太田市長とれたて日記

清水まさよしが太田の元気をお届けします

おうかがいしバス

2005年07月07日 | Weblog

 「乗り合いバス」のことが気になってしかたがない。空気を運んでいるとしか言いようがないバスが目立つ。街の中で出くわすバスを見ると、何人乗っているか数える。がっかりすることが多い。

 昨日は担当者に来てもらった。

 「なぜ、いつまでも計画ができないのか。いつ実施に移すことができるのか」

 

 役所の計画づくりは、そのほとんどが1年単位である。そして、1度決めるとそのことに固執する。市内を走る巡回バスもその気がある。

 担当者がなまけているわけではない。それは私も知っている。確かに問題意識をもっている。ただ、陸運局との話がつかないという。

 「巡回バスで毎年1億円くらい使っているのではないですか」

 「正味、8千万円くらいです」

 「そうであるなら、8千万円使って交通弱者に限ってサポートしたらどうですか。バス停に行くのにタクシーを使わなければならない、なんてことではだれも使ってくれない。とにかく早期に改善してください」

 

 交通政策的な考え方で巡回バスを運行するのか、福祉施策として運行するのかでやり方がまったく異なる。両方の考え方で改善を図ろうとしているから、こんがらがってしまう。

 交通政策なら有料、陸運局にお伺いをたてなければならない。福祉政策なら無料、市独自で考えればいいわけだ。足して2で割るというよなことになると、ややこしさが増すのである。

 

 市民にとってみれば、そんなことはどうでもいいことだ。できるだけ自分の家の近くまでバスか来てくれること。できるだけ安い利用料で、事故もなく目的地まで連れて行ってくれること。これだけではないか。

 交通弱者の市民にとって、陸運がどうのということは関係がない。市にとっても、現実に8千万円のお金を使っているわけだから、その範囲内でみんなが満足のいくバス運行ができればいい。

 「『おうかがいしバス(ます)』というバスにしようよ。基幹の路線は維持しながら、おうかがいしバスを運行する。料金をいただかないと『なんでもタダ』でまずいとは思うが、そこは知恵をだしてみてよ」

 

 バスをただ動かせばいい、というのは昔のお役所仕事。かかる経費でどんな成果が得られたか、じゃあどう改善したらいいか。それが今の太田市である。

 もうすぐ、私のイライラが解消できるだろうとは思うが、お知恵をいただければ幸いです。


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