社会空間研究所 建築・まちづくり通信

社会空間研究所の所員が建築・まちづくりに関する情報等を気ままに綴ったブログです。
2007年6月からスタートしました。

『アオーレ長岡』に行ってきました(長岡散策その1)

2017-06-27 11:07:56 | まち歩き(中部・北陸)

■6月24日(土)

富山グランドプラザとともに、プレイスメーキングのお手本?である

シティホールプラザ「アオーレ長岡」(新潟県長岡市)を見てきた。

 

そこは、”市民の居場所になっているな~”と感じられる空間だった。

まず、アオーレ長岡の概要だが(パンフレットより)

 ・5,000人を収容できるアリーナ

 ・開放感のある屋根付き広場(通称:ナカドマ)

 ・市民交流ホール

 ・そして、市役所が一体となった複合型施設。

 ・このほか、福祉のカフェ、コンビニ(セブンイレブン)、ファーストフード店(モスバーガー)、銀行が入っている。

【市役所機能の配置の考え方】

長岡市は職員数が市長部局で1,500人、

教育委員会とか消防まで入れると3,000人を超えることから、

これらを1か所に集めると中高層のビルになってしまうので、

縦に積み上げず、駅から信濃川方向に倒してしまい、

街区を更新していくという発想である。

その結果、市役所機能が分散配置され、回遊性につながっている。

※市役所はまちなか再生を図るために、郊外にあったものをまちなかに移転した。

【公共サービス機能の集約と市民が徹底的に利用できる展開を考える】

単に市役所機能を入れた箱をつくるのではなく

箱の中にどういう機能を入れこむか?

もう商業じゃないよね、公共サービス機能を集約させようと。

そして、市民が徹底的に利用できる展開を考えようということ。

資料:市街地再開発 2015年10月第546号

▽長岡駅西口                                    ▽駅広バス乗り場

※道路が茶色い理由:雪国では、道路に消雪(融雪)パイプが埋められ、降雪時には、このパイプに地下水を流し、雪を溶かします。
この際、散布される地下水に鉄分が多いと、酸化し 路面に付着するため赤錆色になります。
 

▽タクシー乗り場                                   ▽駅から見た「大手通り」。この先、左側にアオーレがある

 

▽この日は「ドイツフェスタ」をやっていた。

 

 

▽アリーナはすごい熱気。まるでテレビで見るドイツのオクトバーフェスタのよう。残念ながらドイツのオクトバーフェスタはいったことがない。

 

※アリーナと屋根付き広場が一体の空間になるプランニングがうまい。

▽日曜日でも役所の一部はやっていた。平日も8時まで営業。素晴らしい行政サービス。

 

 

▽この建物には、いろんなところに人が溜まれる場がある。そして、とても開放的。

 

▽会議室(交流室)はガラス張り。多分、予約がない時は誰でも自由使えるのでは。

 

あ、ここからアスペクト比が変わってしまった。           ▽こういう風にいろんな場所にイスとテーブルが置いてある。高校生が勉強中であった。

 

 

▽この建物はいろんなところからアプローチできる。これも利用しやすい仕掛けである。

 

▽隣りの街区の再開発。低層部に市役所機能、まちなかキャンパス、震災アーカイブセンターが入っている。

 

セットバックした部分はマチカフェ、シェア本コーナーになっている。

▽再開発ビルの反対側には空きビルを活用して「ながおか市民センター」が入居。そのほか全国初のタニタプロデュースによる、長岡多世代健康まちづくりの拠点が整備されている。

  

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 富ヶ谷で美味しそうな和菓子... | トップ | 『アオーレ長岡』に行ってき... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

まち歩き(中部・北陸)」カテゴリの最新記事