僕の住んでいる熊谷から車で国道140号線を秩父方面に向かうと、約1時間チョイで観光地の長瀞にとうちゃこ。
長瀞ライン下りでも有名な場所だ。月に数回、僕は長瀞に出かけるのだ。
僕は九州の宮崎出身なのだが、何とこの長瀞に僕の大好きな、ある物を見つけたのだ。
九州のソウルフード、チャンポンの店を発見!意外に九州の本場のチャンポンの
旨い店は、なかなか見つからないのだ。僕が東京で赤塚不二夫先生のアシスタントをしていた時には
まともなチャンポンの店は皆無、だつたような気がする。もちろん1973年当時は「チャンポンの店リンガーハット」はなかったと思う。あるとき、僕の住んでいたアパートの近くの食堂に
本場、長崎チャンポン!と
チラシに書いてあったので、注文してみた。なんと、出て来たのは「あんかけ風五目そば」だった。念のために、店員に尋ねた。「あのう…僕はチャンポンを頼んだんですが‥」。
店員は、「はい、チャンポンです」と言い切ったのだ。しかし…伝言ゲームじゃないけど
九州のチャンポンが、作り手によってここまで変るかいね。これは別物だよ。多分この店のマスターは
本物のチャンポン食った事ないんじやないのと、勘ぐりたくなる。やはりチャンポンと言えば
白濁した豚骨スープだ。その上にもやし、蒲鉾、エビ、竹輪、いか、キクラゲ、等など…
ダメだ。食べたくなって来たぞ。もちろん、あんかけ五目そばは食べたけどね。
ま、これはこれで旨かったけども…
長瀞に戻るけども、最初、この店を見つけた時は、あまり期待はしていなかった。
しかし、看板には堂々とチャンポンと書いてあった。店内には、老夫婦と息子さんが調理をしていた。もちろんチャンポンを注文。
「お待ちどうさま」と、目の前にチャンポンが。ん?この匂い、スープの色、具の中身。
本場に近いチャンポンか!テーブルの上には紅しようがが置いてある。ただ、このまま食べるのは素人だ。僕は店員に「すいません、ソースありますか?」と尋ねる。店員がウスターソースを持ってくる。僕はチャンポンを食べる時には必ずソースだ。ソースを入れないと
チャンポンを食べた気がしないのだ。ただ、九州の人間が全部チャンポンにソース!と
言う訳でもないみたいなのだ。僕自身も、いつからソースをかけるようになったのかは定かではないのだが。タラリとソースをチャンポンの上に。そして、紅ショウガを乗っける。
そして、割り箸を割り、一気に食べるのだ。わははははは!見つけたぞ!
チャンポンだ。チャンポンだよぅ!お客さん!!それ以来、チャンポンが食べたくなると長瀞まで食べにいくのだ。いちど、この店の親父さんに「チャンポンにソースをかける人いますか」と尋ねた所「この辺の人は居ませんね、九州の人以外はね」と言っていた。完食!
また、近々行くもんね。