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ハリケーンKatrina、NYダウ乱高下:米国経済ー学校で教えてくれない経済学

2005-08-31 09:20:07 | 経済学
 8月30日、ハリケーンKatrinaの原油相場への
影響を見極めようとする動きから、NYダウは乱高下したが、
前日比50ドル安の10,412ドルで取引を終了した。

 この日、NY原油軽質油WTI相場が、メキシコ湾岸製油施設への
被害懸念から供給不安を材料に一端史上最高値バレル
70.88ドルまで上げたが、あと落ちつきを取り戻して
結局、前日比2.61ドル高のバレル69.81ドルで取引を終了した。

 昨年メキシコ湾油田地帯を直撃したハリケーIwanでは
製油設備修復に2ケ月近くかかったことからみても、
カトリナ被害も見極めに時間がかかると見られている。

 ホワイトハウスが戦略備蓄用原油を必要とあれば放出する
と発表して、原油相場は、一端は大きく売られたが、現在米国が
直面している絶対的な精製設備能力不足には根本的な解決策に
ならないとの見方は専門家には多い。

 OPECが日量50万バレル増産すると発表したが、これも
備蓄放出同様、むしろOPECの供給余力の底の浅さを
浮き彫りさせるだけに終わった。

 OPECは増産余地が日量150万バレルといわれているが
今回50万バレル増産すると発表したところがいかにも
腹の底が見え見えでむしろ滑稽でさえある。

 余談ながら、石油は英語ではPetoroleum。
ラテン語のPetra(岩)とOleum(油)の合成語である。

 しやれにもならないが、咽がからからになって、
かっか、かっかしている現在の石油市場には、
少々の増産や備蓄放出は文字通り
焼け石に水であろう。

 1980年4月に記録した原油相場が現在のドルの値打ちで
換算すれば(インフレ調整)、バレル95.26ドルに相当するという
数字が亡霊のようにつきまとっている。

 まだ安い、まだ、まだ安いと70ドル、80ドル、90ドルへ
値上りしても不思議でないかもしれない。

 相場自体が上がりたがっている限り、値上りの勢いは
とまらないということを相場師は頭ではなく、からだが
自然に買いに向かうのであろう。

 ハリケーン・カトリナがニユーオーリンズを通過して、
風が収まったところで、油田の被害調査のために
昨日当たりからヘリコプターを飛ばしたり、潜水夫を
もぐらせたりし始めたと8月30日付けWSJ電子版は
報じていた。

 ハリケーンが上陸したテキサス州、ニューオリンズの
石油精製能力は米全体の約12%を占めるといわれている。
被害を受けたところと被害のすくない製油所もある。
エクソンモービルは被害がなかったと会社側が発表していた。

 全体でみても、当座の間に合わせであれば、
この程度の量であればガソリン在庫を
取り崩して行けば十分まかなうことが出来るようだ。
欧州にもガソリンの手持ちがあるからいいまから船積みしても
対応可能といわれている。

 ハリケーン・カトリナ(Katrina),NYダウ乱高下。

 中国、インドの咽の渇きが癒され、米国がガソリン節約に
粛々と国民が納得しない限り、当面原油相場は上がりつづける
可能性が強い。

 日本では備蓄もありいまのところ量的心配はなさそうだ。

 さらに大切なことは、為替相場が、1ドル=110円で
幸いにして安定している。

 ただ、円が1ドル=120円、130円と売られ始めると
そこではじめて第三次オイルショックは日本でも
現実味を帯びてくるであろう。

 日本の危機的な財政状態から見れば、
その時はいずれ来るであろう。

 経済も災害も健康も同じである。

 日々の相場に一喜一憂することなく、
日頃から準備だけは怠ることはできない。(了)

 

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