津城寛文の徒然草 Shiloh's Blog

時事問題や世間話その他に関して雑感を記し、著書その他の宣伝、関係者への連絡も載せています。

十分な睡眠を与えない社会

2016年12月28日 | 日記
 長時間労働が問題になっています。また、通勤時間はひところより短くなってきているとはいえ、長時間通勤、満員電車での通期も解消されていません。睡眠不足は、その必然の結果であり、最近やっとニュースになってきました。

 1つは、宅配業者です。数日前、配達員が荷物を叩きつけている映像が出て、会社が謝罪していましたが、もちろん良くないこととはいえ、過重な仕事のストレスが爆発したものでしょう。

 今日のウェブニュースの、「ヤマトドライバーから悲鳴続出、「利便性」が生んだ過酷な実態」(弁護士ドットコム 12/28(水) 9:53配信)では、 「12月は、お歳暮、クリスマス、おせちと1年で一番忙しい。朝7時半から夜11時くらいまで働いています」という当事者の話が出ていました。残り時間は、8時間半です。このうち、睡眠に使える時間はどれくらいでしょうか。昼ご飯を食べる時間もないので、ここ1,2か月で3キロ体重が減ったとのこと、傍からみていても、そうだろうと思います。

 もう1つは、自衛隊員の寝不足です(「寝不足でいつも「酩酊」状態の自衛隊員たち」JBpress 12/28(水) 6:00配信)。

 それによると、時間を問わず業務があり、常に睡眠不足とのことです。

海上自衛隊の艦艇部隊の幹部の睡眠時間が平均2時間であることは珍しくない。日米共同演習では、交代制と暖衣飽食の米海軍に海上自衛隊が徹夜と握り飯で対抗し、初戦で圧倒するものの、最終的にはヘトヘトになって敗北することがままあるという。


 「暖衣飽食」という表現には、ぬくぬくと暮らしているという非難の響きがあり、寒さと飢えに震えて頑張る悲壮な姿を、それだけでほめたたえる、効率の悪い働き方を「根性がある」と評価する気持ちがあります。「臥薪嘗胆」もそうでしょうが、耐えるだけで疲弊して、仕事にならないとしたら、耐えることが目的になってしまいます。手段の自己目的化という、起こりがちな誤解が、こびりついています。

 戦争とはいわず、軍事行動、防衛行動に、時間はない、というのはもっともですが、欧米が関わった戦争では、「クリスマス休戦」という休息もあります。訓練や平常時にまで、異常事態のために、睡眠不足の訓練(?)をする必要はないでしょう。国土防衛のためとはいえ、365日24時間、勤務時間とするのは、非人道的です。「交代制」を確保し、したがってそのために必要な人員を確保するか、業務を縮小しなければなりません。

 「徹夜で頑張る」という話をよく聞きますが、徹夜をするまえに、昼間にしっかりなすべきことをしておけば、徹夜をする必要はありません。私は体力的に徹夜ができないこともあり、締め切り前に慌てることがないよう、締め切りのはるか前に、仕事を仕上げることにしています。したがって、原稿の締め切りを破ったことは一度もないという、(編集者にとっては)著者の鑑のような人間です。

 「腹が減っては戦えない」という諺があるように、「睡眠不足では戦えない」という諺も、普及したらよいのではと思います。


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