----まえがき----
大震災から1ヶ月が経った・・。
この間、様々な思いが頭を駆け巡ったが、適切な言葉を文字に起こす事が出来ず、
また、月末月初・年度末という時期的な多忙に加え、救援物資関係や西日本一帯での物資・食品・資材関係の増産に伴った輸送急増の対応で、超多忙な1ヶ月を過ごした。
私はこの間、様々な思いや考察が頭をよぎったが、タイムリーに文字に起こせず、悶々としながら日々の業務をこなしてきたが、やっとひと波越えた感があるので、頭を整理しながら書き起こしていきたいと思う。
(なので、時系列的におかしな部分や後だしジャンケン的な内容があるかも知れませんがご容赦下さい)
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被災地と遠く離れた私達の地元では、
震災直後から、普通に楽しく笑い普段と言動が全く違わない人が沢山居ます。
被災地と遠く離れた私達の地元では、
震災直後から、普通に通常の日記ブログを書き、毎日外で食べて飲んで楽しい日常をブログに綴り「平然」と暮らしている人が沢山居ます。
勿論、人の心の中は分かりませんが、
一事が万事、「想い」は言動に現れると思います。
なにも、
常に被災地の事を思え!とか、
ずっと自粛しろ!とか、
普通のブログを書くな!とは言いません。
しかし、
少しばかりの募金をしたから、
少しばかりの物資を協力したから、とかで、
被災地・被災者の為に!と言いながら、
2週間も経てば、もう被害状況や復旧状態の全容を知ろうとせず、
また本当の復興に何年かかるか(5年はかかる?)みたいな桁違いの見当違いな見解を示す人に、
本当に被災地の事を真剣に思い悲しんでいるとは思えません。
そういう偽善者がウヨウヨ居るような気がしてなりません。
そんな人がどんなに募金しようと、
どんな物資を送ろうと、(しないよりは良いが)
折角のお金や物資が心のこもっていないタダのお金や物になってしまう。
「私達に出来る事」
それは、
まず、
被災地の現状を本気で直視する事です。
そして、
被災者の痛みを本気で共有しようとしてみる事です。
それから、
自分事として出来る対策を立てる事です。
それは、
家族の身を守る防災対策であったり、
住宅保険の見直しであったり、
会社の災害緊急連絡網の作成であったり、
会社の災害避難訓練の実施であったり、
また、社会全体では、
自然災害に強い街づくりを考えたり、
原子力(電力全体)の問題を真剣に考えてみるとか、
する事は一杯あります。
何の問題でも同じです。
例えば、
会社の取引先を何かの失敗で迷惑をかけたとしましょう。
反省や失敗を活かすとは、
沢山謝る事ではありません。
お詫びのしるしに高級なお茶菓子を贈る事ではありません。
肝心なのは、
2度と同じ事を繰り返さない事です。
自然災害は失敗ではありませんが、
同じ様な災害が起こったときに、
今回の大震災の教訓が何にも活かされてなければ、
被害に遭われた方々の無念は倍増してしまいます。
交通事故だってそうです。
飲酒事故の被害者家族は、
2度と同じ様な事故が起こらないようにと願い、飲酒運転撲滅の活動までします。
震災などの自然災害でも同じ事です。
同じ様な災害が起こったときに、
同じ様に甚大な被害を出しては、
今回の被災者の方々に申し訳ないです。
自然災害自体は、
人間の力ではどうにも出来ませんが、
大規模な自然災害が起こった時に、
前回の教訓を活かすのが、
知恵をもった人間が出来る事です。
そういう事を全く考えないで、
募金したから、物資を送ったからと
「協力してます顔」になっている人物が、
元々自然災害が少なく、被災地から遠く離れた私の地元には多い気がします。
募金も物資も勿論必要です。
でも、その前に、
「私達に出来る事」は、
被災地・被災者を本気で思い、
今回の災害の教訓を、
次に起こった時の為に、
「活かす事」です。
そして、
貧しかろうと、疲れていようと、
平穏な暮らしが送れる事に、
本気で「感謝」する事です。
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