しまず杯blog

2009年6月に開催された学生限定長文クイズオープン「しまず杯」の公式ブログです。

優勝者手記

2010-10-01 20:06:19 | しまず杯
「しまず杯」当日から15か月が過ぎましたが、皆様、お元気でお過ごしでしょうか。
先日、「しまず杯」優勝者の廣海さんから手記をお寄せ頂きました。
生憎私の不手際で記録集(完売)に掲載することができなかったので、ここに本文を掲載させて頂きます。

======================================
abc8thが終わってから、主催者のしまずさんから直々に「今更だが、しまず杯の
優勝者を手記を書いて頂けるのならば書いて貰ってもよろしいじゃろか(要
約)」と言われたので、ずっと書こうと思っていたのだが、書こうと思ったり忘
れたりを繰り返して、ついに6ヶ月近く放置してしまった。そんな時、みまさか
オープンでばったりしまずさんに出くわし、「優勝者手記オセェヨ( ゜д゜)、ペッ(要
約)」とおっしゃってたので、これを記に一気に優勝者手記を書ききってしまお
うと思った次第である。

東京入りしたのは、前日だった。学連新人戦の連戦ということで、この日に東京
入りしていた人が多く、ひとまず自分はぱにざわsotaと下北沢でスタ丼を食べる
ことにした。このときに電子辞書で島津から始まる人名を見ていて、「島津義
弘、敵中突破で知られる人物」ということをチェックしておいた。
パニールバイガン荘太氏と別れてからは、明大前に住む高校時代の知り合いの家
にお世話になった。慣れない麻雀を点5でやって150円負けたことは記憶に新し
い。知り合いのなすび(仮)が鬱陶しかった。麻雀中に三沢光晴氏の訃報を聞
き、少しショックを受ける。

日曜日。道中でてんぱとぱにざわと合流。会場に着くまでに中途半端に迷い、会
場到着がぎりぎりとなる。ちなみにそのとき、バンザイ太郎の彼はまだ到着して
いなかった。

解答用紙がないというトラブルとともにペーパーが始まった。1問目に島津義弘
が出た。これは儲けもんだ。しっかし41問目以降が全然わからない。これは最高
点が30前後かな、と思っていたら解答終了。近似値問題を数えている時間はあま
りなかった。
なお、ペーパー回収後、ぱにざわが島津義弘をわからなかったことが発覚。ダメ
じゃん。

ペーパー順位は伊部さんに次いで2位だった。通過者を見るとなかなかの強者揃
い。気の抜けない戦いが続きそうだ。

2ラウンドはまったり観戦。意外に早いところで押される問題もあり、ところど
ころ舌を巻いていた覚えがある。

コース別クイズはカンニングペーパー付きコースに進むことに。シャルトの「金
嬉老」の押しが半端なかった。自分は「ビウレット反応」を中心にやや前のめり
な押しをして1抜け。
他のコースの問題もなかなかの難易度だった。これからのラウンド、なかなか苦
労しそうだなと思った。

ボードクイズ。いつものことながらここで抜けたら弾みがつく。自分は前半早押
し、後半ボード組だった。前半は12問中6問で早押し正解。これで勢いがついて
なんとか抜けることができた。「島田清次郎」とか「ルイセンコ」など取れるけ
ど落としたもったいない問題も多かったようにも思えた。

準決勝。ここで難易度が急上昇するのかなと思いきや、いきなり「ファイロ・
ヴァンス」「山野車輪」がきて、これをなんとか連取して通過席へ。ただ、それ
以降はさすが準決勝と思わせる問題が出題される。そうこうしているうちに「草
間彌生」を押し負けて、また通常席へ。その後も一進一退の展開が続き、祐太朗
さんが「月蝕」を素晴らしいポイントで押して1抜け。ここで気を取り直し、な
んとか「福本清三」で通過席に立ち、そして「湯木博恵」でなんとか2抜け。決
勝の舞台に進むことができた。これで東京まで来た交通費のもとを取ることはで
きたと考えた。3抜けは通過席に立った回数で慧一くん。

