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【何故つくったし!】トホホなクルマ10選

2017-07-16 01:19:50 | 日記
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(担当S)
  iPhone用ゲームアプリ(iOS6.0以上)

 
※本記事は2016/12/03に投稿した記事に、修正を加えて再投稿したものです。

 過去に作られた自動車の中には「どうして作った!」「何故、売ろうと思った!」と思わず首を傾げてしまうような、トホホな自動車が沢山あります。
 その中でも個性的だと思われる自動車10台を、担当Sの独断と偏見で選んで紹介していきます。
 
 
 
■「どうして作ろうと思った!!」目も当てられないような失敗作5選
 
 
(1)ロシア アフトヴァース社「OKA」
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 一見すると、一昔前に流行ったスタイリングを纏っている、ごく普通の軽自動車に見えますが、何とこの自動車はソ連時代の、ロシアのアフトヴァース社で作られた自動車なのです。
 エンジンの排気量も650ccと、日本の軽自動車とソックリ同じで、スタイルといい軽の規格をパクったようにしか見えません。
 ソ連の国民車として売り出された「OKA」でしたが、ソ連人民の好みに合わず、さっぱり売れませんでした。
 当時のソ連は深刻な自動車の供給不足の状態で、クルマを買ったら納車まで数ヶ月、下手すると何年も待たされるなんて事がザラにありました。
 それなのに不人気で売れないなんて…好みの問題以外に何か重大な欠陥があったんじゃないかと、担当Sでなくても勘ぐる人がいるんじゃないでしょうか?
 
 
(2)インド タタ自動車「ナノ」
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 一時期は「世界一安いクルマ」として、注目を浴びていた「ナノ」でしたが、いざ売り出してみると、余りにもチープな作りに、ターゲットにしていた低所得者層にそっぽを向かれ、さっぱり売れませんでした。
 皮肉な事に、本来ターゲットではなかった富裕者層が、「世界一安いクルマ」と言うネームバリューを面白がって買うケースが多かったそうです。
 高温多湿のインドや東南アジアをターゲットにした自動車なのに、クーラーがオプション装備など、これじゃ売れなくて当然かも…と、いう気がしてなりません。
 
 
 
(3)ゼネラルモーターズ「EV1」
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 アメリカのカリフォルニア州を中心にして、1990年代に施行されたZEV法(大気汚染を防止する法律)に対応する為に、ゼネラルモーターズが開発した電気自動車。
 販売はされずに、リースのみが行われました。
 当初は、電気自動車でないとクリアするのが難しい思われていたZEV法でしたが、徐々に緩和(と、言うか骨抜き)されていった為、コストの高い電気自動車を製造するメリットが失われ、リースされていた「EV1」は全台回収されて、全て廃棄処分になりました。
 元「EV1」オーナーからは「何も全て廃棄処分にしなくても…」との声が上がり、中には「EV1を買い取る」とまで言い出す人が出ましたが、結局、元オーナー達の声がゼネラルモーターズに届く事はありませんでした。
 「EV1」を全台、廃棄処分にした理由をゼネラルモーターズが明言しなかったため憶測を呼び、後に「EV1」を題材にした「誰が電気自動車を殺したか?」と言うタイトルのドキュメンタリー映画まで作られました。
 
 
(4)いすゞ自動車「ユニキャブ」
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 パッと見、四輪駆動車に見えますが、実は後輪駆動の小型貨物車です。
 その見た目から、四輪駆動車と間違えて買う人もいたようで、結構クレームが多かったと言う噂もあります。
 販売された時期的には、同じいすゞ自動車の「ベレットGTR」や「117クーペ(ハンドメイド)」と一緒ですが、「ベレットGTR」「117クーペ(ハンドメイド)」が名車と称えられたのとは対照的に、あまり世間に知られる事もなく、ひっそりと姿を消しました。
 
 
 
(5)フォード「エドセル」
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 「エドセル」は、今でもマーケティングの代表的な失敗例として、しばしば引用される事が多い自動車です。
 販売前に大キャンペーンを張り、綿密なマーケティングを行ったのにも関わらず、セールス的には大失敗を喫しました。
 インテリアやアクセサリーはそれなりに凝っていたようですが、何と言っても個性的過ぎるグリルのデザインに消費者の目が行ってしまい、不評を買ったようです。
 グリルのデザインについては「駄馬の首輪」「トイレの便座」など散々な言われようで、中にはかなり卑猥な表現をする人もいました。
 自動車としての品質も芳しくなく、失敗するべくして失敗した面も多々ありました。
 
 
 
 
 
