歴史カン・ヒボンさんの記事より~

2017-05-15 15:39:55 | 韓国について

歴史カン・ヒボン

現代韓国の序列主義の根源は朝鮮王朝時代の身分制度?

厳格な身分制度の中でもチャングムのような優秀な医女が活躍した

朝鮮王朝の亡霊

王族は身分制度を超越する存在であったので別格と考えれば、

朝鮮王朝時代の身分制度の最上位は両班(ヤンバン)であった。

両班は、

先祖から恩恵を受けて生まれた人たちで、

大地主の貴族階級と考えればわかりやすい。

ただし、

高い官職は科挙に合格しなければ得られないので、

両班の家に生まれたといっても安泰ではない。

両班の子弟は、

小さい頃から猛勉強を義務づけられていたのだ。

そういう傾向が、現代韓国の学歴社会に結びついている。

518年間という長寿を誇った朝鮮王朝は、

亡霊のように現代韓国に様々な影響を及ぼしている。

厳格に決められた人々の身分

朝鮮王朝の身分制度の中で、

両班の下になるのが中人(チュンイン)である。

専門的な能力を持った人たちのことだ。

医者や通訳などの技術官、

両班を補佐して実務を取り仕切った下級役人、

両班から格下げとなった庶子やその子孫などが中人となっていた。

身分制度の三番目が常民(サンミン)である。

庶民のことであり、

日本の江戸時代の「士農工商」でいえば「農工商」にあたる。

つまり、多くは農民、職人、商人だった。

この人たちも科挙を受験することはできたが、

実際には教育を受ける機会がなく、

事実上、

官僚として出世することはほぼ不可能だった。

また、

常民は人口では一番多いのだが、

韓国時代劇にはあまり出てこない。

そのことは、

韓国時代劇で庶民を描いた作品が

いかに少ないかを端的に示している。

四番目は、

身分制度の最下層に位置する賎民(チョンミン)である。

奴婢、芸人、妓生、巫女などが該当する。

奴婢の場合は、

父母のうちでどちらかが奴婢であると、

子供も奴婢となった。

また、

一度その籍に入ってしまうと抜け出すことができず、

売買・相続・贈与の対象となってしまった。

身分制度の垣根を越えたチャングム

朝鮮王朝時代の身分制度は厳格に適用されたが、

身分制度の垣根を越える例外というものもあった。

一例が医女である。

医女の制度ができたのは15世紀だ。

当時、

奴婢の中から選抜されて医女になる例がほとんどだった。

そこにはどんな事情があったのか。

そもそも、

儒教社会においては男女が交わることは厳しく諌められた。

そんな影響もあって女性は男性医師の診察を受けることを拒んだ。

女性が裸を見せるのは、もっとも下品とされたからだ。

そのあおりで、

医者の診察を受けずに亡くなる女性が相次いだ。

必然的に医女が必要となったが、

志願する女性はいなかった。

人の裸を見る仕事が嫌われたのだ。

なり手がいなかったので、

奴婢の中から利発な女性を選んで医女として育てる制度ができあがった。

こうして医女が数多く誕生して同性の身体を診察したが、

その身分は低く、

宴席に呼ばれて酌婦としても働かされた。

人の命を救うという尊い役割を担いながら、

酔客の相手もしなければいけないとは、なんと理不尽なことか。

「医女に酌婦までさせるのは問題だ」

そういう風潮になり、

16世紀以降にようやく医女が酌婦を兼任するのが禁止となった。

さらには、

身分的にも専門職として優遇されるようになった。

その中から史実では

長今(チャングム)のような優秀な女性が現れたのである。

彼女は『宮廷女官 チャングムの誓い』の

大ヒットによって現代韓国でも有名になった。

つまり、

どんなに身分制度が厳格でも、

その中から才能と努力で才覚を現す人がかならずいるということだ。

むしろ、

そういう人たちが朝鮮王朝の歴史を作ってきたといえるだろう。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

 
http://kanhibon.com/2017/05/15/%e7%8f%be%e4%bb%a3%e9%9f%93%e5%9b%bd%e3%81%ae%e5%ba%8f%e5%88%97%e4%b8%bb%e7%be%a9%e3%81%ae%e6%a0%b9%e6%ba%90%e3%81%af%e6%9c%9d%e9%ae%ae%e7%8e%8b%e6%9c%9d%e6%99%82%e4%bb%a3%e3%81%ae%e8%ba%ab%e5%88%86/
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