左が僧帽筋中部の筋力検査で、右が鼻軟骨の下端
このところずっとスカルセラピーの実験を繰り返しているのですが、なかなかおもしろいです。
タイトルにあるように、僧帽筋中部が鼻の軟骨下端に反応するのです。
つまり、鼻の軟骨下端を刺激すると、筋力が上がるのです。
これは、『人体惑星試論奥義書』に書いた、「顔の七星」で解くのですが、上顎前頭縫合は心と反応するので、僧帽筋中部は鼻軟骨の下端と反応するだろう、ということでやってみたわけです。
顔への七星配置は以下イラストの通りです。
スタッフを始め、実践塾参加者の方々からも、「どうしてそんな反応するのがわかるんですか?」と質問をされる場合がありますが、こういう人体惑星試論での基礎が染みついているからだと思います。
このイラストを見るとわかるように、目と目の間に「火」というのがあります。
これは七星論で「火=心・小腸」という意味で、漢方の「火」には、「循環器としての血管」も含まれるという考え方もありますので、それらの調整もできる可能性があるということです。
試しに、心臓に異変のある人、或いは現在心臓の症状がある人、或いは病院で心臓の治療を受けている人(高血圧も含む)の、目と目の間を軽く押してみてください。
痛みが出ます。
実際、何年も150~160mmHgあった血圧が、120~130に下がった例もあります。
そして、スカルセラピーの操法で、そこを上下に広げるようにしてみてください。
但し、軽くです。
絶対に軽くです。
治療師でない人はしないでください。
強くすると、気分が悪くなる可能性がありますし、極端に強く押すと倒れるかも知れません。
何故なら、心臓への間接的な刺激になるからです。
話を戻しますと、「鼻の軟骨の下端は脾経と関係があるのか」と考えた方もいると思いますが、キネシオロジーという治療法では、僧帽筋中部は脾経という観方をしますし、僧帽筋中部の筋力検査の後、脾経を刺激すると確かに筋力は上がります。
筋力が上がるということは、活性化されたと考えるので、鼻の軟骨の下端でも活性化されているわけです。
私が考えた「人体惑星試論」(通称七星論)ですが、人体惑星試論は身体各部の関連を見通すことができるような気がします。
今度の臨床実践塾 では、その七星論で組み立てたスカルセラピーのテクニックがいくつか出てきますので、楽しみにしていてください。