Progress

日々一歩ずつ前に進むために書き綴ろう…。自分の中のちょっとした変化を大切に…。

読書

2007-06-17 05:43:03 | 随想





私の机の上に北海道新聞・卓上四季の切り抜きがあったのを昨日たまたま見つけ
ましたが、そこには次のような文章が書かれていました。


(前略)
 (ヘルマン・ヘッセは)売れっ子作家になった後も、せっせと本を読んでは
 書評を書いた。八十五歳で亡くなるまで本のページを繰る毎日。そんな“読
 書の達人”のエッセー集「ヘッセの読書術」(草思社)が面白い▼たとえば、
 本人は多読であったがそれを勧めない。三人か四人の作品を完全に繰り返し
 読んだ者のほうが、はるかに多く学んでいるという。<千冊の、あるいは百
 冊の《最良の書》などというものは存在しない>
(後略)


確かに読書は、読む人の造詣を深めてくれます。そしてヘルマン・ヘッセがいう
とおり、限られた作家の作品を繰り返し読むことは、相手の考え方、思想をしっ
かりと分析ができ、それが自分の知恵となります。

物事をみる大きな視点を得る・・・この読書法は、そのための大切な作業と思います。


本1冊1冊にはそれぞれに固有の力があって、本を読むと、いろいろな働きかけ
をしてくれます。

読む人の心を感動させたり、めずらしい知識を授けたり・・・。

イギリスの著述家サミュエル・スマイルズもこう述べています。

 「人と人間との間にも、人間と同じようなふれあいが生まれる。だから本につ
  いてもわれわれは常によりすぐった相手を選ばなければならない。

  その意味で良書は最良の友である。最良の書物はすぐれた言葉や輝かしい思
  想の宝庫である。この事実は過去、現在そして未来を通じて変わりはない。

  良書は忍耐強く楽しい友だちだ。こちらが逆境にあっても失意のどん底に落
  ちても見捨てたりせず、いつもわれわれを優しく受け止めてくれる・・・」


本は著者の整理された考えがぎっしり詰まっている宝箱です。

その整理にかかった苦労は見えづらいけど、しっかりと考え抜かれて文章となっ
ています。

その思考に触れることは今の自分にとって考え方の視野を広げられる大きなチャ
ンスではないでしょうか。


本来私は乱読するタイプでしたが、それは頭の中で考えるために依拠する”点”
をつくる作業です。

とはいえ、それはあくまでも断片的なものでしかありません。

実際、人間は言葉によってのみ真の思考ができますから、言葉を離れては、直感
はあっても論理的な思考が成立しなくなります。

本を読むことで、そのような言語と論理的思考を獲得し、問題解決能力までに進
展させていく第1歩なんですが、乱読ではその材料を頭の中で整理されないまま
記憶としてしか残っていない…なんてこともあり得ます。

それをじっくりと1冊と向き合うことで、点と点とを結び、線でつなげることをし、
思考をくもの巣化して、はっきりと意識化する必要があるかもしれませんね…。


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4 コメント

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読書は、 (舞)
2007-06-17 17:56:44
私も好きで、よく読むほうだと思いますが、どちらかというと小説の方が多いですね。

自分を主人公に投影することで、いろいろな世界に行った気になる…そんなことをして楽しんでいます。

最近本を読む人が少なくなったといいますが、もう少し本のよさをしってほしいですよね。
舞さん、 (コロン)
2007-06-17 21:43:51
小説も大切なものだと私は思っています。

実際、教育に携わる者としては、生徒の心をどう捉え、向き合うのか…そのことを擬似的に体験する媒体だと思っています。

またそのことで感性が磨かれると思うのです。

確かに本を読む人は少なくなりましたが、これはもしかしたらインターネットによる影響もあるかもしれません。

手軽に情報が入るので…でもだからこそ、じっくりと構えて思索するという本のよさを改めて考え直して欲しいと思いますね。
ヘッセ (菫)
2007-06-17 22:21:19
ヘッセって『デミアン』など小説の印象が強いですが、エッセイも素晴らしいですよね!

友人が『ヘッセの読書術』を読んで、「もうベストセラーばかり読むのはやめようと思って」と言っていたのを思い出しました。

実は私も多読で、それについては考えてきたんですが、なかなか1冊の気に入った本をじっくり繰り返し読むということができないんですね・・。好きな作家の新刊が出ると、追いかけるように読んでしまい、結果、常に読みかけの本は5冊以上・・。買うだけ買って読んでない本は50冊は下りません。しかも図書館で借りた本優先なので、その数はなかなか減らず・・。

ところで、私が好きなヘッセのエッセイは
『人は成熟するにつれて若くなる』です。
前出の友人は、タイトルを忘れたんですけど、人生の苦難と付き合う法・・のようなのを読んで、たくさん
アンダーラインを引いてました。(闘病中のベッドの上でしたが、今はすっかり元気です!)

私も50歳くらいになったら、本を厳選してじっくり向かいあってみようと思います。
菫さん、 (コロン)
2007-06-17 23:11:50
確かにヘッセのエッセイは素晴らしいですよね。

菫さんの好きなヘッセのエッセイ『人は成熟するにつれて若くなる』は書店で並べてあったのを少し立ち読みして、買おうか買うまいか…と悩んで、結局辞めてしまいました。(当時、金欠だったので…(笑))今度読んでみますね…。

今、私は『人生の鍛錬 小林秀雄の言葉』をじっくり読んでいます。文脈の中で読むのと違って、言葉だけ取り出されると、前後の関連性を考えなくてよい分、自由に思索できるので…少しずつ読みながらいろいろと考えています。

菫さんはだいぶ本を読まれていると思うので、何かオススメのものがあれば是非紹介してくださいね。

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