■「どうして売ろうと思った!!」チャレンジ精神が空回りした失敗作5選
 
 
(1)シトロエン「GSビストロール」
イメージ 10 マツダ以外で唯一、ロータリー・エンジンを搭載した市販車として知られている自動車です。
 開発に先立ち、実験車両の「M35」で消費者を巻き込んだ綿密な試験を実施し、念には念を入れた上で市販された「GSビストロール」でしたが、第一次オイルショックとエンジンの欠陥に悩まされ、僅か1年足らずで姿を消しました。
 エンジンの欠陥とは耐久性の問題で、同じ問題にマツダもロータリー・エンジンの開発時にぶち当たっています。


(2)フランス パナール社「ディナZ」
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 以前にも、このブログで紹介した「ディナZ」ですが、技術的には成功作で、商業的にもある程度の成功を収めましたが、ボディを総アルミ合金製にするなど、コスト的には決して芳しいものではありませんでした。
 更にパナール社自体の自動車の生産規模が小さく、大量生産によるコストダウンが難しかったことから、徐々に一般的なスチール製のボデイへシフトし、1960年以降は総スチール製の「PL17」となり、総アルミ合金製のボディ製造は放棄されました。
 
 
 
 
 
(3)米デロリアン社「DMC-12」
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 「DMC-12」は映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のタイムマシンのベース車両となった自動車です。
 販売当初はセールスが好調でしたが、価格が現代の日本円で1,600万円と高額な上、オイルショックが重なり、販売の翌年には販売不振に陥りました。
 その上、「DMC-12」を製造していたデロリアン社が、経営者逮捕などのスキャンダルにより倒産。
 映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の世界的大ヒットにより 「DMC-12」の存在が話題になったことから、再生産計画などが浮上したものの、実現することなく現在に至ります。
 
 
(4)フォード「デ・トマソ・パンテーラ」
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 パッと見、イアリア製のエキゾチック・カーを思い起こさせる優雅なデザインをしていますが、それもその筈で、イタリアのデ・トマソ社とアメリカのフォードが共同開発した自動車だからです。
 この手の自動車としては、異例とも言える販売台数を誇っていますが、1971年の販売開始から2年後に起きたオイルショックによりセールスが急落。
 フォードが打ち立てた目標年間販売台数は4,000台でしたが、最盛期でも2,700台が最高で、オイルショック後は下落の一途を辿ります。
 それでも他の高級スポーツカーの約半額で、同様のデザインと性能を誇っていたことから根強い人気があり、小規模ながらも1990年代まで販売が続けられました。
 「デ・トマソ・パンテーラ」にとっての最大の不幸はフォードで販売された事でしたが、同時にこのクルマにとって幸運だったのもフォードから販売された事でした。
 何が不幸だったのかと言えば、この手の自動車に年間販売台数4,000台ものノルマを課せられた事ですが、フォードの販売網が無ければ、ここまで販売台数を伸ばす事もなかったはずです。
 
 
(5)イギリス リアイアント社「ロビン」
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 イギリスBBCの自動車評論番組「トップ・ギア」を知っている人にとっては、もはやネタ車として定着している感のある「ロビン」ですが、知らない人の為に一応、説明しておきます。
 リアイアント社の「ロビン」は、バイク免許で乗れる自動車と企画され、そのため三輪車として販売されました(※写真では角度の問題で前輪が見えにくく、まるで前輪が存在しない自動車に見えますが、そんな事はありません)。
 当時のイギリスでは三輪車はバイク免許で乗ることができ、税制面でもバイクとして扱われたので優遇され、労働者階級の間で「ロビン」は人気がありました。
 セールス的には成功作と言える「ロビン」ですが、問題は安定性。
 写真の「ロビン」は転倒していますが、調子に乗ってコーナーを曲がったりすると三輪車ゆえに、転んだりする事があったようです。
 イギリスのコメディドラマ「Mr・ビーン」などでは「ロビン」が度々、転ぶシーンがありますが、あれは演出だそうで、そこまで不安定な自動車じゃないそうです。
 それでも、技術的には恐らく失敗作なはずの「ロビン」ですが、ボディがFRP製なので450kgと驚異的に軽く、仮にコーナーで転んだとしても、ひっくり返ったりさえしなければ、大人一人の力で何とかクルマを起こす事が出来ます。
 その為、この技術的な欠陥はイギリス国内では欠陥だとはみなされず、「ロビン」の製造が終了してかなり経っている現在でも、イギリスでは根強い人気を誇っています。
 う~ん、やっぱりイギリス人って変わっているのかなぁ…
 
 
 中には、失敗作に入れるのはどうかなぁ~と思う自動車もありますが、大半は誰が見ても失敗作に見える自動車ばかりだと思います。
 次回こそは発明品で攻めてみたいと思います。
 担当Sでした!
 
 
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 5月1日よりAppStoreから配信となりました、カラフルなサイコロが印象的なアクションパズルゲーム「ダイスポップ」。
 ゲームのジャンル的には落ちもの系ゲーム(いわゆる、落ちげー)になります。
 指一本で遊べるとても簡単な操作性ながら、ぷよぷよの様な「連鎖反応消し」等のテクニックも使えます。
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