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「マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ」(15・米) 60点

2017-06-17 17:30:26 | 新作映画 2014~17(平成26~9)

  ・ ウディ・アレンの世界を絶妙のキャスティングで描いたレベッカ・ミラー。


    

 ダイアン・キートン、メグ・ライアン、ジュリア・ロバーツなどいわゆるラブコメの女王を輩出した作品はあまり見られなくなってきたが、後継者ではアン・ハサウェイあたりだろうか?

 久々NYを舞台に男女の恋愛を描いたハートフル・コメディが、アーサー・ミラーの娘でダニエル・ルイ=ルイス夫人でもあるレベッカ・ミラー監督・脚本、グレタ・ガーウィク主演で実現した。

 グリニッジ・ビレッジのニュースクール大でアーティスト・コーディネーターをしているマギー(グレタ・ガーウィグ)は30を越しても結婚とは縁がなく、理数系が得意な学友からの精子提供でシングルマザーを志す。

 そんなとき、ポストモダン文化人類学者で作家志望のジョン(イーサン・ホーク)が目の前に現れる。妻ジョーゼット(ジュリアン・ムーア)はコロンビア大の学部長をオファーされたエリートで、家事や子育ては夫任せ。放っておけない性格のマギーは、妻子持ちの男に頼られ成り行きで受け入れてしまう。

 子供に恵まれたマギーは略奪結婚するが、仕事より家事と3人の子育てに翻弄されながら3年が経過。

 初めてジョーゼットと対面したマギーは、知的で魅力的な彼女がまだジョンを愛していることに気付く。

 展開はウディ・アレンの世界を連想させ、絶妙な3人のキャスティングは、舞台劇のような洒落たトークで魅了する。

 グレタは、都会的センスはないが自分に素直なヒロイン像で、思いやりもあって身勝手さを感じさせない役柄はイメージ通り。

 イーサンの女心を射止めるダメ男ぶりは、まさにはまり役。

 シリアスなイメージのジュリアンは、ミラー監督とも息が合って肩の凝らない受けの役を楽しそうに演じている。夫との年の差を感じさせない可愛らしさは、どんな役でも巧みにこなし流石オスカー女優。

 女性は恋愛中には気にならなかった食事の仕草など些細なことが一緒に暮らすと嫌になるもの。おまけに仕事を辞め小説作りに没頭するジョンから家事と子育てを全て押し付けられるマギー。

 それを我慢せず、自分の心に素直に本音で行動を起こしたヒロインは打算的だが何故か憎めず微笑ましい。

 ワシントン広場、プロスペクト・パーク、ニュースクール大などの背景、北欧風インテリア、トラッドや高級ブランドを身に着けたファッションで繰り広げられる恋模様は、予定調和ながら自立した女性たちから共感を得られそうなハッピー・エンドだった。
 

 

 

   
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