へなちょこかいご

アルツハイマー型認知症・80代の母との暮らしで思う事

「私には言えない」

2017年06月09日 | 日記
歯科に通院中の母。

その日の予定を書いておくホワイトボードに“歯医者”とあると、

朝から何度も歯をみがきます。

ボードを見るたび、思い立つのでしょう。


ある時、

歯医者に行く朝に、

「ちょっといい?」

と深刻な顔で話しかけられました。

何?

「私もう、これやめようかな」

と、前歯を爪でコツコツ。



歯医者に行くのを止めたいと言うのです。


なんで?

「だってもう死ぬような年になって治しても仕方ない」

それなら今日、先生に言って。

「何て?」

死ぬような年になって治しても仕方ないので止めます、って。



すると母、難しい顔でちょっと首をかしげ、

「私には言えない」



なんだそりゃ。

え~、そんな事言えない~ ではなく、

そんな大それた事、口が裂けても言えない…そんな重々しい感じ。


私になんとかしろと?

私がするのは、歯の痛みや違和感がなく、良く食べられるように

治療に連れて行く事ですよ。


だいたい、「もう死ぬ」は十何年前から聞き続けてますから。

せっせと治療に通って、いい状態をキープできれば快適じゃないですか。


今度、「私には言えない」と言ったら「私にも言えない」と言ってみよう。

より重々しく。







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