなさそうです。
峠を越えてしばらく下ると瑞牆山が見えてきました。
今日見る予定の最後の岩峰になります。今日だけで多くの岩峰の奇景を見てきましたが、どれも普通の山と違って見る者を圧倒する迫力があります。
この後、韮崎から中央道に入って、相模湖ICで一般道に下りて午後5時に厚木の自宅に到着ました。
厚木に帰ってから満タン法で燃費を計測したところ、走行距離432.3Km 給油量29.12リットルで、燃費は14.85km/Lという結果でした。今日は一度も渋滞に捕まっていないことを思えば、あまり燃費は良くありません。この数値は10型になってからの遠出の燃費では最悪の数値です。
ZEPHYR1100で走ったあの日は高速を使わず夜中に厚木に到着しました。やっぱり若さがありました。
韮崎で給油するとき、あまりにバイクが泥だらけなので恥ずかしかったことを覚えています。