漢詩という中国の文芸を扱っている都合上、不思議なことでは無いのですが、新入生の中に三国志が好きな子がいました。
私も、小学生の頃から三国志が大好きだったので、嬉しい限りです。
人により入口は様々でしょうが、彼女の場合はNHKの人形劇からだったそうです。
結構古い作品なので珍しいと思いましたが、親御さんが好きだったりすると、録画をもっていたりということもあるようですね。
三国志に因んで、土井晩翠の「星落秋風五丈原」を紹介します。長いのでごく一部を抄記。
祁山悲秋の風更けて
陣運暗し五丈原、
零露の文は繁くして
草枯れ馬は肥ゆれども
蜀軍の旗光無く
鼓角の音も今しづか。
(中略)
高き尊きたぐひなき
「非運」を君よ天に謝せ、
青史の照らし見るところ
管仲楽毅たそや彼、
伊呂の伯仲眺むれば
「万古の霄の一羽毛」
千仭翔くる鳳の影、
草廬にありて竜と臥し
四海に出でて竜と飛ぶ
千載の末今も尚
名はかんばしき諸葛亮。
(岩波文庫『晩翠詩集』より)
詩集「天地有情」より。75調の、新体詩です。原詩はかなり長く、この調子で諸葛亮孔明の五丈原で倒れるまでの生涯を叙し、その人物・功業をたたえています。重厚長大なのですが、勇壮で気高い詩で、三国志が好きな人であればきっと楽しく読めると思います。リズムが良いので、やはり声に出してよむのが良いですね。
晩翠についてですが、島崎藤村と並び、明治から大正にかけての詩界の泰斗とされた人物です。
日本では珍しく、歴史を題材とした詩を書いており、アレクサンダー大王やローマ時代のことがよまれた詩もありました。
個人的には藤村よりも晩翠の詩の方が好みです。晩翠の詩風は漢語を多用した荘重なもので、迫力があります、特にこの「星落」などは朗々と吟じあげるのに適していると思います。やりたいですね(岳風流などはやっているらしい、洌風流では節付けされているのだろうか?)。
私も、小学生の頃から三国志が大好きだったので、嬉しい限りです。
人により入口は様々でしょうが、彼女の場合はNHKの人形劇からだったそうです。
結構古い作品なので珍しいと思いましたが、親御さんが好きだったりすると、録画をもっていたりということもあるようですね。
三国志に因んで、土井晩翠の「星落秋風五丈原」を紹介します。長いのでごく一部を抄記。
祁山悲秋の風更けて
陣運暗し五丈原、
零露の文は繁くして
草枯れ馬は肥ゆれども
蜀軍の旗光無く
鼓角の音も今しづか。
(中略)
高き尊きたぐひなき
「非運」を君よ天に謝せ、
青史の照らし見るところ
管仲楽毅たそや彼、
伊呂の伯仲眺むれば
「万古の霄の一羽毛」
千仭翔くる鳳の影、
草廬にありて竜と臥し
四海に出でて竜と飛ぶ
千載の末今も尚
名はかんばしき諸葛亮。
(岩波文庫『晩翠詩集』より)
詩集「天地有情」より。75調の、新体詩です。原詩はかなり長く、この調子で諸葛亮孔明の五丈原で倒れるまでの生涯を叙し、その人物・功業をたたえています。重厚長大なのですが、勇壮で気高い詩で、三国志が好きな人であればきっと楽しく読めると思います。リズムが良いので、やはり声に出してよむのが良いですね。
晩翠についてですが、島崎藤村と並び、明治から大正にかけての詩界の泰斗とされた人物です。
日本では珍しく、歴史を題材とした詩を書いており、アレクサンダー大王やローマ時代のことがよまれた詩もありました。
個人的には藤村よりも晩翠の詩の方が好みです。晩翠の詩風は漢語を多用した荘重なもので、迫力があります、特にこの「星落」などは朗々と吟じあげるのに適していると思います。やりたいですね(岳風流などはやっているらしい、洌風流では節付けされているのだろうか?)。
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