月曜日夜のタオカフェ。マスターが自分の身近に起きた出来事を話し、周りの意見を聴く場面が多々ある。タオカフェの常連客は、マスターの嗜好をよく分かっていて、人生経験や知識が豊富なので、マスターの意見に様々な意見を返す。マスターはその意見を聞くことで、自分の考え方が間違っていない事を確認しつつ、自分の知識の糧にしているようにも見える。常連客の多くはタオカフェとのビジネスパートナーでもある。一方僕は、常連でありながら、ビジネスで絡む事もなく、マスターの嗜好をそれほど理解しているわけでもなく、他の常連客のような地位や知識もない。特段その場にいなくても良い空気を発しているが、僕から何かを引き出そうとする態度をマスターは時々見せる。他の常連客とはまるで違う僕には不思議な事実だ。マスターの嗜好を理解し、周りの常連のように知識や地位を身に着けたなら、何かが変わるのだろうか。今のままでも僕の存在価値はあるが、今のままで良いと僕自身が勝手に決めつけなくてもいい。
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