病気や症状というものは、教科書に書かれているように、一つの疾病や一つの
症状というのは、ほとんど無いに等しく、多くの患者さんが「いくつかの病気や
症状」を持っているものです。
慣れない畑仕事をして、右手親指の関節が痛くなり、左足の内踝が、「ちょっと
触れても痛い」という人が来た。
アハハ、下手な絵!・・・(泣)
このような運動器系の場合は、不謹慎ですが、ついニコニコしてしまう。
「右手の親指と、左足の内くるぶしね、はいはいはーい!」
と背中に回り、 脊椎診 をした。
右の「2木」(肝・胆の関係)に異常があり、胸椎上部が少し右に傾いているの
で、頭を後ろに倒してもらい、脊椎上部を正常に戻す手技を行なった。
*骨は意外と簡単に動きます。
次に前に回り脈診をした。
「経絡の流れからして、肺経と腎経かな?」
と思っていたが、心包・三焦と、脾・胃の脈がおかしい。
虹彩分析をしてもわかるのですが、この人は心包経と脾経に弱点が出ている。
これは、一般的な経絡の流れで考えると、心包経と脾経は、直接関係がないよ
うに思われます。
しかし、持論の≪七星論≫(未発表)で考えますと、密接な関係があり、
テスト鍼や遠隔治療を行う場合は、必須の関係にあるのです。
例えば、この方の場合でも、「右手の親指が痛い」となると、一般的には「肺経」
と考えますので、普通は「肺経」での治療を試みると思います。
しかし、「経絡七行論」で考えますと、金(肺・大腸)と木(肝・胆)は共軛
(きょうやく)関係にあり、脊椎上部が右に傾いていたことで考えても、 経筋
腱収縮牽引 で考えても「木実」(肝胆の実)となりますので、「実すればその
子を瀉す」という補瀉の原則で考えて、「肝か胆」のいずれかを瀉すればいいの
ですが、経絡七行論の流れで考えますと、肝・胆を瀉するには、その子である
「土」(脾・胃)を瀉してもいいのです。
さらに、瀉法を用いるには、「土」の「原穴」で瀉してもいいのですが、それでは
芸が浅いと思われますので、「五兪穴」の「経金」を用いる。
具体的に言いますと、右手親指の関節の痛みは、脾経の「左商丘」(胃経でも良
かったのですが、虹彩分析からすると、脾経のほうが有利と考えた)で痛みを
取ったのです。
この図は「経絡七行論」ではありません。
さらに「芸」(技術)を追求する時は、脈診による相関関係だけを診るのではな
く、臓腑の相関関係まで診る必要がある。
例えば、五行の相剋関係で説明しますと、「土」(脾・胃)が実している時は、
臓腑の相剋関係にある「水」(腎・膀胱)が剋されて虚していますので、「水」
(腎・膀胱)を補う必要があるわけです。
ポイント
しかし、この方の虹彩写真を観るとわかるように、「水」(腎・膀胱)の角度に
あるマイナスサインは、陽性過多を示しており、「慢性的に実」という判断がで
きますので、「水」(腎・膀胱)を補う必要はありません。
***臓腑の虚実は、
虹彩分析のほうが的確だと考えています。
左足の内踝の痛みも、同様の理論で、心包経と共軛関係にある脾経を狙って
治療効果を上げるために、「右手の大陵」を用いて痛みを取りました。
これらの治療に要する時間は、それぞれ1分程度ですが、これは「テスト鍼」
程度にしか考えていませんので、その後に必ず本治法で治療を施しています。
七星論は、まだ秘伝の段階ですので、≪臨床実践塾≫で教えていく予定
にしています。
よって、七星論を詳しく書くことができませんので、ご了承ください。
誠に申し訳ありません。
症状というのは、ほとんど無いに等しく、多くの患者さんが「いくつかの病気や
症状」を持っているものです。
慣れない畑仕事をして、右手親指の関節が痛くなり、左足の内踝が、「ちょっと
触れても痛い」という人が来た。
アハハ、下手な絵!・・・(泣)
このような運動器系の場合は、不謹慎ですが、ついニコニコしてしまう。
