
「夏子先生、新しいMacBook Air買ったんだよ〜。」と
嬉しそうに上司が、マックのノートパソコンを見せてくれました。
「結構、動き早いし、どう?」と色々説明してくれる上司のワクワクした
声を聞き、そのシルバー色に輝いた美しいパソコンを 目の前にして、
やっぱりアップルのノートパソコンはアートだなあと思ったのです。
そんな時、なぜか10年前の暑い夏の昼下がりの風景が
突然浮かんできました。
玄関のチャイムが鳴り、ドアを開けると、
汗をほんのりかいた色白のとても美しい女性が一人、か弱そうに立っています。
「ご近所で〇〇募金をしています。一人1000円です。」と言った途端、
体が前のめりになり玄関にドドドっと倒れ込みました。
「暑くて、、、。み、水をください!」
その白いユリのような美しい人に一瞬魅了された私は、急いで中へ走って行き、
コップ一杯の水と1000円を差し出したのです。
「ありがとうございました。」とおいしそうに水を飲み干した後、
ドアの向こうへ消えて行きました。
昼間の5分くらいの出来事です。
りっぱな詐欺でした。
美しいMacBook Airを見た時、蜃気楼のような、砂漠のオアシスを見ているような
ぼ〜っとした感覚があの夏の時間に似ていたのでした。
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