決勝。佐藤兄弟と自分だ。このとき祐太朗さんと慧一くんが兄弟であることを初
めて知る。遅い。ルールは5○2休なので、少しでもかすれば突っ込もうと心に決
めていた。
1問目の「ルイス・オカーニャ」は「エディ・メルクス」と誤答。問い読みのま
ゆみさんに「メルクスはスペイン人じゃないよ」突っ込まれる。なんかよくわか
らんが少し気が楽になった。同じように「ヨルゲン・パーソン」も誤答。1歩後
退した形となったか。
「四海楼」など、思い出せそうで思い出せない問題が続出する。全然押せない。
困った。「クリスチャン・オットー」の問題でのまゆみさんの「あー、これ今の
若い子たちは知らないかぁ」というフレーズが頭に残りながら、問題はどんどん
続いていく。そして27問目。
『第1話から第5話まではカラーで放送されたが、これは国産テレビ映画初のカ
ラー放送であったという、三橋美智也の歌う同名の主題歌や、石ノ森章太郎作の
コミカライズ版もヒットした特撮番組で、マレー語 で「虎」/
きたっ!『怪傑ハリマオ』だっ!!!!!
こうして、1○をもぎとることに成功した。
その後も以前作った問題の前振りにあった「人しれず微笑まん」や「クリーブラ
ンド・スパイダーズ」を思い出すことは出来なかったが、限定問題数40問が終わ
り、優勝することができた。1問しか積むことができず少し物足りない思いはし
たが、なんとか優勝ことができてよかったと思っていた。

優勝賞品は「しまず杯」にちなみ「しまず(家で使われている)杯」をいただい
た。しまず杯は現在でもわが下宿でバリバリ現役である。

 「しまず杯」という大会の開催が決定したとき、しばらくは自分はこの大会に
全力を注がなければならないと考えた。それが実行できたかどうかははなはだ疑
問であるが、それぐらい自分のモチベーションアップにつながったのは事実である。
 abcの参加者が年々増えていくなかで学生全体の流れが短文・基本問題へとシ
フトしていく中で、ここ数年の『高校生クイズ』と「しまず杯」という大会、そ
して去年から開かれているperson of the yearは、この流れに一石を投じている
ように思う。この流れで、学生の間で難問の波が再びくることを期待してやまな
く思う。去年のperson of the yearは定期演奏会とモロ被りで行けなかったが、
今年はなんとか日程的にいけることがわかっている。person of the yearが非常
に楽しみだ。しまずさんとは今年のperson of the yearでいい戦いをしたい。

最後の方が意味わからなくなったが、忙しい時間を縫って大会を開いてくださ
ったしまずさんとスタッフの方々には本当に頭が上がらない。本当に感謝。ま
た自分も、しまずさんみたいにこうやって学生向けに大会を開けたらいいなと思
う次第である。
======================================

記録集の御礼と御詫びと訂正

2010-03-23 09:26:14 | しまず杯
「しまず杯」の記録集、御蔭様で完売いたしました。ありがとうございました。

さて、大変お恥ずかしい話ながら、記録集に大量の誤記があるようです。購入された方には、訂正内容を大まかに記した紙をお渡ししたと思いますが、紙に記したもの以外にも既に誤りが発見されております。校正不足ゆえにあり得ない数のミスを出してしまい、ご購入頂いた方および印刷を請負って下さった恒信印刷(株)様には、本当に申し訳ありません。こんな有様の出版物が500円というのは、高価だったと反省しております。これでは「ゲーメスト」を笑う資格もございません。

