近代文明の弊[自分を見つめ]

無知で幸せな私が考える世の中

聞く人が会話を判定する

2017-06-22 22:18:54 | 日記
作文の本に載っている有名な課題「黒い目のきれいな女の子」をどう解釈しますか?
主な語はどれだ、女児、女性、子供? 修飾語は? 目が黒いのか、黒い女児なのか、子供が黒い肌なのか?
緻密に考えてみるよう。
●中心語が女の子の場合(登場人物はひとり)
 1)黒い目の、キレイな女児:目が黒い〈女児〉、キレイな〈女児〉。
 2)黒い、キレイな目の女児:肌が黒い〈女児〉、目がキレイな〈女児〉。
 3)黒いキレイな目の、女児:キレイな黒い目の〈女児〉。
●中心語が女の場合(女性と子供が登場)
 4)黒い目の、キレイな女性の、子:目が黒い〈女性〉、キレイな〈女性〉の、子。
 5)黒い、キレイな目の女性の、子:肌が黒い〈女性〉、目がキレイな〈女性〉の、子。
 6)黒いキレイな目の、女性の、子:キレイな黒い目の〈女性〉の、子。
●中心語が子の場合(女性と子供が登場)
 7)女性の、黒い目の、キレイな子:女性の、目が黒い〈子供〉、キレイな〈子供〉。
 8)女性の、黒い、キレイな目の子:女性の、肌が黒い〈子供〉、目がキレイな〈子供〉。
 9)女性の、黒いキレイな目の、子:女性の、キレイな黒い目の〈子供〉。
●女と子に分かれる場合(女性と子供が登場)
 10)キレイな女性の、黒い目の子:キレイな〈女性〉の、目が黒い〈子供〉。
 11)キレイな目の女性の、黒い子:目がキレイな〈女性〉の、肌が黒い〈子供〉。
×12)黒い女性の、キレイな目の子:肌が黒い〈女性〉の、目がキレイな〈子供〉。
×13)黒い目の女性の、キレイな子:目が黒い〈女性〉の、キレイな〈子供〉。
12)と13)は日本語として無理があるので11通りの解釈ができる。
筆者がどれを表現したいかは別にして、読者は11の中の1つを勝手に、都合の良い、解釈をするだろう。

さて最近、音声入力の話題をよく聞く。
AIが発達したおかげで、パソコンやスマートフォンの入力が音声でできるようになった。一歩進んだ音声認識機能もアピールしている。便利になるが、発声者の意図は正しく伝わるのだろうか?
上記の「黒い目……女の子」をAIはどう解釈するのだろうか?
音声認識では音程、抑揚、息継ぎなどで正しく認識してくれるのだろうか?人間でも解釈が分かれるのに、AIは意図を正しく受け止めるだろうか?

今から40年前にテキサス・インスツルメンツ(TI)社から発表されたスペル&スピーク Speak&Spell には驚愕(きょうがく)した。機械が発音するなんて信じられなかったが、今では当たりまえになった。新幹線の案内放送も流暢(りゅうちょう)になった。人声以外の合成音が世の中にあふれている。

会話を聞く側も機械になる。あっという間に普及するだろう。
意図を明確にして話さないととんでもないことが起こるかもしれない。解釈が複数できる場合は確認の質問を機械から返して欲しい。
人間の、特に日本語の会話は文脈を考えて、あいまいな表現でも許されている。忖度(そんたく)が期待できる。機械の場合はどうだろう?
今からでも、相手に誤解されない話し方、文章の書き方に注意したい。

忖度を期待していると、想定外に解釈され、大事件になるのかも。
機械(AI)はどう解釈するかだれも分からない。
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