しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

THE GREY 凍える太陽

2012年09月02日 23時19分04秒 | 作品名(さ行)
第278回「真夏に観るにはピッタリな映画かも」

さて、この夏に見逃すまいと思っていた「ダークナイト ライジング」も「アベンジャーズ」も観てしまい、どうしても見たい作品も無く、今週はブログもお休みかなぁ?なんて思っていたのですが、無料ポイントもあることだし、ブログも更新しなくては・・・と思い、やっぱり今週も映画館へ行ってきました。問題は何を観るか。
「るろうに剣心」か「THE GREY 凍える太陽」の2本で迷うことになりました。一方はマンガを原作に無理した実写化邦画、一方はあまり話題に上っていないB級映画(これはどちらも未見な私の印象です。)で、結果としてどちらを選んだかというと「THE GREY 凍える太陽」を選びました。極限状態に陥った人間模様って好きなんです。

極寒のアラスカにある石油掘削会社で屈強な男達に交じって、周辺に住むオオカミの侵入を防ぐ為にライフルの腕を買われて就職したオットウェイは、最愛の妻を失い心にポッカリと穴が開き、生きる気力を失い自殺すら考える、そんな状態で日々を生きていた。
ある日、休暇で家族の元へ帰る作業員たちと共に飛行機に乗り込んだ。ところが、猛吹雪の中へ飛び立った飛行機は、態勢を維持することが出来ずアラスカの山中へ墜落してしまう。目覚めたオットウェイが見た光景はバラバラになった機体と死体の山。生き残ったのは彼を含めた7人の男達。凍てつく吹雪に加え、その地を縄張りにしている野生のオオカミからの攻撃。オオカミの習性を知るオットウェイの提案で男達は南に向かって歩き出した。彼らに待ち受ける壮絶な運命とは?

極限状態に置かれた人間の「生への執着」や妻を失った喪失感から捨てた「神への信仰」を取り戻すという高尚なテーマを含んだこの作品ですが、残念ながら「一流のスタッフ・キャストが作ったB級映画」という言い方が正しいような気がします。プロデューサーにはリドリー&トニー・スコット兄弟。主演にリーアム・ニーソンと超1流を配し、確かに映画としての見応えがあったのは、仕事帰りで疲れていた私が一瞬の睡魔を感じることもなくエンディングを迎えられたことからもわかります。しかし、残念ながら観終わった後に誰かに面白さを伝えて、是非劇場へという作品ではありませんでした。地上波の夜中にたまたま観たら、「お!結構面白い作品じゃん!」と思えるくらいの作品でした。

点数は★★★☆☆です。せっかくの極限状態、寒さに疲労にオオカミにといくつも面白くなるプロットはあったのに、気が付けば「オオカミとの対決」がメインになってしまい、観客が1番気になる「生きるか死ぬか」というプロットへのフォーカスが思いっきりずれて描かれてしまいました。

同じようなテーマを扱った作品としては、劇中でも語られますが「生きてこそ」のほうが何倍も良く出来た作品だったし、結末で言えばトム・ハンクス主演の「キャスト・アウェイ」のほうがとても素敵な作品だったと思います。

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