自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

久しぶりに小説のお話 『つむじ風食堂の夜』

2011-05-18 06:05:37 | ファンタジー
いもにあーとプロジェクトの事で、あっという間に二カ月が過ぎ去った。


激動の、そして未だに続く不安の日々が日常化している、という何ともおかしな状態です。



宮城、岩手あたりでは、「復旧」と言う言葉が定着し始めているようですが、福島ではまだそれも遠い話。


でも、「遠い」と言う事は、「ここ」があるからなのであって、いつか必ずたどり着くということ。



そんな話から始まる物語


『つむじ風食堂の夜』吉田篤弘


多分今年に入ってだと思うけれども、たまたま録画してあった映画がこれ。


何気なく見た映画だったけれども、その味わいがボクのすきなものだった。



今でも心に残っているのですが、ふと目に飛び込んできたのが、この小説。


すぐに買い求めて、読んでみるとやっぱり映画の映像と一緒にお話がこころにスーッと入ってくる。



月船アパートメントも、タブラさんのエスプレーソも、それから帽子もつむじ風も・・・・この話のリズムが奏でる響きがたまらない。



この小説が、ファンタジーの定義に当てはまるとは思えないのだけれど、ボクにとっては素敵なファンタジー。



そして本題の、「遠い所」


今ここがあるから、そこは遠いのであって、もしここが無ければ遠い場所もない。


だから、コペンハーゲンにも行ける「二重空間移動装置」は、実は画期的な心の万歩計だということ。

(何だかわからないでしょうから、ぜひ読んでみてください)


ボクたち日本人が、この万歩計いや、二重空間移動装置をもって今日の一歩を踏み出さなければならない。


またしばらく、はまりそうな作家です。



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