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■「葛の葉子別れ」(歌詞)

2011年08月21日 08時08分08秒 | ■信太山盆踊り(資料編)

歌詞を紹介します。



泉州信太山盆踊り音頭


「葛の葉子別れ」

古き傳えの信太の森に
 昔ながらの月様照れど
安倍晴明その幼頃
 いくとも哀れな子別れ話
時は平安天慶五年
 卯月二十日も程なく過ぎて
此々は津の國阿倍野の里に
 住まいなされた保名の君が
誘う友輩供人たちと
 狩場遊びに和泉の野山
さわぐ獲物を追いかけまわり
 遊び疲れた憩いの場所
通りかゝりし縁の糸は
 賤の乙女の可憐の姿
その後一とせ二とせすぎて
 思いのこりし信太の山に
病つかれを癒さんものと
 里をはなれて保名の住居
受けた恩義は返さんためと
 誠つくした看病の日夜
假の情けもつい深まりて
 仇しまくらに葛の葉姫と
仲に生まれた縁の男の子
 蝶よ花よと育てていたが
月にむら雲花にはあらし
 ままにならぬはこの世のならい
悲しい定めの葛の葉姫に
 急にせまりし浮き世の嵐
添うに添われぬへだての垣は
 断った断たれぬ絆も切れて
可愛いわが子よ我が夫さまよ
 どうぞご無事とあきらめみたが
心ひかるる我が子の寝顔
 せめて一目よ保名の君子
残る障子の筆跡さえて
 尋ね来てみよ信太の森へ
すゝき尾花に月照りわたる
 丘を渡りて可愛い声が
恋しい母さま何処にいてか
 阿倍の童子がさまよい歩く
母を慕って子どもの声が
 仇な夜風に淋しくひゞく
あれは我が子か童子の声が
 胸は張り裂け狂わんばかり
名乗り会えない二つの声は
 森の彼方に夜はすゝり泣く
千枝の樟色変わらねど
 変わる憂世の嘆きは尽きず
慕う親子の情けは今も
 恨み葛の葉この物語



「葛(くず)の葉(は)子(こ)別(わか)れ」

古(ふる)き傳(つた)えの信太(しのだ)の森(もり)に
 昔(むかし)ながらの月(つき)様(さま)照(て)れど
安倍晴明(あべのせいめい)その幼(おさな)頃(ごろ)
 いくとも哀(あわ)れな子(こ)別(わか)れ話(ばなし)
時(とき)は平安天慶(へいあんてんけい)五年(ごねん)
 卯月(うづき)二十日(はつか)も程(ほど)なく過(す)ぎて
此々(ここ)は津(つ)の國(くに)阿倍野(あべの)の里(さと)に
 住(す)まいなされた保名(やすな)の君(きみ)が
誘(さそ)う友輩(ともがら)供人(ともびと)たちと
 狩場(かりば)遊(あそ)びに和泉(いずみ)の野山(のやま)
さわぐ獲物(えもの)を追(お)いかけまわり
 遊(あそ)び疲(つか)れた憩(いこ)いの場所(ばしょ)
通(とお)りかゝ(か)りし縁(えにし)の糸(いと)は
 賤(しず)の乙女(おとめ)の可憐(かれん)の姿(すがた)
その後(ご)一(ひと)とせ二(ふた)とせすぎて
 思(おも)いのこりし信太(しのだ)の山(やま)に
病(やまい)つかれを癒(いや)さんものと
 里(さと)をはなれて保名(やすな)の住居(すまい)
受(う)けた恩義(おんぎ)は返(かえ)さんためと
 誠(まこと)つくした看病(かんびょう)の日夜(にちや)
假(かり)の情(なさ)けもつい深(ふか)まりて
 仇(あだ)しまくらに葛(くず)の葉(は)姫(ひめ)と
仲(なか)に生(う)まれた縁(えにし)の男(お)の子(こ)
 蝶(ちょう)よ花(はな)よと育(そだ)てていたが
月(つき)にむら雲(くも)花(はな)にはあらし
 ままにならぬはこの世(よ)のならい
悲(かな)しい定(さだ)めの葛(くず)の葉(は)姫(ひめ)に
 急(きゅう)にせまりし浮(う)き世(よ)の嵐(あらし)
添(そ)うに添(そ)われぬへだての垣(かき)は
 断(た)った断(た)たれぬ絆(きずな)も切(き)れて
可愛(かわい)いわが子(こ)よ我(わ)が夫(つま)さまよ
 どうぞご無事(ぶじ)とあきらめみたが
心(こころ)ひかるる我(わ)が子(こ)の寝顔(ねがお)
 せめて一目(ひとめ)よ保名(やすな)の君子(きみ)
残(のこ)る障子(しょうじ)の筆跡(ふであと)さえて
 尋(たず)ね来(き)てみよ信太(しのだ)の森(もり)へ
すゝ(す)き尾花(おばな)に月(つき)照(て)りわたる
 丘(おか)を渡(わた)りて可愛(かわ)い声(こえ)が
恋(こい)しい母(かあ)さま何処(いず)にいてか
 阿倍(あべ)の童子(どうじ)がさまよい歩(ある)く
母(はは)を慕(した)って子(こ)どもの声(こえ)が
 仇(あだ)な夜風(よかぜ)に淋(さび)しくひゞ(び)く
あれは我(わ)が子(こ)か童子(どうじ)の声(こえ)が
 胸(むね)は張(は)り裂(さ)け狂(くる)わんばかり
名乗(なの)り会(あ)えないふたつの声(こえ)は
 森(もり)の彼方(かなた)に夜(よ)はすゝ(す)り泣(な)く
千枝(ちえ)の樟(くすのき)色(いろ)変(か)わらねど
 変(か)わる憂世(うきよ)の嘆(なげ)きは尽(つ)きず
慕(した)う親子(おやこ)の情(なさ)けは今(いま)も
 恨(うら)み葛(くず)の葉(は)この物語(ものがたり)


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