よこしま猫のふんわり腹黒京都

腹黒京都人が好きなこと、思ったこと書き綴って毒垂れ流してます~(^^;

岡山 備中高梁3 ~吹屋町並み→西江邸

2009-05-22 12:02:40 | 旅。
さて、昨々日の続きです~。

笹畝坑道を後にしてやってきたのは、その名も「ベンガラ館」。



べんがらの作り方などが展示されている、べんがらなんでも資料館なわけです。
当時の物が今も残っているそうですが、これ以上劣化させないために別の
所で大切に保存されているので、これは、忠実に再現されたものだそうです。

またここも入場料が300円ほどかかりますが、ツアーには含まれています。





べんがらを作るのはなかなか手がかかるんですねぇ。
工程がいっぱいありました。

ガイドのお爺ちゃまの子供の頃には、今のようなケミカル製のべんがらではなく、
伝統の作り方でまだ作っていたそうで、べんがらを生成させる過程で燃焼させ
たりする時に出る匂いが、なんともいえず嫌~な匂いだったそうです。

製鉄などと同じで、鉄鉱石系のものから何かを作るときにはやはり害が出るものです。
大仏を製造した為に水銀による害毒で平城京を捨てなければならなかったように。

それほどの害ではないにしろ、べんがらを作る作業場付近は、農作物が出来にく
かったようです。まぁ、足尾銅山の鉱毒事件(田中正造の天皇陛下への直訴事件)
のような事が起こらなかったし、ハゲ山にもなっていない事を思うと、鉱毒に対
してはいろいろと努力なさってたのでしょうね。
この後に訪れる西江邸の当主だった西江源一氏なども大変尽力されたようです。

べんがらが必要とされた理由として、いろんなものに使えるからというのも、
もちろんあるでしょう。でもやはり、「赤」「朱」というのは生命力を感じさせる色
だからこそ人気があったのだろうなと思います。今の様にケミカルなものでいろんな
色が作り出せる時代ではなかった頃、べんがらの赤は強烈な赤だったことでしょう。

九谷焼や伊万里焼の美しい紅を思うと、べんがらなくして日本の美は
成り立っていなかったかもしれません。

* * *

では、次はいよいよべんがらの町並みがノスタルジックな吹屋でーす。

 

丁度お昼時に吹屋へ到着。
お昼ごはんは吹屋の街にいくつかあるお食事処で、各自好きに食べて下さい、というスタイル。

 

ツアーで一緒になった方と一緒に、元郵便局の建物を改装されたという「藤森」
という素朴なおうどん屋さんで、山菜おこわがセットになったうどん定食を♪

ま、お味はこんなものでしょうか・・といった感じ(^^;



その後、またガイドのお爺ちゃまと合流し、旧片山邸、郷土館、吹屋小学校、
などなど、吹屋の街をゆっ~くりと案内して頂きました。

旧片山邸や資料館なども入場料が必要ですが、これもツアーに含まれています。














  ↑
日に数本しかないという路線バスに遭遇!





なまこ壁が素敵です。



ガイドしてくださったお爺ちゃまの後姿(笑)



明治時代の吹屋の町並み。
車ではなくお馬さんが!



在りし日の片山氏のべんがら工場



江戸時代の、「苗字を持ってもいいよ」という申渡書 
こんなに綺麗に残ってるなんて、誇らしいことだったんでしょうね。





山神社
山の神様への畏敬の念と感謝の念でしょうか。





    

これは、吹屋の町並みから少し歩いた所にある、吹屋小学校。
日本で唯一つ残っている、「現役の木造小学校」だそう。

ガイドのお爺ちゃまも、卒業生だと仰ってました。
今も現役で使われているという事がとても素晴らしいですよね。

お名残惜しかったですが、ガイドのお爺ちゃまとはここ吹屋で
お別れして、一旦お山を降り、そしてまた別のお山へ。

ここは西江邸。

その昔、この辺りの天領地管理をまかされていた大庄屋。
代官御用所も兼ねるほどの勢いがあったようです。
そして、べんがらのパイオニアでもあるそうです。

銅山を開き、べんがらの製造に成功し、銅山経営と緑礬(ローハ)製造
を営んだ正真正銘の精神的貴族なわけです。

 

ここは、今も住んでられます。
まるで英国の貴族のマナーハウスのようにお家を公開していらっしゃるのです。

 

丁寧にご案内下さった、第18代ご当主は、とっても楽しい方でした。
東京で暮らされていた時期も長かったせいか、垢抜けてらっしゃいます(笑)

