柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

ご住職から介護を教わりました。

2015年11月06日 | 生前
昨日も終活セミナーを行ってきました。
この日の講師は3名です。
一番手はご住職でした。



この写真を見ると葬儀とか宗教の話だとお思いでしょうが
実は介護の話をして下さいました。
ご住職の他に介護福祉協議会の職員もされているので
とても詳しい話を聞かせて下さいました。

その次に行政書士で後見人を多くされているかたのお話。
後見人は認知症の方の財産を守る為にあるのですが
例え認知症にならなくても
足腰が弱り、面倒な事が煩わしくなった方から
日常の支払を頼まれている事なども聞かせて下さり
行政書士の仕事の一面も教わりました。

そして最後に私が葬儀やお墓の話をしました。

葬儀社主催のセミナーですが葬儀社が行わずに
私が行うのが、常です。

葬儀社の宣伝と、受取られたら
継続で行っているセミナーが色あせますね。

葬儀社の影が薄くては主催している意味が無い、と思いますか?
いいえ、葬儀社の姿勢が感じられるし
何回も通うと、対応してくれる社員の人柄や優しさを
わかってくれます。

参加しても特別にお土産はありませんが
始めは少ない受講者が次第に増えていくのも嬉しいです。
とにかく皆さん熱心ですよ。寝ている人はいません!
休んで来られなかった時のテキストも欲しいと言う方が多いです。

この日は申し込みより多くの方が見えました。

私の葬儀を誰にたのむか?

2014年01月25日 | 生前


【葬祭スタッフ実務実践マニュアル集】の上下巻です。

ブルーとピンクの本に出来上がりました。
柔らかい感じで、素敵です。

この本を作成してみて改めて感じたことが一杯ありました。

私の葬祭スタッフとしての考え方や行動を書き込んだわけですが
何一つとして、難しいことはしていない事と
最初から最後まで同じ主旨の事しか書いていない事でした。

これを見た方は、「なんだこれなら、ウチでもしている」と思うかもしれないな・・・

出来ていれば、きっと施行数は上がってきますよ!
もし、上がらないのなら何かが違うのでしょう!

会館の良し悪しやシステムの完備で負けても
勝てる方法は人材ですね。
10人いる社員が、全部優秀なわけはないし、
社員をどう育てて、いい対応が出来る機会を多く持つことが大事だと
私はずーと、思ってきました。

5人の社員を採用するのに100人近い面接から決定しても
実際には思うとおりの対応はしてもらえませんね。

どう育成していくのかが違いを生むと思います。

「会葬者が来られたら、こう案内して」と教えたらそれだけを覚えます。
会葬者を案内する為の理由を考えることが大事なのでは?

いらした方の状況や都合は一つではない、
案内をするという目的の中に、どうそれを取り入れていくかが解れば
どんな対応も出来る可能性が広がるはずです。

そのヒントになるように書いたのですが
結果として同じ事の繰り返しを書いていました。


私の方法が一番な訳ではないけど
葬儀社やめて10年近くなっても「死んだらあなたにお願いする」
と言って下さる方が沢山いるので、間違ってはいないと思うのです。


私は今までの多くの葬儀スタッフの育成に関わってきましたが、
「私が死んだときにこの人になら葬儀をしてもらってもいい!」と思える人は
2人、いや3人かな・・・います。
どの方の葬儀をお受けしても、きっと満足いく葬儀をしてくれると思います。

あと何年、携われるかわかりませんが
もっと多くの人が私の葬儀をしてくれるといいなーと思っています。




おひとり様の終活

2013年10月02日 | 生前
一般の皆様方へ向けて終活セミナーを行う機会が多くなりました

年を重ねてきて、自分の終末までの事を考えると
今の時代は、不安ばかりが胸をよぎりますね

一体どんな生活ができるのか?

