つい最近の事だと思ったが、何かの文章にこの「円居」という語句が登場していた。
何の事だろうと思いながら、読み飛ばして先を急いだ。今朝ほど「惣月行事記録書抜・六」から次の様な記事をみつけた。
歌手に円(まどか)広志という人がいるが、ここでは円を「まと」と読み、居を「い」と読み、「まとい=纏」と読ませている。
何だそうかと思い先の文章を探すが、今度はこちらが見つからない。なりたて76爺の物忘れは、年を一つ加えて数倍増になっている。
一、出火之節、町中より差出候惣人数十弐組ニ分ケ、夫々之円居出来被仰付被相渡候、則組合之書附相添
候条可有其達候、尤追々修復之儀ハ懸限り出銀を以可被申付候事
一、円居を目当てニ其懸り/\之人数速ニ走集て、消方第一ニ相働可申候、大体消留居候所ニハ他組之人
数猥ニ止り申間敷事
一、惣て馳引共円居ニ付行儀ニ可心得候事
一、於火事場、若も心得違・喧嘩・口論致候ものも有之候ハハ、喧嘩理非之無差別、双方共ニ屹ト被仰付
候事
一、右円居、出役之者共其外共見知申為、相応成処へ平日差出置可申候事
以上
正月晦日
覚
一、新壱丁目・同弐丁目 組合
但、円居分銅
一、同三丁目・蔚山町 組合
右同轡
一、細工町
右同二段切裂之上ニ宝珠
一、西古町
右同三角之内ニ西之文字
一、中古町
右同籠ニて三ツ団子
一、東古町 弐本
右同水車人数二組分ケ
一、紺屋町
右同雪輪
一、京壱丁目・弐丁目、今京町、出京町
右同三ツ輪違
一、本坪井町
右同籠ニて壷之上ニ本之文字
一、新坪井町 弐本
右同籠ニ壷・人数弐組ニ分ケ
合拾弐本
以上
正月晦日
これは纏のデザインを説明したものだが、図の一覧も存在するがこれも行方不明である。
又、次の記事に「円居」が登場していた。
■牧家の家紋「銀の中くり」由来