晴れ、ときどき映画三昧

『ドリームガールズ』(06・米) 80点

  ・ ソウル・ミュージックの台頭と人々の浮き沈みが象徴的なミュージカル・ドラマ                                                                                                    マイケル・ベネットの大ヒット・ミュージカルを「シカゴ」の脚本ビル・コンドンが監督・脚本、ヘンリー・クリーガーの音楽で、アカデミー賞最多エントリー作品となった。                                                                  ヒロイン、ディーナ・ジョーンズ(ビヨンセ・ノウルズ)とマネージャー、カーティス(ジェイニー・フォックス)を中心にショービジネスの栄光と挫折を描いた物語。モータウン・レコードの創設者ベリー・ゴーディ・ジュニアとシュープリームスがモデルとなっている。         2人を完全に食っていたのが、R&Bのスター、ジミー・アーリー役のエディ・マーフィーとドリーム・メッツのリードボーカル役ジェニファー・ハドソン。E・マーフィーは一連のコメディとは打って変ったジェームス・ブラウンを思わせるシリアスな演技と歌唱力。        そして何より圧倒されたのはJ・ハドソンの迫力ある歌唱力。                                             ミュージカル映画だが、荒唐無稽な「シカゴ」とは違いドラマとしても充分楽しめる。ソウル・ミュージックがどのように白人社会にも浸透し、そこに関わる人々の浮き沈みがパワフルな音楽とともに変遷して行く様子が描かれる。                             <夢を掴んだとき、失った何かに気付く>というテーマをもとに、60~70年代のブラック・ミュージックの台頭を描いた上質なアメリカン・エンターテインメント。オスカー受賞は助演女優賞(J・ハドソン)、音響編集賞の2つだったが、劇場で見た大画面に流れる音響の迫力が忘れられない。
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