皆さんは不安ながらも、少しでも情報を得ておきたいと
セミナーに足を運ばれます

話す内容は、介護や後見制度や葬儀、墓、財産等色々ですが
最後に必ず付け足す話は
お一人の方がすべき対策です

家族がいない方は自分でどう生きていくか
どう人生を閉じていくか
決めておかなければならないからです

しかし、お子様がいる方も遠方にいる場合は同じように
対策をとる必要が有ります

セミナーの最後に質疑応答を入れますが
その時には沈黙している方が
セミナー終了後に、駆け寄ってきて
「実は私は一人なのですが・・・」と相談をされてきます

そういう方たちが、オフィスに具体的な相談に来られるようになりました

今までは聞く一方で、事を起こすことは稀でしたが
最近では、実際にどうすべきか決めておきたい人が増えてきています

色々な対策法を話し、更に具体的な相談を専門家とするように
繋いでいますが、皆さんが「これで先が見えてきて安心した」とおっしゃいます

頼れる先ができることは、一人で頑張っている方には
大きな力強い、後ろ盾ができる事ですね

家族ではないけど、家族の代行をしてくれる人がいる・・・

自分1人で頑張らなくてもいいんだ、と感じて頂けるのだと思います


喪主ハンドブック発売!

2013年09月14日 | 生前


9月11日、主婦の友社から「喪主ハンドブック」が発売されました。

実はこの企画を頂いたとき、普通の冠婚葬祭用のマナー本なら
私には無理!と思っていました。

私の思考は、どうやら世間では少し変わって見られるふしがあるらしいのです

だから無理

しかし、お話を持って来てくださった方は
以前に別の本の監修でご一緒に仕事をして下さった方でした

私の考えを十分承知した上で、私らしさが出るように編集したいとの事でした

それなら、とお手伝いすることになりました。

著書ではなく監修をしただけですから、ね!



喪主になった方が、葬儀を出す上で困らない知識を時系列で書いてあります

特に、葬儀の打合せ前に読んでおくと便利です


ライターの方に葬儀の話し、それを基に本を作って下さいました

途中、質問や校正は何度かありましたが、無事に完成です

本の表紙に「90分でわかる!」と書いてあります

万が一のときに電車の中でも十分読める本だそうです


これを葬儀社さんが読んでくださると
喪主側だけでなく、葬儀社も同じ認識が持てて
いいのではないかと・・・


1冊1000円です(税込み)

エンディングノートの活用法

2013年06月26日 | 生前
エンディングノートは多くの方が関心を寄せています

その為、葬儀社や金融機関や士業等の各所でエンディングノートセミナーを行っています

今は子供と同居している世帯は少なく、改めて自分の病気や死にまつわる大事な事を
話す機会もありません

また、双方が大事な事とは知りながら、あえて口に出してはいけないと
思い込んでいる方も多いのです

その為に、自分の意思を書き込めるエンディングノートは大変役立ちます
自分の現在から死後までの、諸問題が記載されているのですから

ただし、エンディングノートの説明を聞いても、実際に書かなくては
本来の目的を果たせません

一度の説明だけでは、エンディングノートを一人で書き上げる事は困難です
その為には、書き 上げるサポートをすることが大事です

病気になったら?
介護が必要になったら?
認知症になったら?
相続の問題は?
葬儀は誰がしてくれるのか?
継承者がいないのに墓はどうしたら?
などなど

人によって「ここだけは決めておかないと困る問題点」が違います

書き上げるサポートとは、内容の説明だけではなく
何らかの対処をして、問題を解決していただくことです

お一人様なら、ほとんどの項目に
誰に託すか・・・
その費用はどうするか・・・
安心できる契約などの方法は・・・
の対処が必要になります

ご家族がいても
決めておいた方が後々問題にならない、という項目があります

エンディングノートはそのことに気づかせてくれるものなのです
セミナーに参加される方は、学ぼう、役立てよう、と思っています




葬儀社や金融機関や士業の皆さんは、自分たちの仕事に関連付けて
エンディングノートのセミナーを開催されているはずです

簡単な説明でエンディングノートを手渡しておしまい、では
開催側も受講者もいい結果は得られませんね

是非、エンディングノートを上手に活用してみましょう

【遺族会】と【終活の会】ができました!!!

