津々堂のたわごと日録

わたしの正論は果たして世の中で通用するのか?

■重賢公のメガネ

2016-08-01 16:24:17 | 歴史

 細川重賢公に、「菊合せ眼鏡外してほめにけり」という句が残されている。
御世辞にもお上手とは思えない句だが、重賢公存生の時代を考えると思いがけない情景ではある。
眼鏡の歴史などとんと判らないが、「外して」ということになると耳に掛けておられたのだろう。
俳句というものは想像の賜物としての句もあるから、この句が即重賢公のお姿とは参らぬだろうが、少なくともご自身眼鏡を掛けられることが在ったのであろう。
花畑のお屋敷でも「菊合せ」が催されたのだろうか、次々に出される菊をメガネをはずしながら鑑賞され、素晴らしい作品にはお声を掛けられたのであろう。案外そんな機会に作られた句かもしれない。

           負け菊をひとり見直す夕べかな 一茶

 

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1 コメント

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一茶の (一句鑑賞)
2016-08-01 19:38:32
こちらにも失礼します
一茶のものを見る視点には共感します。
憐れみに温かみを感じます。

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