「右手の親指と、左足の内くるぶしね、はいはいはーい!」
と背中に回り、 脊椎診 をした。
右の「2木」(肝・胆の関係)に異常があり、胸椎上部が少し右に傾いているの
で、頭を後ろに倒してもらい、脊椎上部を正常に戻す手技を行なった。
*骨は意外と簡単に動きます。
次に前に回り脈診をした。
「経絡の流れからして、肺経と腎経かな?」
と思っていたが、心包・三焦と、脾・胃の脈がおかしい。
虹彩分析をしてもわかるのですが、この人は心包経と脾経に弱点が出ている。
これは、一般的な経絡の流れで考えると、心包経と脾経は、直接関係がないよ
うに思われます。
しかし、持論の≪七星論≫(未発表)で考えますと、密接な関係があり、
テスト鍼や遠隔治療を行う場合は、必須の関係にあるのです。
例えば、この方の場合でも、「右手の親指が痛い」となると、一般的には「肺経」
と考えますので、普通は「肺経」での治療を試みると思います。
しかし、「経絡七行論」で考えますと、金(肺・大腸)と木(肝・胆)は共軛
(きょうやく)関係にあり、脊椎上部が右に傾いていたことで考えても、 経筋
腱収縮牽引 で考えても「木実」(肝胆の実)となりますので、「実すればその
子を瀉す」という補瀉の原則で考えて、「肝か胆」のいずれかを瀉すればいいの
ですが、経絡七行論の流れで考えますと、肝・胆を瀉するには、その子である
「土」(脾・胃)を瀉してもいいのです。
さらに、瀉法を用いるには、「土」の「原穴」で瀉してもいいのですが、それでは
芸が浅いと思われますので、「五兪穴」の「経金」を用いる。
具体的に言いますと、右手親指の関節の痛みは、脾経の「左商丘」(胃経でも良
かったのですが、虹彩分析からすると、脾経のほうが有利と考えた)で痛みを
取ったのです。
この図は「経絡七行論」ではありません。
さらに「芸」(技術)を追求する時は、脈診による相関関係だけを診るのではな
く、臓腑の相関関係まで診る必要がある。
例えば、五行の相剋関係で説明しますと、「土」(脾・胃)が実している時は、
臓腑の相剋関係にある「水」(腎・膀胱)が剋されて虚していますので、「水」
(腎・膀胱)を補う必要があるわけです。
ポイント
しかし、この方の虹彩写真を観るとわかるように、「水」(腎・膀胱)の角度に
あるマイナスサインは、陽性過多を示しており、「慢性的に実」という判断がで
きますので、「水」(腎・膀胱)を補う必要はありません。
***臓腑の虚実は、
虹彩分析のほうが的確だと考えています。
左足の内踝の痛みも、同様の理論で、心包経と共軛関係にある脾経を狙って
治療効果を上げるために、「右手の大陵」を用いて痛みを取りました。
これらの治療に要する時間は、それぞれ1分程度ですが、これは「テスト鍼」
程度にしか考えていませんので、その後に必ず本治法で治療を施しています。
七星論は、まだ秘伝の段階ですので、≪臨床実践塾≫で教えていく予定
にしています。
よって、七星論を詳しく書くことができませんので、ご了承ください。
誠に申し訳ありません。
たびたびお手数をおかけしてすみません。
また、覚えていて頂き、嬉しく思います。
ほんとにありがとうございました。
前回(2月)のとき、すいぶん残念そうにされておられたのを
よく覚えていたので、京都であると知ってすぐに
掲載させていただきました。
お役に立てて嬉しいです。
ありがとうございます。
新谷先生の講演は、チャンスがあれば、参加したいという気持ちは、前回(だいぶ前ですが)コメントしたとおりです。
今回は、日程が合いそうですので、ぜひぜひ参加したいと考えています。
ご丁寧に案内を頂いたことに、感謝致します。
ほんとに、ありがとうございました。
ごぶさたしております。
本記事と関係のないコメントで恐縮ですが、
腸相の新谷弘実先生の講演会が京都で開催されます。
情報をブログに掲載しましたので、ご存知かもしれませんが、念のためご連絡まで。