2012年11月18日 | 生前
葬儀後のアフターケアは大事です
遺族にとって、葬儀を出しただけで
大仕事を終えた疲労感があります

その後に起きる諸手続きは
何とも解りにくい、厄介な仕事です

そのサポートは、葬儀社でもだいぶ手がけ初めました

しかし、ご遺族のグリーフポートに乗り出す葬儀社は
まだまだ少ないです

今日、西東京地区の葬儀社コムウェルさんが
遺族サポートの会を立ち上げました

葬儀後のご遺族の集まれる会を月に1回行います

数か月前に、コムウェルさんからご相談があり
今日まで準備をしてきました

私は平成10年に葬儀社の立ち上げをした時
遺族ケアを一番重視していたので
その1年後に「遺族の心を語る会」を作り
毎月1回、ご遺族の茶話会を7年間続けました

そこでは、葬儀後のお気持ちや不安
体調、家事、周囲との違和感、そして
何より淋しさや悲しみを語っていただきました

大切な人を亡くすと、誰でも同じような心境になります
皆、辛い思いを体験します

大勢の涙を、この会で見てきました

そして、大勢の笑顔も
この会では見ることができます

皆さんご自分で心の整理を上手につけられます

1人より、皆といると
それが少しだけ、早くなるようです

葬儀社は
「そんな事をする暇はない」
「そこから仕事にはつながらない」
と言います

実は、そんなに難しい事でもなく
信頼を頂くと、多くの仕事に繋がります

私達はケアの専門家でも、カウンセラーでもありません
大事な家族を送る手伝いをした立場です

ですから、ただ、ご遺族の集まる場所を作っただけです
人としての関わりでお話をするだけです

それ以上は望みませんし
それ以上を期待されても困ります

でも集まったご遺族は
ご自分たちで悲しみの手当をされています

それでいいのではないでしょうか

ご遺族の集まれる場所作りに関心を持ってくれた葬儀社と
巡り合えたのは、私にとって幸いでした

喜んで「遺族会」のお手伝いをさせて頂きます

この会は遺族サポートだけでなく
地域の人々へ「エンディングへの学びの場」も同時に作りました

そして楽しみを発掘していただくために
カルチャー体験教室も開きます

ご遺族も、元気になられると同時に
学び、楽しむ講座への参加もされるようになるでしょう
そして友達作りもできるかもしれません

高齢になると世間との接触は
機会も減り、また面倒になるものです

自然に周囲と触れる時間が持てればいいなー、
と願っています


お一人様の生前契約が動き出しました

2012年07月23日 | 生前
お一人様用の生前系約システムを作ったのは
4年前です

葬儀社さんが窓口で生前契約を結ぶように作ったのですが
殆ど動きませんでした

葬儀社もおひとり様にもまだ実感がわかなかったのでしょう

そして4年がたち
今確実に生前契約が進み始めています

残念ながら葬儀社が窓口にはなれませんでしたが
司法書士、行政書士の方が働きかけをしています


そこでは、実際に高齢者のおひとり様やお二人様が申し込みをされています

生前のサポートから始まって、死後の後始末まで全てお受けしています

私は葬儀~供養までをお手伝いしています

お墓に納骨することも生前系約に含まれているので、お寺様との交渉や
葬儀社と価格設定の準備に追われています

そして、ようやく葬儀社の目も生前契約に向き始めました
が、まだまだ動くには程遠い感じです

葬儀の時にきめ細かく対応している葬儀社は沢山います
その人達を信用して「私の時は是非あなたが葬儀をして!
お金も今から預かっていて!」そういう方は意外と近くにいるものです

今までは「有難いけど、先の話だし困っちゃうよ!」と
要望を聞きながら何の手も打たなかった葬儀社が多いはずです

本当にそのままでいいんですか?

お一人様やお二人様は、そう遠くない将来の不安に困っていますよ!

NHK団塊スタイル “自分らしく終わりたいエンディングノート”

2012年06月05日 | 生前
NHK 2チャンネル 
6月15日(金)20:00~20:45 本放送
6月22日(金)11:00~11:45 再放送
します

先日収録したNHKの番組は、
以前2回程、念入りな取材をがあり
その中から台本が作られていきます

番組が始まって司会者から
注目されているエンディングノートの話題があり
現在の書店での動向
エンディングノートの始まりのVTRが入り
ゲストの鳥越俊太郎さんが紹介されます
鳥越さんは、がん宣告を受けてから
エンディングノートという本を出版されました

