草原の四季

椎名夕声のぬくぬくブログ
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意味が明確

2017-07-27 10:58:40 | 日記

 


ひさかたの都を置きて草枕旅行く君をいつとか待たむ(万葉集巻13。作者不明)

ふたつの枕詞を無視すると、この歌の意味は、
「都をあとに残して旅している君の帰りを、いつのことかと待つだろう」
となる。
知識が無い状態で読むと、旅に出た夫の帰りを待つ妻の歌と読んでしまいがちだ。
しかし、それは100%有り得ないという。

枕詞なんて、別に意味は無いんでしょうと、無学者の常識をもって読んでしまったことが、読み間違えの原因。
「ひさかたの」は「天」に接続、「草枕」は「旅」に接続することになっている。
問題なのは、上記の歌では「ひさかたの」が「都」に接続させられていることだ。

都イコール天と明言しているのである。こういう接続は、万葉集全巻を通じて、この1首だけだという。

これは、「ひさかたの」は「天(天空)」に接続するという定義が存在するからこそ、意味が確定するのである。

無位無冠金もなければ色もないだけど悪いね俺勝ち組と(椎名夕声)

勝ち組という言葉の意味は、巷では「経済格差」もしくは「恋愛格差」という文脈で使われている。
その基準からすると、金銭も恋人もないのでは勝ち組であるはずがない。
ところが、写真で紹介しているように、役所が格差の定義を明確化している。
項目のうち、最初から経済のことがずらずらと羅列されているが、後ろの項目では、健康もしくは医療を言っている。
巷の、おうおうにして面白さを狙った会話では、金と色しか出てこないが、きちんとした資料を見れば、勝ち組の意味は明確という訳です。

なお、冒頭の歌は言挙げである可能性が高いという。
公務で旅に出る者が無事に帰って来ますように、という願いを込めているということだ。
椎名の歌も同じである。末尾の「と」に続く言葉は「なりますように」というのがホントのところ。
別に、万葉集を真似た訳ではありませんが。

ついでにいうと、糖尿病により歩行ができなくなった人を「難病」と表現している歌を見たことがあるが、気の毒な病気という意味で使ったのだろうが、百科事典にもでているので不適当な表現である。少なくとも僕は最初は誤読した。

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