視人庵BLOG

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Bunkamura 白隠展 ブロガーナイト(1月7日)

2013-01-11 12:26:56 | 文化

 

 

 1月7日夜、 現在、渋谷Bunkamuraで開催中の「白隠展 HAKUIN 禅画に込めたメッセージ(~2/24)」関連イベントである「ブロガーナイト -白隠の魅力に開眼せよ!!-」に参加してきました。
 白隠展監修者の美術史家・で山下裕二氏(明治学院大学教授)、 主催者の広瀬麻美氏、アートブロガーのTak氏、三名によるトークショーです。

 壁面に縦2メートル近い達磨像が何点も掛かった六角形の展示コーナーに、座布団に座って約50名の参加者がお話を聴くスタイルです。座ることで目線が低くなり、実際の書画がかけられてる場所の空間で、書画を視てるいるような感覚になります。
 もっとも小生は1時間のトークをジット座って拝聴するのは、持病の腰痛に響いて耐えられないと思い、丸イスを拝借して最後部で拝聴していました (´・_・`)

拝聴した山下裕二氏、 広瀬麻美氏、アートブロガーのTak氏のトークは、大変示唆に富んだ内容で、まさに”目から鱗”でした。

掲載している画像は主催者の許可を得て掲載しているものです。>

江戸中期の禅僧白隠は、臨済宗中興の祖といわれ一万点にも及ぶ禅画を残しました。
今回の白隠展は全国40数箇所に点在する白隠の大作を中心に100余点を厳選して、渋谷で一堂に会して展示するという、2度と視ることのできない展覧会です。(巡回展はありません。出来ないそうです)

それにしても”一万点の禅画?”

白隠は32歳(1716)の時、郷里の松蔭寺の住職になりました。そして83歳(1768)で亡くなっています。
この間51年。51年x365日=18615日。1.5日に一枚、禅画を描けば生涯一万点は可能なようです(^^;


 一万点の禅画は、白隠に禅の教えを請う人々に、請われれば描き与えたものだそうです。
それらの禅画には"賛(画面の中に書きそえた、その絵に関する文)"が書かれています。
白隠から直接禅画を貰った人は、当然、画と賛から白隠の教えを理解したのでしょう?

白隠と同時代の人々にとっては、白隠の禅画は当たり前ですが、生きた白隠の教えそのものだったのでしょう。

当時の人々は"賛"を理解出来たのでしょうが、少なくとも小生にはまったく理解不能(読めない)


勿論、展示作品の解説には"賛"の説明がありました。
そしてトークショーで山下先生が展示されている禅画のいくつかを読み解いていただいたのは嬉しかったです!


このへんが小生にとっての禅画を楽しむ限界なのでしょうか?

(単に小生に素養がないということだけなのですが)


  トークショー終了後、会場を撮影する時間が30分ほどありました。展示されている作品を撮影出来るのがこのイベントの魅力です。
 小生は昨年暮れに「白隠展」を視に来ていたので、どの作品を撮ろうとか?と事前に考えてきていたのですが、トークを聴いているうちに考えが変わったりして、結局撮りたいものはとれんかったような(´・_・`)

 

 こちらは「書」のコーナー
(説明を読んでも"?" 悲しい)

 

 トークショーが行われたコーナーです。達磨 が掛かっています。

 

  ブロガーナイトの翌朝、夢に出てきた目、目です。
 小生が白隠に惹かれるのは、ただただ "この目" です。

 

 そんな時、芸術新潮1月号の特集「よみがえるスーパー禅僧 白隠」を再読していて、山下先生と辻先生の対談に、辻先生が草森紳一の「日本ナンセンス画志」に白隠の自画像の目の変遷についての記述があると紹介していました(P81)

 日本ナンセンス画志―恣意の暴逆 (1972年) 草森 紳一 (著)

 確か、大昔読んだ気が・・・?
以下、書架の奥の奥から引っぱり出した白隠の章の冒頭部分です。(P122)


白 隠 画 わが瞳にてわが瞳をる。

 白隠和尚(一六八五~一七八八)の遺作は、あたかも髪の毛が脱けるように、生み落され、生み棄てられていて、大量であるが、それらを総覧して、私の眼裏に横たわるものは、なにかといえば、目である。目、目、目である。
 三白眼などというしろものではないのだ。白目の分量がきわめて多く、ボロンと転りでるのではないかと思えるほど、あたうるかぎり開かれ、十白眼ともいうべき瞠目のありかたをしめしている。中には瞼が閉じられているのもあるが、総じて勇猛なる狷介の眼差しをもって、でんぐりかえっている。
 このでんぐりかえった目は、この世のあらゆる物象心象を呑みほし、吸いつくさんとする居直った迫力をもっていて、怒りの目とも、疑惑の目ともみえ、俗性のおびただしい眼光を放っているともみえるのだが、それはこちらの俗性の目がそうみせるのであって、じっとみつづけるならば、澄明な疑心をもって睨みつけているのであって、疑心そのものさえもが、鏡面と化し、透明化してしまっている。
 絵をみているだけで、その透明にして狷介な目に吸いこまれそうになるのだが、いや吸いこまれてしまうのだか、だがその目は人を吸いこもうなどとしているのではなく、ただかっと見開いているだけなのであって、他人などはまるで頓着ないようでもある。白隠がこの世に存在することが、そのような目であることにたなっているのである。 ~

 しかしこれも”?”です(悲)

 

 

吹っ切れました。

白隠の禅画、自分の直感を信じて視ることだと。

それが、小生にとって”一番楽しい見方"だと思いました。

 

ただただ"あの目”に惹かれるのみです。

 

開催期間
2012/12/22(土)-2013/2/24(日) ※1/1(火・祝)のみ休館

開館時間 10:00-19:00(入館は18:30まで)
毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)

会場 Bunkamuraザ・ミュージアム

主催 Bunkamura

お問合せ 03-5777-8600 [ハローダイヤル]

詳細:http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/12_hakuin/index.html

 

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