SFだからでしょうか、今まで読んだ彼女の作品とは雰囲気が違うように感じました。
読み終わった直後は、第一部のインパクトが強すぎるような気がしましたが、余韻を味わっている内に丁度良い配分の気もしてきます。
その第一部ですが、かなり「魔女の血をひく娘」と被っています。だからでしょうか、マリーのその後を想像すると、どうしてもメアリーのそれに重ねてしまいます。魔女狩りの嵐は大陸まで飛び火しますから、マリーの行く末が明るいとは到底思えません。その事が読後感をちょっと暗いものにします。実際のストーリーは上手くまとめられており、空の最期でさえ苦悩より必然のような感覚で流れ過ぎてしまうのに。
そういえば謎が残るのも第一部だけなので…やっぱり比重差ありすぎかな…
「ブルースカイ」 桜庭一樹
読み終わった直後は、第一部のインパクトが強すぎるような気がしましたが、余韻を味わっている内に丁度良い配分の気もしてきます。
その第一部ですが、かなり「魔女の血をひく娘」と被っています。だからでしょうか、マリーのその後を想像すると、どうしてもメアリーのそれに重ねてしまいます。魔女狩りの嵐は大陸まで飛び火しますから、マリーの行く末が明るいとは到底思えません。その事が読後感をちょっと暗いものにします。実際のストーリーは上手くまとめられており、空の最期でさえ苦悩より必然のような感覚で流れ過ぎてしまうのに。
そういえば謎が残るのも第一部だけなので…やっぱり比重差ありすぎかな…
「ブルースカイ」 桜庭一樹