以下に、細かいものまで訂正内容を列挙いたします(新たに発見し次第、更新します)。

P14 出場者リスト 「玉城尚悟」→「玉城昭悟」
P15 問題10コメント 「問題9は」→「問題10は」
P17 問題16 「文芸春秋社」→「文藝春秋社」
※表記字体の違いはこれ以外にあるかもしれませんが(例えば、準決勝22問目の「宮崎あおい」→「宮あおい」など)、きりがないので、あまり深く追及しません。
P18 問題2解説 句点を追加
P20 ラウンドコラム 「可能性が出じたため」→「可能性が生じたため」
P21 出場者リスト 「高橋智将(東京大・32位)」→「高橋智将(東京大・31位)」
P23 問題25 「ドイツの法学者で、議会制~」→「ドイツの法学者で、/議会制~」
P26 解答候補リスト 「二ンヒドリン反応」→「ニンヒドリン反応」(二が漢字に)
P27 参加者リスト ゴシック体→明朝体/「青木寛泰(開成中・56位)」→「青木寛泰(開成中・55位)」
※高橋さん、青木さんとも、ラウンド2の参加者リストでは正しく表記されています。
P31 ラウンドコラム 「ページをじっくり」→「26ページをじっくり」
P31 ラウンドコラム 「軒並みエリートが終結し」→「軒並みエリートが集結し」
P35 ラウンドコラム 「フルネーム問われる以上」→「フルネームで問われる以上」
P39  問題25―「「パンとサーカス」や」→「「パンとサーカス」や/、」
P40  問題30 前2つのスラッシュは「/」、最後のスラッシュは「/」
P40  問題32 「投げ技で、/」→「投げ技で、//」
P40  問題33 スラッシュ「/」→「/」、「装置で、/」→「装置で、//」
P40  問題35 スラッシュ「/」→「/」、「ナレーターで、/」→「ナレーターで、//」
P41  補問  スラッシュ「/」→「/」、「誰?」→「誰?/」
※ラウンド4の後半、あまりに酷過ぎました。すみません。
P41 通常コラム 「すぐ使えなる」→「すぐ使えなくなる」
P42 問題1正解者 「【廣海○】<隅田・佐藤慧○>」「【廣海◎・隅田○】<佐藤慧○>
P43 問題16正解者 「<…丸山・佐藤祐>」→「<…丸山・佐藤祐○>」
P47 2009年度出題文2問の解説に、句点追加
P48 問題4 「早稲田大学で使用した背番号8が」→「早稲田大学で使用した背番号9が」

結果報告

2009-06-24 01:44:17 | しまず杯
開催日:6月14日
開催地:新宿スポーツセンター大会議室
参加人数:57人
ペーパー1位:伊部聡一郎(28/50)
winning answer:「快傑ハリマオ」
(第1話から第5話まではカラーで放送されたが、これは国産テレビ映画初のカラー放送であったという、三橋美智也の歌う同名の主題歌や、石ノ森章太郎作のコミカライズ版もヒットした特撮番組で、マレー語で「虎」という意味の名を持つ日本人青年の南洋諸国での活躍を描いたのは何でしょう?)

優 勝:廣海渉(京都大学2年)
準優勝:佐藤祐太朗(東北大学4年)
準優勝:佐藤慧一(早稲田大学2年)

たくさんの方のご参加、誠にありがとうございました。

<最新記事>大会を終えて

2009-06-22 22:30:30 | しまず杯
「しまず杯」から、1週間が過ぎました。ここで、大会の所感および最後のあいさつをさせて頂きます。

まず、当日来られた方には、大会中に様々な不手際が生じたことをお詫びしなければなりません。
特にペーパーは、最初から最後まで失敗ばかりで、多くの方々に迷惑をかけてしまいました。解答用紙を出力し忘れるという大失態は言わずもがなとして、採点についても、もっと効率的なやり方はいくらでもあったと思います。結果、自分のみならず主要スタッフのほとんどが昼食を摂らないまま早押しラウンドを迎えることになってしまい、本当に申し訳ない限りです。

そしてもう一つ失敗だったのが司会です。私は元々、司会業が好きなわけでも得意なわけでもなく、自分が企画・問題作成をした都合上、自然な成り行きとして役に回ったのですが、それにしても不出来が過ぎました。折角面白い勝負をいくつも見られたのに、的確な実況中継もできず、我ながら随分勿体ない事をしてしまったと思います。参加者・観戦者の方々にも、本当に申し訳ない限りです。

それでも個人的に後悔の念がほとんどないのは、企画が予想以上にうまくいったからだといえます。

企画上の最大の焦点は、こちらの想定しているレベルと実際の参加者のレベルが合うかどうかということだったのですが、ふたを開けてみればまさに心配御無用でした。全体を通じ、スタッフ側の予想を超える数の正解・ファインプレーが出て、大変盛り上がりました。やはり参加された方々の活躍あっての大会、ということを痛感した次第です。
一方で、決勝戦は、あまりに静的な展開に退屈された方もいらっしゃったかもしれません。ただ誤解して頂きたくないのは、あれらは闇雲に難しいだけの問題では決してなかったということです。決勝戦には、正解が出る出ないに関係なく、クイズにする価値があると思った事項しか出題していません。私が本当に出したかった問題の多くは、あの決勝の40問の中にあったのです。
勿論ああいった、問題数と比してあまりに正解の少ないクイズを推奨するつもりはありませんが、結果的に、学生の方々にとって良くも悪くもかなり刺激的な決勝戦を見せられたことは、それはそれで意義あることだったのではないでしょうか。