その後に私が紹介され
エンディングノートの必要性や項目などを話し
遺言書に話が及ぶと司法書士が招かれて話に加わります

エンディングノートの実践者の話も入り
あっという間に30分が終わりました

後の15分は「昭和レトロなう」というコーナーで
昔流行った花柄魔法瓶の話
そして「お茶」の紹介があり
視聴者から寄せられた「私の団塊スタイル」の話で終りです

台本には、話の筋立てが書いてあり
こんな話をします・・・と、簡単な打合せをしますが
本番でした私の話に説明が足りないと
不足分を、テロップで流すそうで
収録後に、内容の確認が2度ほど入っています

視聴者目線の角度から
解りやすい、誤解が無いようにと
細かくチェックが入っています

大変なんですね、番組作りは!

とってもいい経験をしました

皆さんお時間があったら、ご覧ください

エンディングノートのセミナーをして

2012年02月09日 | 生前
セミナーに来られる方は60代70代が大いのですが
時々、若い方が見えます

まだ早くない?と伺うと
「親がそろそろ」とか
「震災の後、子供に伝える必要があると思って」
等の答えがありました

セミナーの中でも
介護の話と、延命の話は特に興味があるようです

年齢が高くなるほど、家族の中で介護を経験されてて
よく御存じです
でも、介護施設の内容は
あまり、詳しくないし、
一体、どんなところ?
いくらかかるの?
は、関心が高いです

参加者の方の地域の介護施設を調べて
資料としてお渡ししていますが
公共の施設と、有料老人ホームとの
費用の差は、知っておきたいみたいですね

真剣にきいてくださるので
2時間が、あっという間に過ぎていきます

お帰りになるときには
エンディングノートと作成した資料をお渡ししています

インフルエンザにかかり、欠席の方も出ていて
3月に、その方たちの為にも又、開催する予定です


エンディングノートの書き方セミナー

2012年01月13日 | 生前
エンディングノートという映画が放映され話題になっています
私もまだ見ていませんが、是非見たいと思っています

エンディングノートを買い求める人も増えてきました。
世にエンディングノートはたくさん出回っています。

と、私は感じていましたが
やはり職業柄、私の身辺で見られる事だったようです。

「エンディングノート? それって何?」という人が多い事に最近、気が付きました。

私くらいの年になると、いつ死が訪れても不思議ではなくなります。
本当に死んだら、「まだ、早すぎるよー」と言われると思いますが
現実には十分にありうることですよね!

私が死んだら、家族は絶対に困ります
だって我が家の金銭管理はすべて私がしてますし
対外的な交渉事もすべて私です
来月に引き落としができない物が出てきます

自分たちは何の保険に加入しているかも家族は知りません
こりゃー、困るだろうな・・・

誰かに言い渡しておけばいいのでしょうが、あまりにたくさんの内容で
解らないでしょうね

その為にエンディングノートが大いに役立つのです

遺言書を書くほどじゃないけど、言い残すことはたくさんあります

今のうちに、自分自身でも整理しながら書き始めたほうがいいと思います

私だけじゃないと思うので
同じような人たちのために、
エンディングノートの書きかたを勉強しようと思います。

書きだすだけだから簡単よ!と思うでしょう?

でも人によって書くポイントが違います。

子供のいる人、いない人
頼れる人がいる人、あてにならない人しかいない人
病気がちな人、痴呆になるかもしれない人

ほら、こんなに人の環境は違います。
書き残すものが違って当然!

だからエンディングノートの書き方セミナーを開催します

1月は17,18日にしますがお陰様で、両日満員御礼です

2月は6,7日に行います
こちらはまだ空きがありますよ


エンディングノートの書き方の本

2011年11月03日 | 生前
『あなたの遺しかた準備ノート』

という、本が販売されています
付録にエンディングノートが付いていて
本誌はその書き方や、参考資料が載っていますので
本を見ながら書き込めます


表紙に小さく私の写真が載っています


巻頭企画 この人に聞く
シニア女性が準備しておきたいチェックリスト
~エンディングデザインコンサルタントの柴田典子さんに聞く~

と紹介されています


最近はエンディングノート流行りです
葬儀業界や士業の機関からも
エンディングノートを配布していますが
無料進呈などと掲載すると
驚くほどの応募があります

その一方で
エンディングノートを知らない、という方もとても多い

私くらいの年になると
老後の生活が始まろうとしていますから
いったい、自分はどのくらいの老後資金があるのか?
と、気になります

貯金や保険はあっても
総額の財産なんて改めて計算したことないし・・・

急に癌が発見されることも
決して他人事じゃないし・・・

やっぱり、どこかで一回は
生活全体を見直して、再計画しておかないと


毎月銀行に行くとき思います
私が入院したら
振り込みやら、支払いやらを誰に頼もうか?と
保険の請求なんて、誰もしらないかも・・

だいたい通帳のありか、さえ
家族は知りませんし、(言ってませんし)

