あらためて祖国へ

2014年12月30日 | Weblog

▼いま日本時間では晦日、12月30日火曜の深夜11時半近くです。
 今回の欧州出張の拠点となったパリから、帰国するところです。現地時刻だと同じ日の午後3時半近くですね。

 5日前の12月26日金曜に、テレビ朝日「ワイド・スクランブル」の生放送でメタンハイドレート調査について話し、そこから大急ぎで空港に向かって、この出張に出発しました。


▼欧州は、日本の地理で言えば、たとえばパリは樺太の中央より少し下ぐらいに位置しています。
 ロンドンやベルリンはさらに北です。
 いずれも当然、北海道最北端の稚内よりずいぶん北です。
 ちなみに、暖かな南仏というイメージのマルセイユの港町で札幌ぐらいですから、とにかくこの季節の欧州の主要都市は寒いところが多い。
 そして今回の冬の出張も、凄く寒かった。
 ただしいつもの通り、おおむね半袖で過ごしました。


▼今回の出張中、実はいちばんエネルギーを注いだのは、独研(独立総合研究所)から配信している会員制レポート、東京コンフィデンシャル・レポート(TCR)のための仕事です。

 ひとつには、TCRの書きかけのレポートや、これから書こうと考えているレポートのために経済、危機管理、安全保障、外交、文化、政治の多岐にわたってEUの現状を把握すること。
 もうひとつには、年末年始ですこし時間の余裕があるかも知れない会員のために、1本でも多く、しかも充実した長めのレポートを送ることです。
 きょう12月30日に、年内最後のレポート、第720号を配信し、これで12月は合計9本の配信になりました。
 契約上は、月に4本から5本の配信ですから、ずいぶん多くなりました。

 ただし11月が少なくて2本しか配信できなかったので、それを補う意味もあります。
 補うだけなら、この12月は6本で良かったのですが、やはり上記のように年末年始を会員に活かしてもらいたかったので、力を入れて、9本になってしまいました。
 25歳の戦う女子、S秘書からは「年末の出血サービスですね。社長はほんとうに出血したりしないように、休んでください」という面白いショートメールがやって来ました。
 ぼくは「この12月、実際に2度、なぜか鼻血を出したのじゃ。わはは」という趣旨の返信を送りました。
 あ、心配は無用です。
 もともと血の気が多いのか、鼻血はたまにありますから。
「水曜アンカー」(関西テレビ)の持ちコーナーで立って話している最中に、鼻血が噴き出してきたことも、ほんとうはあったのですよ。
 キャスターもカメラマンも、もちろん視聴者も気づかずに済みましたが。


▼TCRはもう、14年9か月もたゆまずに配信を続けてきました。
 独研の研究員の手も決して借りずに、ぼくひとりで企画し、情報を集め、書き、仕上げる、それがコンセプトです。
 独研は、完成品のレポートを総務部が配信するだけです。

 だからこの11月のように、「ぼくらの真実」(扶桑社)の執筆と仕上げに必死になり、さらに総選挙を控えて政局が激しく動いて、ぼくも一民間人としてそれなりに動かねばならないとなると、TCRの配信が減ってしまうのです。
 しかし今回も、過去も、必ず翌月に回復しています。

 関心のある方は、ここへどうぞ。


▼TCRの内容充実のためにも、こうやってこまめに外へ出ることはやはりとても重要です。
 外交を考える視点だけではなく、日本の政治、経済、社会から文化までを外から客観視する眼も、リフレッシュされ、新たに養われます。


▼今回は、「ぼくらの真実」(扶桑社)が発刊される時期と重なり、その読まれ具合も、たいへんに気になりました。
 幸い、紀伊國屋書店だけで1日に100冊を大きく超えて、読者の手に買われていく日もあり、出張中、日本の読者のみなさんに遠く欧州大陸とシベリアを越えて毎日、毎晩、感謝の気持ちを送っていました。

 信頼する編集者によると、「ぼくらの祖国」(扶桑社)も同時に新たに読まれていて、「これまでに無い読者を獲得している証拠です」と感激するメールをくれました。
 しかし、ぼくは正直、まったく楽観視できません。
 依然、わたしたちの社会では、祖国を貶めるような信じがたい本こそが主流なのです。

 ヨーロッパにいると、街のひととと話しても、当局者と議論をしていても、とにかく愛国者ばかりです。
 そのうえで糺(ただ)すべきを糺すということを、立場の違う人たちがふつうにやっています。
 日本を貶める本を書いているようなひとも、こうした海外に来ると途端に、海外の愛国者たちを褒めそやすことが多いのです。

 しかし今回のメタンハイドレートをめぐる無茶な報道ぶりを見て、あらためて書籍の持つ「歴史の証人」という意味も感じます。
 民間のマスメディアでありながら、民間の研究を無視し、「日本海で初めてメタンハイドレートを採掘した」という嘘を平気でいまも流していますね。
 今回の政府発表は、お上、政府としては民間に遅れること10年、やっと初めて採掘した、ということに過ぎません。
「希望の現場 メタンハイドレート」「海と女とメタンハイドレート」(いずれもワニブックス)という書籍を見てもらえれば、その中にある写真と一緒に、わたしたち民間が2004年から採掘に成功してきたという事実が動かしがたく存在しています。


▼さぁ、まもなくふたたびシベリアを越えて、祖国に戻ります。
 例年だと、このまま海外にとどまって、1月は2日から確実に動き出す政府機関や軍の当局者と議論してから日本に戻るのですが、ことしは大晦日から日本にいて、日本の当局者と連絡を取り合うべきだと判断しています。


▼ちらりと予告しましたように、この地味ブログを移転します。
 セキュリティ強化のためです。
 いま準備は最終段階です。
 おそらくは元旦を期して、移転となります。
 このブログも当面は、維持します。
 ただしこのブログにある、ぼくの過去の書き込みはすべて、すでに新ブログにアーカイブスとして移転を終わっていますから、新ブログだけですべてを読むことができます。

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