恋の方程式が解けません in goo

よくわからないまま引っ越してみた?

『僕と黒い石』(仮題)その11

2016-10-18 04:23:19 | 日記
アサギ「座って!」

オザキ「はい。」

アサギ「どうなの?」

オザキ「何がです?」

アサギ「とぼけない。」

ミサキ「あさぎぃ~」

アサギ「ミサキは黙ってて。どう思ってるの?オザキ。」

オザキ「え。え。それは・・。勿論、私の事、ですよね。えとえと。」

アサギ「どうなの?オザキ!」

  (アサギ、軽くちゃぶ台を叩く)

ミサキ「取り調べじゃないんだから。」

アサギ「そういうミサキが一番知りたいんじゃないの?オザキの気持ち。」

ミサキ「は?あっはっはっは。やあねえ~、もう。そんな事。この子ったら何を言い出すのやら。ねえ、オザキぃ。」

  (ミサキ、オザキの肩をバンバン叩く。)

オザキ「いた、いたたた。痛いです、ミサキさん。痛いです。」

ミサキ「あ、ごめぇん。痛かった?この子があんまりバカチンな事を言うもんだから。ごめんね。」

オザキ「いえいえ、痛いというよりびっくりしたんです。大丈夫ですよ。」

ミサキ「ほんとに?無理してない?ほんとにごめんねえ~。」

アサギ「ほらね。ほらね。わざとやってるとしか思えないぐらいの仲の良さの説明をしてみなさいよ。」

ミサキ「(ちょっと怒)しつこいよ。アサギ。その説明を聞いてどうしようと言うの?それに私とオザキが仲がいい事に
    アンタに何の関係があるの!アンタにはまったく無関・・・」

オザキ「ミサキさんっ!」

アサギ「あっそ、あっそ。じゃあ、勝手にすればいいよ。そうやってごまかして、はぐらかして。いつまでも、自分に素直に
    なれずに嘘で固めて。熱くも冷たくもないぬるくベタついた水は、もうたくさん。嫌なの。嫌いなの。暗くていつも
    雨ばかり、水が溢れて出かけることもままならないこんな世界が嫌いなの。私だって、私だってぇ~。
    ま、関係ないんでした。はいはい。こりゃまた、すんずれい(失礼)しました。どうせ、私は関係ないんでした。
    三人での仲良し共同生活も、単なる嘘っぱちのママゴトでしかないのよね。」

  (ミサキ、アサギにビンタ。)

ミサキ「ちょっとアンタ。いい加減にしないとぶつわよ。」

アサギ「もうぶってるよ、なにすんのぉ。」

ミサキ「やる気?表に出なさいよ。」

アサギ「上等だあ!水の底に墓穴掘って、年の数だけ昆布供えたらぁ~!」

ミサキ「こっちこそ、アンタの尻にプロペラつけて八十日間で世界一周させたらぁ。」

アサギ「ぬぅぅうぅうぅぅ。」

ミサキ「はぁぁあぁぁぁ。」

  (ミサキとアサギ、取っ組み合いしかけて)

オザキ「私。私、触ります。触ります。この石。」

ミサキ「え?」

アサギ「ちょ、ちょっと待って・・。あ!」

オザキ「えい。」

  (オザキ、黒い石に触る。凄い衝撃。気を失いかけるが。)

オザキ「びゃぁぁぁ。」

ミサキ「オザキ。」

アサギ「え、え、え、え、・」

ミサキ「やだ。な、何をやってるの?」

  (ミサキ、オザキを黒い石から引っペがそうとするが、弾かれる。)

ミサキ(あいた、触れない。凄いシビれる。どうしよう・・。)

  (アサギ、黒い石を掴んだオザキの手を飛び込んで剥がそうとする。が、跳ね飛ばされる。ミサキ、加勢。)
  (やっと剥がれる。)

オザキ「私、いつも考えております。ミサキさんのこともアサギさんの事も、そして、自分の事。少し高慢な言い方ですが、
    私も含め私にまつわり関わる人たちがいかにして幸福になるかを・・・。見せかけでなく、心の底赤ら湧き出る
    笑顔を芽生えさせるために。考え悩み迷ったあげく、正解とは程遠いやもしれませんが、一つの結論を出すこと
    は出来ました。それは、人が人たるべき姿に還るべきだと・・・。」

  (アサギ、何か言おうとして、オザキに制される。)

オザキ「水の上での生活になんの疑問も感じなくなった私達。忘却の彼方にほううむりさられようとする大地への記憶。以前、
    私の恩師は、大地より与えられる恵みをどこまでも喰らい尽くした罪に対する罰なのだと言いました。だからこそ、
    私はその鋼材のためにも人は平等たるべきだと考えたのです。完全なる平等。そんなものは理想や空想と笑われよう
    と平気でいられるように、私は心を改造してきました。あくまで万人には均等なる友愛を注げるようにと。
    だから・・・。」

アサギ「それ、なんか違う。なんだかよく分からないけど違う気がする。」

ミサキ「ごめん。オザキ。私も。間違いではないけれど・・・。それって。」

オザキ「ええ、確かに私のこの考え、いえ、信念に賛同者は必要ありません。ただ、これだけは忘れないで欲しい。私は私。
    あなた方はあなた方であるということ。それでもなお、湧き出るあなた方に対する・・・。」

  (その時、窓から強烈な光が差し込んでくる。)

アサギ「え?なに?この光?」

  (ミサキ、光を手で遮りながら。)

ミサキ「まぶしい、え?え?あ、この光って・・・。」

アサギ「もしかして、ねえ、こっち(窓)って東だよね。」

ミサキ「そう、東よ。東。と、言うことは・・・、ねえ、今何時?」

アサギ「六時、朝の六時・・・。と、言うことは・・・。」

  (オザキ、立ち上がり部屋を出ていこうとする。)

アサギ「あれ?オザキ。どこ、行くの?」

オザキ「私には、まぶしすぎます。」

  (オザキ、そっと部屋をでていく。)


  つづく


※またまた、最後の最後でラピュタネタとか(笑)

んで、次が多分、最終回でーす。

お楽しみに~。(楽しんでもらえるかしら・・・)じゃあね~ヽ(*´∀`)ノ
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 『僕と黒い石』その10 | トップ | 『僕と黒い石』(仮題) 最終回 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。