春秋ユラリ@恵比寿

“ハナキン”の夜のこんな時間に、自宅のPCに向かっているのは、珍しい。

夜になって、雨も上がって、飲みに行くには最高のシチュエーションなのに。

なんてことない、
明日も出勤だから、である。


あぁぁぁぁ、飲みたい。

ドロドロになるまで。




今年に入って、ほぼ毎週土曜日、カイシャに行っている。

土曜日なので、スーツではなく、私服で。


私服でカイシャに行こうとする僕を見て、3歳のムスコが毎回、泣く。
シクシクと、寂しそうに。


パパ、なんで、いつも、遊んでくれる格好なのに、カイシャに行くの、

と。

そんな気持なんだろう。


彼女に抱きついて、泣きながら、

「バイバイ。がんばってね」

と手を振るムスコ。


そんなムスコを残して、駅へと向かう、その道すがら、歩きながら、やっぱり考える。


この状態、健全じゃないよね。

と。





今週の、カイシャでのある日の打合せのこと。

その打合せで、今月下旬の、とある月曜日の昼に、超重要な会議が開催されることが決まった。


決まった瞬間、僕の隣の席にいた、6コ上の先輩が、

「まじかよ・・・」


と小さく呟いて、天を仰いだ。



なんで、天を仰いだか？


誰も知らないけど、僕は知っている。

その打合せの前日に、先輩から聞いていた。



その、会議が開催されることになった月曜日は、代休を取る予定だったことを。


休みを取って、土曜日から2泊3日で、奥さんと、4歳のムスコさんと、旅行に行くってことを。
京都に行って、桜を見る予定だってことを。

最近忙しくて、結婚記念日も家にいることができなかったから、その罪滅ぼしも込めて、ちょっと向こうで贅沢をするんだ、ってことを。



目が虚ろに宙を漂っている先輩の横顔を見て、やっぱり思った。



健全じゃないなぁ、と。





でも

この話には、実はまだ続きがある。




その、先輩。


先輩が、そんな状況の先輩が、そんな態度を表に出したのは、その、会議が決まった一瞬だけだった。


時間にして、2秒弱。



その後は、いつもの先輩だった。

いや、いつも以上だったかもしれない。



その、月曜日の会議に向けての打合せでは、敢えて前向きに議論をひっくり返す働きかけを自ら実行してた。

時間は、24時過ぎ。


翌日は、7時台にカイシャPCからのメールが送られてきていた。


ついでにいうと、しっかりブログも更新されていた。




・・・ハンパない




で、思った。

思ったというか、気づいた。

気づいたというか、思い出した。



僕がどうして、今のカイシャに入りたいと思ったのか、を。






今日の昼のこと。


大学のアメフトの後輩で、ウチのカイシャを候補に考えている、就職活動中の学生とランチをした。


場所は、春秋ユラリ。

エビスボウルの跡、である。
（といっても、誰も分からないか？）



学生が僕に質問してきた。


「どうして、今のカイシャを志望したんですか？」


即答した。


「社員がカッコよくて、惚れたから」



さらに、質問


「今のカイシャに入ってよかったですか？」


また、即答


「100パーセント、良かったと思っている」




今まで、何十人との学生の訪問を受け、同じような質問を受け、同じように答えた。


でも、今日の答えは、今までのそれよりも、若干強い口調で答えていたかもしれない。




健全じゃない状態だから、気づけることもある。


というよりも、健全か、健全じゃないかは、その状況で、どう心持ち、どう行動するか、によるんだ、ということ。




“しなやかに”


ということなんじゃないかと、最近思う。



強さもあって、でも滑らかで。




そんな生き方、カッコよい、と思います。





ここ春秋ユラリも、結構、しなやかさ、出てます