スイス公文学園 (KLAS) を知りたい!

スイスの日本人学校の国語教師が
学校紹介 卒業生紹介 スイスでの生活など
スイスからの「生の声」をお届けします!

民主主義のテマとヒマ

2017年03月29日 | 日記
KLAS の生徒会役員は、
日本の一般的な高校と同様に生徒による選挙をおこない選出されます。

生徒会を担当して17回目の選挙ですが、
より民主的で公正な選挙を実現するための紆余曲折を経て、
過去にも5回ほど選挙規約を改正してきました。

12年生(高校3年生)の卒業を2ヶ月後に控えたこの時期に、
現11、10年生(高校2、1年生)から候補者を募り、
全校生徒の投票によって次年度の生徒会長、副会長、役員を選びます。

過去の経験をかえりみてみると、上記の説明のうち、
「民主的」という語句がキーワードだと思っています。

それはこんなことです。
1)選挙管理委員会(選管)を募集
2)選管委員の選挙を実施
3)選管委員長を委員会内で互選(または委員会内選挙を実施)
4)生徒会役員候補を募集
5)生徒会役員候補による演説会を実施
6)生徒会役員の選挙を実施
7)当選した生徒会役員の中から、生徒会長候補を決定
8)生徒会長選挙を実施

1)を始めたのが2月半ばの文化祭直後、
本日は
5)生徒会役員候補による演説会
をおこないました。
8)の段階を終えて全てが決定するまで、あしかけ2ヶ月かかります。

全寮制の高校で暮らす本校生徒は「より良い生活環境を求める」という意識が強いのですね。
よって、生徒の代表たる生徒会役員を選ぶ際にも、
「自分たちの今後の命運を担う人材を選ぶ」という意識が高く、
本日の演説会でも生徒からの鋭い質問が飛び交いました。
候補者は、一つ一つの質問に丁寧に答え、
どの候補者も素晴らしい頑張りをみせました。
投票・開票を終えて残念な結果に終わった候補者もいましたが、
演説と質疑応答に真摯に向き合う彼らの姿勢に、生徒会担当者として大変感心させられました。

このような過程を経て生徒の代表者を毎年選んでいる中で感じているのは、
「民主主義って、時間と手間がかかりますねえ」
ということですね。
担当教諭としての本音の実感ですが、
しかし、民主主義の真義を10代のうちから体感させる意味でも、
この「時間と手間」は必要な学びの機会だと思っています。
なぜなら、この「テマとヒマ」には、
生徒たちの様々な失敗、しくじり、後悔、反省が詰まっているからです。
そしてそんな失敗体験からこそ、若者は多くのことを学ぶのですね。

来週には来年度の生徒会長もようやく決定する予定。
「民主主義のテマとヒマ」
実を結ぶのもあと少しです!



ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 春休みの終焉 | トップ | Baseball in Leyisn »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日記」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL