しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

オール・ユー・ニード・イズ・キル

2014年07月06日 23時45分13秒 | 作品名(あ行)
第352回「最近、期待し過ぎていたから・・・今日は。」
ここのところ、自分の中で勝手に盛り上がってしまい、いざ観ると思ったほどでは無くてガッカリするという作品が続いています。今回の作品「オール・ユー・ニード・イズ・キル」も数ヶ月前に観た予告編で私の大好きなSF映画、しかも原作が日本のライトノベルというのを聞いてかなり期待していました。しかし、今回はちょっと違います。というのも今回のハリウッドでの映画化を受けて「週刊ヤングジャンプ」で集中連載されたマンガ版を事前に観てしまったからです。作画を「デスノート」の小畑健が担当したこともあり、しっかり熟読してしまった私は、そのエンディングにすでにガッカリしてしまったのです。

正体不明のエイリアン「ギタイ」に襲われた地球。その驚異的な戦闘力に人類は対抗できずに絶滅寸前にまで追い込まれていた。そんなある日、軍の広報担当として働いていたウィリアム・ケイジは突然、最前線への赴任を突きつけられる。戦闘経験の無い彼は逃げ出そうとするが捕まり、脱走兵として最終作戦を明日に控えた最前線に送られてしまう。武器の使い方すら解らないまま戦場へと放り出されたケイジ、次々と仲間が死んでいく中で逃げ惑うケイジだったが、彼もアッサリと命を落としてしまう。と同時に彼の身に驚くべき事が起こる。死んだ瞬間に彼の意識は決戦前日の基地に彼が送られた時間へと戻っていた。困惑するケイジは何が起こったか解らないまま再び戦場へ。また彼は呆気なく戦死するが同時にまた前日へと時間が戻る。彼は死んだらまた前日へとタイムループを続けていく。幾度となく戦いを続ける中でケイジは歴戦の勇者として有名となった女性兵士リタ・ヴラタスキと出会う。戦闘の中でケイジの戦いぶりを見た彼女はあることに気が付く。そして彼女はケイジに「目を覚ましたら私を探して」と伝える。と同時にケイジは命を落とし次のループへと。基地で彼女を見つけたケイジがループの事を伝えると、以前リタも同じようにタイムループを経験したというのだ。彼女はその能力は消えてしまったが、ケイジの能力を使えばギタイとの戦いに勝利することが出来るという。それからケイジの過酷な戦いが始まっていく。果たしてケイジは戦いに勝利出来るのか?世界の運命は?

あらすじが長くなってしまいましたが、SFファンには見応えのある作品になっています。私がガッカリしたと書いたコミック版とはかなり違う展開・結末になっていたのでかなり安心しました。SF映画作品のたびに書いていますが、「どんな荒唐無稽な話でも、観客を納得させることが出来れば傑作となる。」この作品はそれに成功したと思います。

ケイジがタイムループに落ちる理由もしっかりと描かれていたし、それをどのように利用して戦いに生かすのかを、物語の展開の中で自然に描くことに成功していました。さらに劇中では描かれていないが、捨て駒にしたループや失敗したループをセリフの中などで描くことで物語に深みを与えていました。

設定された世界観も見事でした。彼らが戦闘で使うパワードスーツの造形も良かったし、敵側のギタイも魅力的に描かれていました。(マトリックスに登場したセンティネルにそっくりだったけど)コミック版のように洗練されたデザインではなかったのですが、個人的には映画版のような雑多で汚れていて、未完成な感じのほうが良かったです。

点数としては★★★★★です。登場人物は多くなく、魅力的なキャラクターは少ないのですが、同じ日を何度も繰り返すという設定を見事に生かし、決して難しくなく解りやすい展開で最後まで描き切ったのは評価に値すると思います。それにしてもトム・クルーズという俳優さんは自分が出演する作品を見事に選ぶものですね。

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