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股関節周囲が広範囲に痛い:腸骨前傾と腰椎の歪み  (1月28日の臨床実践塾)

2018-01-24 11:18:29 | 診断即治療と虹彩学
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紫色に塗ったところが腸骨



「股関節周囲が痛くて歩けないぐらいでしたが、今は少し良くなりました」と訴える方が来られました。
股関節は寛骨臼と大腿骨骨頭で構成される関節で、可動域範囲が広いし、関連する筋肉も多い。
いや、多すぎる。(^_^;)

ですから、股関節に痛みや可動域制限などが出る場合は、腰椎、仙腸関節、膝関節などとも関係している場合も多いのです。
産後の腰痛などの場合は恥骨や腰仙関節が関係してきますが、恥骨の歪みは仙腸関節とも関係してきます。

股関節周囲の症状は、腸骨の前傾で痛みが出ている場合もありますが、これは見落とされやすいようです。
そんな場合は、仰臥になってもらい、足の内果の高さで足の長さを見れば、腸骨の前傾はわかります。

この方も、左足が長かったので、「腸骨が前に倒れているようですね」と言いながら腸骨の前傾を矯正しました。
腸骨の前傾を治すには、仰臥で腸骨を後部に押さえるようにするのと、伏臥で腸骨を後部に引き上げるようにする方法があります。

多くは、仰臥のままで矯正できるのですが、体の硬い人の場合には、伏臥で行なったほうが効果的です。
どちらの矯正法も、時間にすると1~2分ですので、時間はかかりません。

腸骨が前傾しているだけでしたら、これで症状は取れています。
ところが、先ほども書きましたように、股関節は関係する筋肉や関節が多いので、それで終わると、すぐに再発させてしまうはずです。

ですから私たちは、確認のために骨盤の歪みを診ます。
歪みの診方は簡単で、女性がよくする「横座り」をしてもらうだけです。
横座りで、右側にお尻を着くのが楽な場合は、骨盤が右側に捻じれています。
左側にお尻を着くのが楽な場合は、骨盤が左側に捻じれています。

骨盤が捻じれている場合は、骨盤矯正をしますが、これは「骨格矯正鍼」を使うと早いし、確実です。
骨格矯正鍼は、いろいろなところで公開してきましたので、ご存知の方も多いと思いますが、指でもできます。
ただ、指だと7~8割ぐらいで、鍼だと10割の矯正ができます。

この方のように、股関節周囲の症状だと、腰椎と骨盤の歪みをチェックして、異変のある部位を矯正しておけば、足の長さも揃いますので、いちいち腸骨の検査などをしなくても大丈夫です。
※ 骨格矯正鍼は七星鍼法の得意技です。(^_^;)

それで、その方は、腸骨の調整をしたあとに、股関節周囲の痛みを確認してもらったら、大腿内側を触りながら、
「ここにちょっと違和感があります」と言うので、早速骨盤矯正を行いましたが、まだ違和感があるようなので、正座で腰椎の歪みを診たら、腰椎下部で右に曲がっていました。

つまり、骨盤の捻じれだけでなく、腰椎の左右屈もあったわけです。
「すみませーん。先に診て置けばよかったのですが、腰椎も歪んでいるようですので、そこも矯正させてくださいね」と、巨鍼療法を使う許可をもらい、巨鍼療法で歪みを取りました。

そして、横座りをしてもらったら、もう何ともありませんでした。
なんだかんだと矯正に10分はかかったと思います。
普段、そんなに時間はかからないのですが、私が「腸骨の前傾だな」と決めつけて、腰椎の検査などをしなかったことが原因です。

久々に反省させられました。

今度の臨床実践塾 でも、「腸骨の矯正」を解説しますので、この「腰椎の検査の重要性」も含めて話をしようと考えています。
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