それでもやっぱり、郷土への深い愛があるからこそ、地方を盛り立てて行こうという
気概に溢れてらっしゃいました。そういう熱さに触れるのは気持ちいいものです。
そうそう、べんがら色のお洋服を着てられました(笑)

 

  

お代官さまを兼ねるくらいの大庄屋さんですから、お白洲跡があったり、当時は
士分以上でないと乗ってはいけなかったはずのお馬さんの馬舎があったりと本当に豪華。



 

また、「寺子屋用の部屋」があった事に吃驚。だって、昔の寺子屋システムなら、座敷が
あれば何処だって寺子屋なわけなのに、寺子屋用のお部屋があるなんてそれだけ教育に
熱心だったわけです。わたしたちが知っているようで知らない「自分たちの歴史」を偲ばせる
とても貴重な文化遺産だと思いました。

40部屋以上あるそうなんですけど、わたしなら37部屋は使わない部屋だろうな~(笑)

ギャラリーには奥様がいらして、接客なさってました。
地元のものだけでなく、倉敷の若手アーティストたちのいろんな作品等も置いて
あり、「奥様に接客してもらうと、何故か皆何か買いたい気持ちになる」のだそう。
「え、やっぱりそういうシステム?」とか言って、大いに盛り上がりました。



このエライご先祖さまをご当主は、「源ちゃん」と呼んでられました(^^)



高原生活者~ハイランダーか。
確かにそういう風情あるなぁ。

英国貴族ではなく、スコットランド貴族、「誇り高きハイランダー」
といった雰囲気がこのあたりには漂っているかもしれません。

うん、本当になんていい例えだろう~!

標準英語ではなく、ゲール語訛りのある英語を話すハイランダー。
ちょっと風情のある備中弁を話す所も似ているかも?

「アイ」は備中弁ではどういうんだろう?(笑)
グっときたりする? <この意味わかった人、相当ロマ好き(^^;

* * * 

まぁ、そんなこんなでツアーは終了。
備中高梁の駅まで送ってもらって17時前には解散!

入場料込みで9時~17時まで丁寧に案内してもらってのツアー。
とっても値打ちのある3500円だったと思います♪♪

いい鄙びかたで、それでいて美しく、豪快だったり繊細だったり。
このツアーをやっているのは秋くらいまでの様なので、初秋にも
もう一度行こうかと企んでおります(^^;

興味を持たれた方は、是非一度、備中高梁、吹屋へ行って見てください。
きっと、気に入ると思いますよ!
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5 コメント

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御礼! (西江 晃治)
2009-05-23 13:10:02
こんにちわ!

「西江邸」、西江です。

素晴らしい観察力と洞察力をお持ちですね。
貴方さまのような方がこのような地方の地方を
このように「ご案内」してくださると、本当に
あり難く想います。

心より感謝を込めて。
西江。
吹矢屋の街並み (kasuga)
2009-05-23 20:25:02
なまこ壁に、漆喰にベンガラを入れた壁
薄い朱色情緒あふれる街並みですね。
ガイドのお爺ちゃまの朱色いいですね。
是非一度行ってみたくなりました。

陶芸少しやってますが、ベンガラを使って
焼いても、腕か焼成温度が違うのか、焼くと
瓦の茶色ぽい色になります。
吃驚! (しましま猫)
2009-05-24 09:06:08
西江様

コメント有難うございます。
こんなお目汚しのようなブログに来て
いただきまして本当に有難うございます。
吃驚しました!

先日はお世話になりました。
とても貴重な体験をさせて頂きました。

あのような美しい自然と遺産が人知れずに
存在してくれている、そういう喜びがありました。

「守りながら変えていく」そういう日本的な
美しさがいつまでも残りますように。

ハイランダーに憧れる、ローランダーとしては、
また、いつか訪れたいと思っております。
ありがとうございました。

 
しましま猫
陶芸。 (しましま猫)
2009-05-24 09:08:29
kasugaさま

陶芸やってらっしゃるのですか!
素敵ですねぇ。
陶磁器は大好きなんですが、如何せん不器用で
センスがないもので、創り出す事が不得手です(^^;
たいへんすばらしかった (よしみ)
2009-11-30 21:37:50
6719676767先週22日高梁駅よりのバスツアーで吹屋の街並み行かせていただきました。西江邸の18代当主にもお世話になりました。
私は15年前岡山市の理大卒なんですが今まで知りませんでした。高梁には12年くらい前に観光しましたがこんないい街並みが保存されているとはしりませんでした。
パンフレットをみた瞬間、ホタルの墓でみた風景ににていたのでこれはもしや、とおもっていたらほんとうに舞台になってたのですね。
西江さんのお宅も釣りバカ日誌に出ていたのはしっています。
またぜひいかせていただきます。

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