というわけで
エンディングノートは
それをするきっかけを作るのに最適です


よくあるエンディングノートは葬儀中心のが多いのですが
このノートは葬儀は意外とさらっとまとめてあります
私は葬儀は簡単な希望だけでいいと思いますよ

もう一つ気に入っているところは
もし脳死になったら尊厳死は?
等の項目は生前から、家族が見ておかないと間に合わない

けれど
家族へのメッセージとか
財産の内容全部をあからさまに、書くことにはどうも・・・

その為にそこのページは封印ができるようになっています
これって、とても気が利いてます
実は私の希望したことですが


この本をテキストにして
「エンディングノートの書き方セミナー」を開こうかと思っています

葬儀社のみなさん
このセミナーどうですか?
是非、呼んでくださーい


出版社はナンプレなどを出版している「インテルフィン」です

葬儀業界ではないから、切り口が違ったと思ます
エンディングは葬儀業界だけの物じゃなくなっているんですね
常に、新しい見方が必要なのです


夜中の電話は、いやな予感

2011年10月24日 | 生前
午前零時頃に鳴った携帯電話
嫌な予感です

義母の老人施設から連絡が入り
「呼吸が苦しそう、救急車を手配しましょうか」とのこと

昨日の午後には義母に会いに行き
庭を散歩してきたばかりです
普段と変わらず、元気でした

これまでにも何度となく救急車のお世話になっています
大抵は、その直前まで容態は悪くありません

すぐに手配をお願いし
私達も病院へ駆けつけました

やはり心不全を起こしていました

検査や処置を待って入院を見届け
さっき帰ってきました

しばらくは入院をします
まだ苦しそうですが、治療が始まれば落ち着きそうです
ちょうど、1年前にも緊急入院をしています
病名は同じです

何故かこういう時は、慌ただしい次期なのです
明日は九州に出張があります

大丈夫!と思いながらも
落ち着かないですね

死んだらおしまい、ではなかった

2011年09月28日 | 生前
毎週、生協の宅配を利用しています
生活の常備品が、家に届くので
とても助かっています

買物のカタログの中で、ふっと目が留まった処がありました
本の紹介のページですが
「死んだらおしまい、ではなかった」
という題に、興味津々

早速、購入しました

浄土宗のご住職が
ご遺族から「成仏するんでしょうか?」と質問されたのがきっかけで
「何とか故人の心や気持ちを汲み取りたい」と
必死で心を研ぎ澄まして葬儀の読経をあげたら
少しずつ「なにか」を感じ取れるようになり
葬送した人2416人の故人データーを整理して
葬儀の時の故人の状況や言い分をまとめた本でした

人は死んだことを気が付かない人が多い
自分の葬儀を見てだんだん死んだこと受け入れていく
死は体と心が別れること
体はなくなるが、心はずっとある

死んだばかりの人は生きていた時の個性がそのまま残っている
優し人は優しく、我儘な人は我儘に
そして未練がましい人はなかなか成仏できない
この世の未練が無くなったった時、成仏をしていく

だから、生きているときの生き方が死んだ時にも大きく影響する
と書いてあります

また葬儀や法事が何のためにあり、どうすべきかがまとめてあります

お通夜、お葬式、年忌法要等の儀式は
本人にあなたは亡くなった、と繰り返し繰り返し教える為にある

故人を想い偲ぶことが大切な供養になる
こうしてあげれば故人が喜ぶのではないか、ということを実行することが供養になる
等々

大きめの字で、とても解り易く書かれています
ページも少ないので
あっという間に読み終え、あっけない気もしましたが
読み返してみると
簡単な言葉でとても明瞭に、大切な生き方が故人と遺族との両面で
書かれています

