おひっこし。

2009-11-28 09:46:03 | 日記
こんなことを書いていいのか分からないけど、
Blogのお引越しです。

http://shimaris.blog14.fc2.com/

えらい人が、小説ホームページを模した
blogのテンプレートを作っていてくださり、
以後は何か作品ができたら、こちらに更新していきます。


かみさま。

2009-11-27 07:02:13 | 日記

昔から、自分には特徴がなかった。
趣味も、特技も、自己PRもできない。

ただ、図書館に通うことだけが、唯一の楽しみだった。

図書館は、環境が良い。
静かであり、清潔であり、なにより本が並んでいる。
それも沢山、並んでいる。

まだ手に取っていない本が並んでいるのは、良いことだった。
しかも一月の間に、絶えず本が入れ替わり行くのだから、
少なくとも図書館にある本を、すべて読み終えることは出来ない。

それはとても素晴らしいことだった。
図書館はいい場所だ。静かであり、清潔であり、本が並んでいる。
「かみさま」
 思わず呟いた。
 隣にいた女性が、ちらと僕の方を向いたが、そのまま去っていった。
 少し、気まずい。

 いえ、これは僕の独り言であって、別に祈りを捧げているわけではないのです。
見てください。ほら、これを。
「かみさま」
 もう一度静かに呟いた。

「かみさま」
 その本は、とても面白かった。
 まさかこのタイトルから、主人公の女性はアパートに住んでいて、
 お隣の住人が「くま」だなんて、誰が想像できるんだろう。
 僕は本の貸出をお願いして、図書室をでた。
「かみさま」
 手の中には、貸出を証明する、紙切れが一枚。

 帰りの電車。僕は少し考えた。
「かみさま」
 この本のタイトルが記された貸出の紙切れを、そっと電車の中においておく。
 何気なしに開いた人は、一体何だと思うだろう。
「かみさま」
 それは、少し素敵な考えじゃないでしょうか。
 僕は一人笑みを噛み殺し、そっと、置いて席を立った。
「かみさま」
 席を立った時、肩を掴まれた。
 振り返ると、くまの駅員さんがいた。
「君、ゴミを捨てちゃいかん」
「ごめんなさい」
「きちんと家に持って帰って、処分なさい」
「はい」
 僕は頭を下げて紙切れを受取った。周りの人の視線がちくちく、痛かった。
 軽率だったと後悔して、電車を降りた。
 その時だった。
「かみさま?」
 告げられた言葉に振り返る。
 同じ学校の制服を着た女子生徒。
 僕の手にあった、その本がふと目に留まったのだろう。
「そう、かみさま」
 応えた。けれど彼女は気まずそうに行ってしまった。

 それがきっかけだった。彼女は今では――――

「……という、夢をみたことがある」
「夢オチは簡潔に」
「えー」


百合百合。

2009-11-24 09:33:07 | 日記

百合をやらないか?

先月、そんなお話を頂いたので、家にひきこもって書いておりました。
新都社の「ニートノベル」で「春夏」という作品です。
セパレートしておらず、原稿用紙55枚分です。ワスレテマシタ……orz
「暇で仕方がないから、ポッキーでも齧りながら読んでやるぜ」と、
余裕たっぷりの時にでも、チラ見して頂ければと思います。

気をつけたところは、
前回までの作品に(同タイトルでした)
「違和感があるよ」とコメントを頂いたので、
文章を固く、人物も全体的に落ち着かせてみたつもりです。

しかし百合って難しいです。
文章自体、まだまだ下手糞ぽっぽ~ですが、それ以前に

「百合ってなんだべ。女子がイチャイチャがしてれば、ええのんちゃうん?」

ってレベルです。上級者のお勧めがあれば、是非お聞きしたいです。
BLと違って、認知されている範囲が凄く狭い感じがするので、
隠れた名作があるかもしれない。

是非、迷える駄目人間に一報を、是非、ぜひ。(真剣)


余談になりますが、最近やったゲームで、こんな感じのテキストがありました。

「か、かわいすぎです……ぎゅって抱きしめてもいいですかっ!」

 ユニータかわいいよ、ユニータ。

ひかりのよんせんしっ!

2009-10-30 02:35:11 | 日記
久しぶりに、ゲームを買いました。

「ファイナルファンタジー外伝 光の4戦士」

もう、ずっとゲームは買っていなかったのだけど、
キャラクターデザイン「吉田明彦」さんの絵の素晴らしさと、
ゲームコンセプトである、『昔のファイナルファンタジーの進化形』という
コンセプトに魅力を感じて、購入しました。

そしてスイッチを入れた直後、
ゲームタイトルの「ひかりのよんせんし」で吹いた。

ひらがなは、ひきょうだと、おもいます。


最初に四人の名前を決めたら、長~いオープニングも無く、
早速ゲームスタート。

「ほら、はやく起きなさい。王様がお城で呼んでいるわよ」

 ドラクエ3!? とベタな突っ込みを入れ、喜々として城へと向かう。
 途中で寄り道しちゃいけないよって、お母さんに言われたから。

 お城に到着後、王様登場。
 台詞を要約すると、

「よくぞきた、主人公! 北に悪い魔女がいるので、退治するのじゃ!」

 → はい
   いいえ

 迷わず「はい」と答えた後、王様からのプレゼント。

 は が ね の つ る ぎ !

「い……いきなり、はがねのつるぎだと……っ!?」

 ひのきのぼう……っ! 
 こんぼう……っ! 
 ブーメラン……っ! 
 そして、そして……どうのつるぎは何処へ……っ!?

 確かに……っ 確かに……っ!
 進化している……っ!
 あの頃よりも……っ!

 圧倒的クオリティ…………っ! 
 俺は……これを持って……っ!
 今こそロマリアへ旅立つ時……っ!!

(注意:恐らく、ロマリアという国は、存在しません)


 こうして無駄にテンションをあげつつ、最初のボス撃破後、
 本当のドッキリイベントと遭遇。

 メインスタッフの方の紹介、
 シナリオメンバーのところに、「紅玉いづき」さんの名前が。

「……なん……だと……?」

 紅玉いづきさんは、電撃文庫にて、
「ミミズクと夜の王」「MAMA」「雪蟷螂」の三つの作品を出版されている
 作家さんの編ネームです。
 私は「MAMA」はまだ未読ですが、残りの二作品には目を通して、
 どちらも号泣する程、感動した物語です。

 未読の方がいらっしゃれば、是非にお勧めしたい作品なのですが、

 なのですが、何故、このゲームに、名前がっ!?、
 同姓同名の別人さんですかっ!?

 全力で、ホームページを拝見させて頂いた後、
 ご本人であることが判明。
 
 喜々乱舞しながら、ゲーム再開。
 六時間経過後、片頭痛。

 現在、ここに至る。

 ユニータかわいいよ、ユニータ。

今日はいい日。

2009-10-24 18:44:24 | 日記

 本を読みました。

「神様のカルテ」 夏川草介さん

 地方の病院で働く、お医者さんの物語です。
 お時間があれば、ぜひ、読んでみてください。
 一年に一冊読めるかどうかの、素晴らしいお話です。

 絶対に、家にひきこもって読みましょう。

 泣けます。笑えます。