詩などを創るのが好きな旅する者のブログ

自分が創った詩や絵などの紹介

鋼鉄の心

2017-04-19 18:27:27 | 

彼は大企業に勤めていた

彼の心は鋼鉄だった

どんなプレッシャーでも

どんな人間関係でも

どんな仕事でも

どんな苦難でも

心が折れることはなかった

自分の強さを実感していた

自信がみなぎっていた

順調なエリートへの階段

最後に任された仕事は

赤字のグループ会社の再建

その後での取締役が約束されていた

取締役になるはずだった

確実にそうなるはずだったのに

そこで彼の鋼鉄の心は

初めて折れた

パキッと音を立てて

心が折れた

そのまま鬱(うつ)病になった

もう中年過ぎだし

何とか持ちこたえようとしたが

もうどうすることもできなかった

彼は退職を余儀なくされた

誰もが信じられなかった

彼も信じられなかった

自分の強い心が・・・・・・・

非情な現実がそこに横たわる

そして今

彼はやっと元気になってきた

アルバイトを始めた

趣味も見つかった

マイペースで暮らしている

さらば鋼鉄の心

彼はこれからも生きていく

そう

より自分らしく・・・・・・・

(2017年 4月 発表)

 

 

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2 コメント

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Unknown (歌麿)
2017-04-22 09:44:41
「自分の心は鋼鉄だ」と自負して衝撃をすべて受け止める事が本当の強さではないですよね。
自分の限界を知って、「ここまでしか無理」と言えるのが、実は本当の強さかもしれないなと。
弱さを認められること…それは負けではなく、自由への扉(^^)

「彼」が本当の自分らしさを取り戻しつつあるようで、良かったです。
歌麿さんへ (成年)
2017-04-26 18:22:57
いつもコメントありがとうございます!
強いと思っていても、弱かったり、弱いと思っていても、強かったり、人の心は不思議に感じます。

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