兎にも角にも、今回提示したひとつのオープン大会が、見本としてであれ、反面教師としてであれ、今後のクイズ界に影響を与えられれば幸いです。
優勝された廣海さんは、本当におめでとうございます。コンモリ内では(学生系方面での)実力のほどがあまり知られていなかったので、その知識を存分に発揮されたことを、私としても大変嬉しく思っております。

個人杯をやろうなどという、身の程知らずも甚だしい決断に踏み切ったのは、昨年の11月初旬でした。それは私が「コンモリ」に通い始めるより前の話ですが(むしろ私は、大会を開くに足るだけの実力を養いたいと思って「コンモリ」に通いだしたのです)、それから大会終了まで、あっという間の7カ月間でした。その間、ちゃんと会場がとれるのだろうか、学生系オープンを標榜するに足る問題群が用意できるのだろうか、人数・レベルの両面で相応な参加者を揃えられるのだろうか、新型インフルエンザのせいで大会が中止にならないだろうか、と、常に心労に苛まれる毎日でした。でも、6月14日に、それら全てを吹き飛ばすことができたと思っています。(一平さんや斉藤さんのお蔭で)目当ての会場は確保できたし、腕によりをかけた問題を放出できたし、遠征組を含むたくさんの方に参加して頂けたし、何より流感の影響もなく、無事開催にこぎつけられました。
冗談抜きで、私はこの1日のためだけに半年以上過ごしてきました。それはある面では時間の浪費だったのかもしれませんが、その一方で、本来なら絶対に得られるはずがなかったあまりに多くの財産を得たと確信しています。

私の勝手な野望に協力の手を差し伸べて下さった方々には、感謝してもしきれません。心より、御礼申し上げる次第です。
長文・学生系クイズが、他のスタイルのクイズと共存しつつ、これからも発展してゆくことを切に願います。 

※記録集はたぶん出版されます。ただ、今すぐ作ろうという元気が主催者にはありません。いずれできるということで、気長にお待ちください。

しまず杯開催要項

2009-06-14 23:59:00 | しまず杯
大会名:しまず杯
開催日:6月14日(日)
会場:新宿スポーツセンター大会議室
(JR高田馬場駅下車徒歩約10分・東京メトロ副都心線西早稲田駅下車出口3より徒歩5分)
*部屋内飲食不可 *問題集販売(原則)不可
開場:10時30分/開始:11時/終了:19時
参加費:300円(観戦無料)
コンセプト:学生による学生のための学生系クイズ大会
レギュレーション:4月7日付エントリーに記載

※「企画内容(5月22日・24日エントリー)」を変更しました



エントリーについて

2009-06-12 23:59:00 | しまず杯
5月1日よりエントリー受付中です。参加を希望される方(ただしレギュレーションを満たす方に限る)は

氏名【本名でお願いします】
氏名のふりがな

所属教育機関/学年
連絡可能なメールアドレス
意気込み【任意】

を明記の上、shimazu912あっとmail.goo.ne.jp(「あっと」を@に変換してください)までメールをお送り下さい。
会場スペースの都合上、参加人数が80人を超過する場合は、人数制限を設定する可能性があります。

<追加>また、5月27日より、懇親会のエントリーも開始します。参加を希望される方は、懇親会の申し込みであることがわかるようにタイトルを付し、本文にお名前を明記して同宛先までメールをお送り下さい。

<追加2>大会・懇親会とも、当日飛び入りエントリーも可能になる予定です。ただし飛び入りの場合、ネームプレートが手書きになりますが、ご了承ください。

暫定エントリー数:57 (6月13日)




問題傾向に関する情報(2)データ公開

2009-06-12 00:32:14 | しまず杯
「しまず杯」では、ペーパー50問、早押し約300問の計350問が出題される予定です。
今回は、既に完成した問題について、いくらかデータをとってみました。当日を迎えるにあたり、参考にして頂ければと思います。
これらは全問題についての分析ですので、ラウンド毎についてはまた違う数字になると思われます。

