恋の方程式が解けません in goo

よくわからないまま引っ越してみた?

僕と黒い石(仮題)その9

2016-10-15 22:09:35 | 日記
※手前のその8を抜かさないで!


アサギ「なんだか、やな感じ。いつものことだけど。」

ミサキ「いいコンビと思うわよ。見てると全然飽きないし。」

アサギ「ふ~ん。余裕なんだ。」

ミサキ「ん?どういう意味。」

アサギ「しらにゃい。自分で考えたら?」

ミサキ「うん。ご飯食べたらゆっくり考える。ねえ、アサギもこれに触ったよね。」

アサギ「(ちょいコケ)あら。う、うん。触ったよ。」

ミサキ「ねえ、どんな感じがした?」

アサギ「どんなもこんなも、すげぇ痛かったよ。なんていうのかな。電撃を喰らった感じかな。実際、電撃なんて喰らったこと
    なんてないけど。ミサキは違ったの?」

ミサキ「うん、電撃という感じじゃなかったな。痛いというより吸い込まれていく感じかな。この石に飲み込まれていくような。」

アサギ「うそん。で、飲み込まれちゃったの?」

ミサキ「わかんない。」

アサギ「分かんないって分かんないはず無いでしょ。」

ミサキ「分かんないって分かんないって分かんないわよ。あっ!って思ったら、すゆぅ~って。
    ああ、ダメって思ったら、すゆぅ~って意識遠のいちゃって・・。」

アサギ「すゆぅ~って?」

ミサキ「そう、すゆぅ~っと。」

アサギ「はあ、すゆぅ~っとね。で、なんかその間って覚えてる?気を失っている間、なんか夢見てたとか?」

ミサキ「ん、見てたわよ。」

アサギ「うわぉ!どんな夢?」

ミサキ「なんか飛んでる夢。こう両手を広げて、まず、このアパートの天井を突き破って・・。と、言うより、すり抜けて
    そのままぐんぐんと雨雲の中へ飛び込んで、それから、見たわ。」

アサギ「それって幽体離脱系?ま、いっか。で、何見たの?青空?太陽?」

ミサキ「残念ながら、青空は見えなかったわ。でもね。(にんまり)。ぬふふ。」

アサギ「なにぃ?気持ち悪い。何、見たの?」

ミサキ「あのね。雨の中を飛んでいる時に顔に雨粒かこれでもかってぶつかってくれちゃって目が開けられないくらいなの。
    すっと目をつむっていたら、そのうち当たらなくなってきだのよ。そして、恐る恐る目を開けたらね。
    うふふ、アサギちゃんは覚えてるかなぁ?星空。」

アサギ「星・・ぞ・・ら・・・。きゃあ、ほんと?ミサキ、星空見たの?うそ~ん。羨ましい。私なんかテレビでしか見たことないよ。
    どんな感じだった?やっぱり綺麗だった。」

ミサキ「ノンノノン。綺麗なんてもんじゃないわよぉ。すごいの一言だわよ・・。ううん。ごめん。
    あの景色を言葉にできないわ。」

アサギ「ずっる~い。自分だけ星空を楽しんじゃって~。ん。待てよ。それって星空っていうより宇宙じゃん。」

ミサキ「宇宙というかどうかは知らないけど、いわゆる一つの大気圏のウチか外かと言えば・・・外かな?」

アサギ「え、大気圏外って空気ないんじゃないの?」

ミサキ「ないけど、もしかして、空気がないと息できないんじゃないとか聞くんじゃないでしょうね。」

  (二人、しばし沈黙)

アサギ「オザキぃ~。出来たぁ~?」

ミサキ「ごまかさない!」

  (ミサキ、アサギの耳を引っ張る)

アサギ「あつっつつつ。そうです。ミサキさんの意識の中の話でした。で。で。それから、どうなったのですか?」

ミサキ「話はちゃわんと聞く。でね。しばし、ぼぉっと絶景に酔いしれていたら、日が昇り始めたのよ。」

アサギ「はてな?どゆこと?」

ミサキ「うーん。ちょっとオザキの気分が理解できるわん。あのほら、星空が見えるって事は地球の後ろ。
    影の部分にいるって事じゃない。地球の丸っこい部分から太陽さんが出てきたのよ。」

アサギ「素敵じゃない。なんかソウゴンな感じ。」

ミサキ「そうでもないのよ。私もね。太陽の光ってもう忘れちゃったから、すごくワクワクしてたんだけど、それが、
    眩しいやら熱いやらで・・・。」

アサギ「あ、いつかオザキに聞いたことがある。太陽の光って地球に空気の壁があるから、水も干上がらないし、あんまし、
    暑くならないんだって。」

ミサキ「そうそう、私もその事を思い出してたのよ。急いで地球に帰らなきゃって思ってまた雲の中に飛び込んだのよ。
    もったいないなぁって思ったけど。丸焦げになるのも嫌だったし・・。」

アサギ「で、目が覚めたっと?」

ミサキ「あ、う、うん。そんな感じだったと思う。」

アサギ「ふ~ん。不思議な事もあったもんね。いいなあ。私なんかすっぐ目がさめたもんねえ。ちょっと損した気分。」

ミサキ「何言ってるのよん。その分、退屈しなくてよかったでしょ?」

アサギ「まあ、こんなに元気になったから言うけどさ。確かに退屈しなかったな。この三日。ミサキの様態に一喜一憂してさ。
    あっちこっち電話してもなんかこれという決めてに欠けてイライラしたし、オザキに訳も分からずに怒鳴ったり、
    喚き散らしたり、泣きじゃくったりしてさ。その度に叱られたり、慰められたり、それから・・・。ぐふふふ。」

  (そこへオザキ登場)

オザキ「(ドアから)呼びました?」

アサギ「はびっ!びっくりしたぁ。ノックしてよん。」

オザキ「何を今更。」

ミサキ「ごめん、ごめん。ねえ、ご飯できた?」

オザキ「もうすっかり。ホントに簡単なモノですけど。どうします?こちらに運びましょうか?」

ミサキ「いいわよん。いくわ。そっちへ。」

アサギ「大丈夫。ホントに?」

  (アサギ、立ち上がる。)

ミサキ「うん。なんか、運んでもらったりしたら、病人みたいで嫌じゃない。いくわ。」

アサギ「偉い!じゃ、レッツイーチング!ねえねえ、オザキぃ、何を作ってくださったの。」

オザキ「内緒です。」

  (アサギ、オザキにじゃれつく。ミサキ、立ち上がって二人を見てポロポロと涙をこぼす。)

アサギ「え~。怖い~。ねね、怖いよねえ、さっきのオザキの言い方。」
   
  (アサギ、ミサキの方を振り返り泣いているミサキに気が付く)

アサギ「え?ミサキ・・。ミサキ、どうしたの?。!。ミサキ!何、泣いてるの?」


  つづく


※少しずつ見ええてくるってのも有りっちゃ有りな訳で・・・。

まだまだ続きます。じゃあねえ~ヽ(*´∀`)ノ
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