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風の男 白洲次郎by坂上義太郎氏(スケッチ&コメント)

2017-03-13 05:22:51 | スケッチ


白洲次郎by坂上義太郎氏

江嵜企画代表・Ken



「芦屋で暮らした人々」3回シリーズの最終回「風のおとこ白洲次郎」と題して坂上義太郎氏(BBプラザ美術館顧問)の話が3月11日(土)午後2時から芦屋公民館で開かれ楽しみにして出かけた。予約していたが、開演5分ほど前に会場に着いたためほぼ満席の最後の列に座った。会場の様子を話を聞きながらスケッチした。この日は東日本大震災6年目に当たる。地震発生時刻、講演を中断、坂上氏の発声のもと1分間の黙とうが行われた。

話は『白洲次郎は、芦屋生まれか、神戸生まれか』という、会場への問いかけから始まった。どの本を見ても芦屋(旧武庫郡精道村)生まれとなっている。ところが次郎の父、文平は明治39年(1906)11月2日付けで売買・登記しているがその時の住所は神戸市山本通四丁目13番地である。次郎は明治35年(1902)生まれである。次郎は芦屋生まれでなく神戸生まれと考えられると講師の坂上義太郎氏は話した。

白洲一家は大正11年(1922)に伊丹へ転入している。転入時点の住所の精道村712番地は他人名義になっている。一家が伊丹に移る前に芦屋に住んでいたのだろうかという疑問も出てくる。次郎は幼少期、神戸の花隈の鰻屋の女将さんにかわいがってもらったというエピソードが残っている。この店は当時、北長狭通6丁目にあった。北長狭通6丁目は白洲家ゆかりの場所である。

次郎の祖父,退蔵は、廃藩置県後、明治6年(1873)に三田から神戸に移り住み、旧藩主・九鬼隆義を筆頭に旧藩士らと栄町3丁目に「志摩三商会」を開いた。その年元町通5丁目に書店+礼拝所ができる。同11年(1878)、北長狭通6丁目にCHURCH KOBEが竣工.。同21年、下山手通6丁目に現神戸教会の前身、「新会堂」ができる。

明治7年(1874)、北長狭通理の邸内に私塾「女学校」を設け、英語教育が始まる。次郎は「対談ハイカラ3代目」の中で「ぼくのじいさんは白洲退蔵というんだ。家は三田藩に代々仕えて来た儒学家系だった。じいさんは18で神戸へ出てきて、僕のおやじ(文平)にアメリカ人の家庭教師を置いた。家の一角でおやじだけでなく近所の子供にも教えるように塾を作った。コーベ・カレッジ、神戸女学院の始まりだ。」と話している。

次郎の父、文平は、明治2年(1869)三田屋敷町で生まれた。明治15年(1882)築地大学校へ入学、同20年卒業。同校は全授業を英語で行っていた。ハーバード大、ボン大学へ留学した。ボン留学の仲間に華山愛輔(次郎の後の義父)、近衛篤麿(文麿の父)などがいた。福沢諭吉とも親交があった。帰国後、綿貿易で巨額の富を築いた。芦屋,伊丹に豪邸を建てた。伊丹に敷地4万坪の邸宅を建てた。昭和の恐慌で破たんした。

次郎は神戸一中を大正10年(1921)に卒業した。神戸一中時代の通知簿には傲慢,勤勉、神経質などの記載が残っている。欠席が多い。留学のせいだと思われる。大正13年(1924)にケンブリッジ大に留学。
常に有事に備えて行動すべきだという持論はロンドン時代に培われた。次郎は車気違いだったことでも知られている。当時走る宝石と言われた高級車ベントレーを乗り回していた。

昭和5年(1930)に正子との婚姻届けを伊丹町役場に提出している。昭和18年(1943)に「武相荘」へ移住。「武相荘」では自ら畑を耕した。食糧自給率30%の日本に危機感を抱いていた。ヒトラーごときおかしな人間と同盟を結ぶことに反対した吉田茂と考えを同じくしていた。昭和23年(1948)、吉田茂の特使として渡米。26年(1951)、経済安定本部顧問に就任。同年、全権委員顧問として講和会議に出席。

次郎は、昭和60年(1985)死去した。正子は、平成10年(1998)死去。次郎、正子は三田「心月院」に眠る。次郎の「葬式無用、戒名不用」の遺言通り、次郎の碑には「不動明王」。左の正子の碑には「十一面観音」の梵字が刻まれている。

講師の坂上義太郎は、白洲次郎は「芦屋生まれか、神戸生まれか」と、講演を切り出したが、氏の1時間半の壮大な白洲家3代のファミリーヒストリーを聞き終えたあと、白洲次郎は、芦屋よりむしろ神戸ゆかりの人物ではなかろかと、改めて実感した次第である。(了)
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