①国内に関する問題:海外に関する問題:分別不能問題=42:54:4
プロフィールに書いてあるように、私は海外の話題にはあまり詳しくありません(今はだいぶマシになった方で、ちょっと前までは相当な偏りがありました)。ですから無意識にクイズを作っているとたちまち日本人8割みたいな状態になるのですが、今回は相当抑制して、4割そこそこにおさめました。

②人名をきく問題:それ以外の問題=54:46
普段短文クイズをされている方にとっては、この人名率は高すぎると感じられるかもしれませんが、過去のマンオブ等の大会と比較すると、割と平均的な数字になっています。

③文学歴史:社会地理:生活文化:スポーツ趣味:科技自然=20:21:22:19:18
いわゆる5ジャンルの比率です(といっても、大半の問題は前振りを含めると2ジャンル、3ジャンルにまたがるし、それぞれのジャンルの境界はかなり曖昧ですから、大してあてにならないともいえます)。
ペーパーは各ジャンル10問ずつ均等に出しているので、早押し問題に限定すれば、スポーツは18%、科学は17%くらいだと思います。あと、歴史がやや多めに入っています(文学と同数に近いです)。
今回、ジャンルバランスには相当気を配りました。当日時間があれば、そのあたりについてお話するかもしれません。

④問題文の字数(ペーパー・3Rボードのぞく)=平均で約160字(文末が「~でしょう?」として)
問題文は長ければいいものではありませんし、だからといって表現を簡略化させ過ぎると聞き手に内容が伝わりません。予定時間等の都合もあり、個人的には平均150字以内におさめたかったのですが、どうしても削りがたい表現も多く、全体に長めになっております。

⑤時事問題
以前のエントリーでも記したように、つい最近話題になり始めたもの・こと・人をきく問題は極めて少数です。とはいえ、やはりある程度は時事的な要素も必要だと思いますので、以前から知られているもの・こと・人の近況などを積極的に前振りに使用しています。また、学生系としては比較的新しい、2000年代の話題を扱った問題も一定数取り揃えるようにしました。
一方、出題者が懐古趣味の甚だしい人間なので、ところどころ非常におっさん臭い問題も含まれています。

⑤難易度
学生を対象にした学生系の大会が少ないこともあり、正直いって、参加される方々のレベルとこちらの想定している難易度が合うのかどうか、かなり不安な部分があります。少なくとも、ペーパーから決勝まで、簡単すぎるというラウンドはないと思います(あえて挙げるならラウンド2)。参加者の方々には心してかかってきて頂きたいところです。

以下は、出題者本人の主観による、各ラウンドの難易度分析です。
ペーパー:幅広い難易度・ジャンルの問題が揃っている。一部に学生系らしくない問題も含む。
ラウンド2:基本的に易しい。大半の問題が「abc」でもごく普通に出題できる程度。
ラウンド3:学生系中位ベタ程度の問題が中心。一部に上位ラウンド向けの問題も含む。
ラウンド4:ラウンド3のうち上位ベタをすくった感じで、それほど難易度は上がらない。
準決勝:全体に難易度が上昇する。ただしラウンド3・4程度の問題も一部に含む。
決勝:基本的に難しい。1問の正解が非常に貴重。

⑥前バラシ
大会名が大会名ですから、「島津さん」は1問くらいは出ます。日付や場所にちなんだ問題は、意図的には用意していません。


問題傾向に関する情報(1)例題

2009-06-06 00:53:18 | しまず杯
新型インフルエンザも大事は至らなさそうな感じで、ひとまず安堵しているところですが、一方で5月末からエントリーがぱったり途絶えてしまいました(今日久々に1件受理しましたが)。まだまだエントリーお待ちしております。

さて今回は、過去に作成した問題や、今大会の没問の中から、問題傾向が比較的近いと思われるものを例題として掲載してみます(ただしありあわせで作ったので、ジャンルはひどく偏っております)。いちおう難易度的に何ラウンドに相当するかも載せてありますが、これはかなり適当です。出題者の嗜好や文章の癖などを分析する際の参考にでもして頂ければと思います。

それから、ここ数日で3ラウンド~準決勝のルールをいろいろ変更しました。ですので、下のエントリーに記した企画内容はあまりあてにならないとお考えください。

○2R相当?
問、オックスフォード在学時に、革命を成功させたクロムウェルに宛てて2篇の詩を書き送っている、侍医を務めたシャフツベリ伯爵の庇護を受け、彼の失脚時にはオランダに亡命したイギリスの哲学者で、私有財産制を前提とする労働説や生得観念を否定する「タブラ・ラサ」の概念、「市民政府二論」にみられる抵抗権の概念など、近現代思想の基礎となる数多くの理論をもたらしたのは誰でしょう?
A.ジョン・ロック

