コリアンジャパニーズ

韓国系日本人のひとりごと

民団と総連

2006-05-21 08:49:35 | インポート

民団と総連が仲良しになったという。民団のホームページでは、

1.民団と朝鮮総聯は両団体の和解と和合を成し遂げ、在日同胞社会の民族的団結のために互いに力をあわせて協力していくことにした。

2.民団と朝鮮総聯は6.15南北共同宣言を実践するための民族的運動に積極的に合流し、6.15民族統一大祝典に日本地域委員会代表団のメンバーとして参加することにした。

3.民団と朝鮮総聯は8.15記念祝祭を共同で開催することにした。

4.民団と朝鮮総聯は昨今、在日同胞社会で民族性が希薄化し失われる現象が増えている深刻な現実に目を向け、民族性を固守し発揚させるために新しい世代の教育と民族文化の振興などの事業に共に努力して行くことにした。

5.民団と朝鮮総聯は同胞社会の高齢化、少子化対策をはじめ諸般の福祉活動と権益の擁護、拡大のために互いに協調して行くことにした。

6.民団と朝鮮総聯は以上の合意事項を履行し、両団体の間で提起される問題を解決するために窓口を設置して随時協議していくことにした。

 とある。これはどういうことなんだろう。民団は民主的な組織のはずで、総連は北に直結した、軍事部門を含んだ組織だ。こんな組織が和解するためには、「総連の民主化」か「民団の総連化」以外にありえない。しかし、総連が北と縁を切るわけがない。時間がたってもると、民団が総連に取り込まれる結果となるに違いない。

民団と総連の和解と聞いて、最初に思ったのは第二次大戦中の「国民党と共産党の和解」である。対日のために和解……といいながら、共産党は日本との戦いを国民党にのみまかせ、自らは共産党組織の拡大のみを考えた。その結果が、1949年の共産党による中国統一である。「和解」の裏にあるジョンイルの指令はなんだろう。それは10年たたないとわからないのだろうか。