眠りたい

疲れやすい僕にとって、清潔な眠りは必要不可欠なのです。

青のシグナル

2017-05-05 | 
優しい哀しみが嘘でないなら
 じっと黙って海を見ている
  重く垂れ込めた雲の下
   深い青を見つめている
    僕は煙草に火をつけ
     少女は水筒に入った珈琲を飲んでいる
      青は青のままで
       だから僕たちは永遠の青の住人だった
        全てが哀しみの憂いを帯びた青の世界だった

         絶望と希望の成分が一緒なんだ

          君は厳かにそう告げ
           祭壇に捧げる様にグラスの葡萄酒の赤をかざした

            古びた教会のステンドグラスの窓から
             微力な光が差し込んでいる
              今にも霧散する大気の中
               僕らの魂もまた無力だった

               君の故郷の海は綺麗なんだろうね

                僕は黙りこくって葡萄酒を飲み干した

                 忘れたよ、そんな昔のこと

                  君は僕の返事に満足して微笑んだ

                   きっと綺麗な青のはずだよ

                    そう云って
                     手のひらに十字架を握った

                    ね

                   祈ろう

                  何をさ?

                 世界が永遠に青である様に。

                だがしかし
               僕の手のひらには何も存在しなかった
              哀しいけれど僕は何ひとつも持てなかった
             古ぼけたラジオから流れる音楽だけが
            僕に魂のありかを教えてくれた
           君は僕に魂の無限を伝えようとし
          僕は君にルーリードの詩を伝えようとした
         教会の静けさの中
        僕らはただ葡萄酒が無くなるまで
       永遠について考察した

      永遠

     優しい哀しさのことをそう呼ぶんだよ

    君はそう云って存在を現象から乖離させようとした
   そして僕は君の魔法を信じていたのだ
  緩やかな螺旋
 魂の邂逅
その儀式の為
 僕らは葡萄酒を飲み続けた
  ラジオからヴェルヴェト・アンダーグラウンドの曲が流れた
   
   哀しみ

    君のいない世界を羅列する夜

     僕には捧げるものが何も無かった
      
      だから深夜三時にバーボン三杯分祈るのだ

       少女がギターで「哀しみの礼拝堂」を弾いた

        哀しみ

         優しく密やかな熟れた果実のたくらみ

          試行錯誤する夜が

           夜が青であるといい

            青い世界が永遠に続く様

             祈るのだ

              ウイスキー三杯分の祈り

               決して届かぬ想い達

                

                青の緩衝




                優しく哀しい青
















    

        
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