興味があれば読んでみてください




死んだらおしまい、ではなかった
大念寺住職 大島祥明著
PHP研究所出版
1000円




エンディングノートが流行りですね

2011年09月03日 | 生前
この仕事をしてから、いろいろな方とお目にかかります。
葬儀関係が多いのですが、この頃では他業種の方も多くなりました

葬儀業界は注目の的なんですね

どちらかというと、葬儀社より他業種の方の方に熱い想いを感じます
研究熱心ですし、斬新な視点をお持ちですね

超高齢社会になっているのですから
ターゲットはエンディングに向いてしまうのでしょうね

人生90年になって、家族が一緒に住まなくなって
自分の最後を家族ではなくて
自分で締めくくらなくてはならない時代が来たのです

そこに登場したのが「エンディングノート」です
それをかなり積極的に取り組見始めています

ある士業の団体が「エンディングノートを2000名様限定で無料進呈」
と広告したら
応募の数が20000人を軽く超えた、と聞きました!!!
なんと10倍以上です

高齢者自身が自分の終焉を設計する、心つもりが見られます
家族と話せないことを、書いておく必要に迫られているのです

それも死をまじかに感じる年齢よりも
それ以前の70代中心の年齢層です

年齢が高くなればなるほど、考える力も
行動を起こす力もなくなり、体力もなくなります
70代はちょうど死を意識する年代ですね

自分設計の手始めがエンディングノートなのでしょうね。

これからしばらくは、エンディングノートの販売も話題も花盛りですね。


グリーフサポートを取り入れた葬儀社の結果

2011年08月04日 | 生前
「グリーフサポートミーティング」で葬儀社2社が報告をしました

1社目は
グリーフサポートのセミナーで
看護士、ご遺族の立場の方、お子さんが自死された方、葬儀社のスタッフなど
いろいろな方々と学ぶ機会を持つことができそれ自体が勉強になった

セミナーの体験を踏まえて事前相談をすると
見積もりの話をする場ではなくなった

ご遺族の話を熱心に聴くことに、心がけをしてきたら
気持ちを聞き出すことができてき
故人の話を、ご自分からすすんで話される方が多くなった

葬儀後も家族に言えないことを私たちに電話してくる方も出てきた

又、他の葬儀社からは
グリーフサポートを軸にした葬儀サービスを
社員みんなで行うことを話し合って決めた
その結果
事前相談では、話を聞くことで信頼を構築でき
その時の担当者に指名で葬儀が来るようになる

搬送依頼の電話も、きめ細かく聞き、安心をしていただくと
催促の電話はなくなり
遺体処置も慎重に何度も足を運ぶため
「時間がたっても故人が変わらない」といわれるようになる

葬儀の受注も以前は早く帰って手配を、と
急いでいたが
思い出話や、心配事を聞くようになり
時間をかけると、不思議に見積もりが上がることが多くなった

そしてクレーム、値引き交渉が無くなった

社員それぞれが得意のパターンで受注を行い
マニュアル化せずミーティングで情報を共有するようになった

葬儀後の遺族からの相談も
「時間はいつでもいいから来てほしい」と言われ
こちら都合に合わせくださる


このような報告がされました



聞いていて、私にはうなずけることばかりです
私自身が「遺族ケア」を中心に葬儀を行った過去があります

まったくその通りなんですよ
ご遺族の話を聞き出し、できる限り沿うことは
結果として
いい葬儀ができ、ご遺族もそして葬儀を受ける私たちも
満足度が非常に上がるのです

グリーフサポートって
葬儀後に悲しみに対応することではないんです
遺族に向き合うことすべてにグリーフサポートが必要なんですね

そうなると、
事前相談の仕方も変わるし
見積書の作り方も変わる、説明がなくても詳細がわかる見積書がいいし
会葬者への対応も一切困ることがないようにしよう、と思うし
等々

葬儀社の気づきが変わってくるんですね

アフターケアも
葬儀社は忙しくてできない、なんて
勘違いなんですよ
ご遺族は、信頼した担当者が困るようなことは言ってこないんです
「あなたの都合にあわせるよ」と言って下さるんです

やっぱりグリーフサポートは葬儀社にあるべきものですね