下倉楽器 管楽器売場&リペアセンターの「ココだけのハナシ」

「楽器の街」お茶の水下倉楽器で管楽器に携わる社員によるブログ。
社員個人の主観的な意見をバンバン掲載していきます!

プレイヤー★インタビュー 第2弾!

2007-08-05 | Weblog
喇叭マニア(自称)田中です。

先日、マスタークリニックを行って頂いた、エリック・オービエ氏に直撃!
インタビューした模様をお伝えします。




田:現在使用しているトランペットについてお聞きしたいのですが、モデルは何ですか?

オービエ氏:B♭管は≪YTR-9335CHS≫シカゴモデルを3月くらいから使っている。他に≪YTR-8335≫“Xeno"をずっと使っている。BachやShilkeに比べてYAMAHAは全体的にクオリティーがいいからね。

田:B♭管はどのように使い分けていますか?

オービエ氏:シカゴモデルは大きなホールでオーケストラと共演した場合、音が伸びずに他の音と混ざってしまう為ゼノを使っている。室内楽などにはシカゴモデルが合っている気がする。JAZZなどを吹く場合もゼノを使っている。シカゴモデルは音が円やか過ぎるのでピアノとのリサイタルなどでは使っている。
 基本的には古典やクラシックな曲を演奏する場合にはシカゴモデル、現代曲などを演奏する場合にはゼノといった具合に分けている。


田:C管はどんなモデルをお使いですか?

オービエ氏:元々≪YTR-8445≫を使っている。

田:元々と言うと今は…?

オービエ氏:ゼノのプロトタイプさ!従来のC管のイメージでは小さい感じがするのでそのままでは使っていない。C管自体音の幅は狭く、華やかではないからね。

田:具体的には何かされているのですか?

オービエ氏:ルービッツ氏によって加工されたM/pipeを付けている。俗に言うマローンパイプと呼ばれているものだね。M/pipeから主管まで変えてある。


田:マウスピースは何をお使いですか?

オービエ氏:これはYAMAHAのカメヤマ氏に作ってもらったもので、自分のモデルとして出ているよ。だけどフランスでしか売っていないものなんだ。

田:メッキが掛かっていませんがはげてしまったのですか?

オービエ氏:元々メッキはかけていないいんだ。10年位使っているよ。


田:他にどのような楽器をお持ちですか?

オービエ氏:3本ピストンのピッコロトランペット≪YTR-9820≫を持っているよ。4本ピストンのものに比べて3本のもののほうが音がいいんだ。音が大きいしね。
マウスピースはリム径の小さいものにアダプターを付けて使っている。以前はスコット・ラスキーを使っていたのだが今はシルキーに変えたんだ。

他にはコルネットとフリューゲルを持っていて、コルネットは確か≪YCR-8330≫をだったかな。少し古いモデルで‘98か‘99頃から使っているよ。フリューゲルはあまり使っていないんだ。YAMAHAのもので全体的に音程がいいね。後は高音域でのアタックがいいね。


田:最後に楽器を選ぶ上で基準にしているものはありますか?

オービエ氏:先ずは音!音質だね。音が一番重要だ。そして高音と低音のバランス、音の幅、アタックの正確さ、音程と言ったところかな。YAMAHAはどれもそれらに優れているからいいね。特に音質・音程・バランスがいいね。(笑)




貴重なお時間を頂いてのインタビューでした。かなりマニアックな話になってしまいましたが答えていただき有難う御座いました!
次回はもう少しメンテナンスなどについてお聞きしたいと思います。
リペアセンターではYAMAHA以外にも扱っているのでお気軽にご相談下さい。



以上田中がお送りしました!!


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