○3R相当?
問、彼が物語の終盤で発した「Frankly, my dear, I don't give a damn.」という捨て台詞はアメリカ映画協会によって「記憶に残る映画のセリフ」第1位に選出された、2007年にドナルド・マッケイグが執筆した続編では主人公に据えられている、ミッチェル原作の映画「風と共に去りぬ」で、クラーク・ゲーブルが演じたスカーレット・オハラの3人目の結婚相手は誰でしょう?
A.レット・バトラー

問、一文字を丸で囲んだ市章はかつてこの地を治めた成瀬氏の旗印に由来する、2007年には教育委員会が全国学力テストの実施を拒否したことで話題になった愛知県の都市で、日本モンキーパーク、野外民族博物館リトルワールド、博物館明治村といったテーマパークや、「白帝城」の異名をもつ近年まで個人所有であった城が観光名所となっているのはどこでしょう?
A.犬山市

○4R相当?
問、幼少期を過ごした乃木坂の邸宅は、たびたびパーティが催され、文化人や貴族が集う社交場となっていたという、父にピアニストのレオを持ったユダヤ系ウクライナ人女性で、豊富な語学力を買われ、GHQ民政局員として日本国憲法草案作成に携わった際、女性の地位向上をねらって「両性の平等」を規定する条文を起草したのは誰でしょう?
A.ベアテ・シロタ・ゴードン

○準決勝~決勝相当?
問、2004年にはこの作品世界の25年後を歌った「ローズ・パイ」という曲が発表されている、さだ企画ディレクター・川又明博をモデルとするマスターと男子学生達の交流をテーマにした、アルバム「夢供養」所収のさだまさしの楽曲で、この曲の歌詞に登場するコーヒーベーカリー「安眠」が、岡村孝子と加藤晴子によるデュオ「あみん」の名前の由来になったのは何でしょう?
A.「パンプキン・パイとシナモン・ティー」

問、「知恵伊豆」の通称で知られる松平信綱がこの地を訪れた際、長崎代官に権現の勧請を提案したのが創建の由緒であるという、境内参道に立つ2本のクスノキの葉音は「日本の音風景100選」に選出されている長崎市の神社で、1945年の原爆投下によって甚大な被害を受けたものの、片方の柱が吹き飛ばされた「一本足の鳥居」が残り、それが戦争の惨禍を後世に伝える遺構として現在も保存されているのは何でしょう?
A.山王神社

懇親会のおしらせ

2009-05-27 11:39:59 | しまず杯
大会終了後の懇親会についての連絡です。

場所:和民・高田馬場早稲田口店
料金:3500円程度(成年・未成年で価格差を設けるかもしれません)
時間:19:30~21:30(予定)
内容:料理8品+飲み放題
定員:40名程度(エントリー先着順)

学生だけで定員が埋まることはまずないでしょうから(前日の新人戦終了後も懇親会があるみたいですし)、見学に来られる社会人の方も是非ご参加頂ければと思います。
参加希望者は「エントリーについて」にも記してあります通り、大会エントリーと同じ宛先にメールをお送り下さい。


スタッフ紹介

2009-05-24 14:15:07 | しまず杯
大会まで3週間となりました。このあたりで「しまず杯」のメインスタッフとなって下さる予定のメンバーを紹介いたします。メインスタッフ以外にも、既に何人かの方に助力を頂いておりまして、誠にありがたい限りです。大会当日も、ペーパー採点やその他小間使いなどを、観戦に来られた方に手助けしてもらうことになると思います。どうかよろしくお願いいたします。

TQC内部からは、以下の御三方に参画して頂きました。括弧内は主な役職です。
・上坂正晃さん(得点表示)
・竹田裕介くん(記録)
・佐藤克典くん(問い読み・前半)

そして、TQC以外からは
・石野まゆみさん(問い読み・後半)
・松本鎮成さん(音響)
がやろうかと申し出て下さったので、お願いいたしました。「あれ?妙に豪華じゃね?」と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、私も同感です。

なお、主催者は問題作成および司会を主に担当します。