しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

猿の惑星:創世記(ジェネシス)

2011年10月09日 00時01分29秒 | 作品名(さ行)
第240回「これはミュータントのお話ではないか?」
SF映画の金字塔である「猿の惑星」は1968年に公開され大ヒットした作品。レンタルビデオが普及し始めた中学生の頃にシリーズ5作をすべて観ました。そのエピソード0を描く今作「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」を見逃すわけにはいきません。

サンフランシスコにある製薬会社「ジェンシス社」に勤務する若き化学者ウィル・ロッドマンはアルツハイマー型認知症の治療薬の研究に没頭する優秀な研究者だった。研究中の新薬が1匹のチンパンジーに驚くべき効果を上げたことで人体実験への承認を得る為のプレゼン中に事件は起きた。そのチンパンジーが檻を逃げ出し、警備員に射殺されてしまう。その事件で新薬の研究は中止となり、研究チームも解散、チンパンジーも処分されることになってしまう。ところが突如暴れ出したチンパンジーには理由があった。子供を妊娠し出産していたのだ。ウィルは赤ん坊を連れて帰り「シーザー」と名付け暮らし始める。8年の歳月が経過し、すくすくと大きくなったシーザーは母親に投与された新薬の影響で類いまれな知性を発揮していた。しかしさらに事件は起きてしまう。ウィルの父親チャールズと隣人とのトラブルを目撃したシーザーは、襲われていると勘違いし隣人を傷付けてしまう。保護施設に入れられる事になったシーザーに待っていたのは劣悪な環境と虐待の日々だった。やがてシーザーはある決意を固めることになる。

色々なところで68年版の「猿の惑星」の前日譚的な紹介の仕方をされていますが、この作品だけで十分楽しむ事ができる作りになっています。むしろ前シリーズとはまったく関係ないと言ってもいいと思います。「支配の逆転」というテイストは残しつつ新たにリブートされた映画です。そのことがマイナスになっておらず、とても見応えのある作品に仕上がっていました。

前シリーズでは「支配の逆転」の発端として「タイムスリップ」が採用されていましたが、今作のように新薬によって猿の知能が飛躍的に向上したという設定のほうが説得力があるように個人的には思います。

私はこの作品を観ていて「X−MEN」を思い出しました。突如手にした特殊な能力を得た種族が人間に対して独立の為に戦いを始める。そんなところが「X−MEN」のテーマに通じることがあるような気がします。そんな風に思って観ていたら、シーザーが入れられる事になる保護施設の所長役が「X−MEN2」でミュータントを忌み嫌うウィリアム・ストライカーを演じたブライアン・コックスでした。だからこの役に抜擢されたのか?と余計な勘繰りまでしてしまいました。

作品の点数は★★★★☆です。マイナス要素は残念ながらスッキリとした終わり方ではなかったところ。よく考えれば「う〜ん。ここで終わらせておくべきかな?」と納得できますが、なんとなく中途半端な感じは否めません。しかも、この先の展開を予想させるようなエンディング。おそらくヒットすれば一大叙事詩に、ヒットしなければこれ1作で・・・とどちらの展開も可能にしたかったのでしょう。

そしてなにより驚くべきはこの作品には1匹も本物の猿は使われていないそうです。すべてがモーション・アクターによる演技によって作り出されたCGなのです。その事で動物愛護団体から表彰もされたそうです。そんな凄いCGを見るだけでも価値があります。

シーザーのあの一言に鳥肌が立ってしまいました。

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2 コメント

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猿がリアル (iina)
2011-10-09 10:43:06
公開早々の「猿の惑星」は面白そうですね。
第1作は特殊メークして撮影したのが、CGの発達で猿たちの表情もリアルになりました。
最近の映画は、物語のはじまりに照準を当てる傾向ですが、このCGのお蔭で凄い映像を
たのしむことができるようになりました。

TB&コメント (しんちゃん)
2011-10-09 15:10:32
TBとコメントありがとうございます。
第1作目を見た時には猿の特殊メイクに驚いたものですが
月日が経ち、今回のジェネシスを観てしまうと技術の進歩にさらに驚かされますね。

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