Easy Does It

ロックについてゆる~りと語っていきます!

マジでPavementの再来かも?

2008-04-12 22:13:02 | Lo-Fi
Vampire Weekend/Vampire Weekend

なんかやたら試聴コーナーでみつけるこのジャケ、、
なんだ?と思って聴いてみてもイマイチピンと来なくて、すぐ消えるだろと思ってたら、いつまでも試聴コーナーにのさばってる!!
なんなんだ!と思ってミュージックマガジンかなんかで「名盤を良いと思えないのはお前がダメだからだ!」とかいう記事が出てたのを思い出したりして、まあPacific(スウェーデンのエレクトロポップ!現代版AOR!)を買うついでにこれも買ってみた。

そしたら、なんだこれ!めちゃ好みじゃん!このゆるゆるポップ!
こんなローファイ久々に聴いた。ゆるやかでやりたいようにやってる感じ。
ホントにおれは試聴したのか?こんなんだったっけ?
初めてCrooked Rain聴いたときのこと思い出してしまったぞ!
でもまあPavementの方がなんかステイトメント的なものを感じますが。
Nirvanaとかが怒ってがなり立ててる横で「Cut Your Hair」やってる感じがシニカルですっげえかっこ良く感じたけど、こっちは単純に音楽が楽しそうな感じ。

でもこれはマジでインディ好きにはたまらないんじゃないか?
特に僕が好きなのは2曲目「Oxford Comma」です。
「M79」もおすすめです!

てか吸血鬼大集合!っていう邦題はどうなんだ?確かにインディ臭のするネーミングだが、知性なさ過ぎだろ!
もっとインテリジェンスあってのこの音だと思うけどなあ!
てことで輸入盤購入がおすすめです!

夏にはペイヴメント?

2006-04-01 23:56:35 | Lo-Fi
Pavement/Wowee Zowee
Pavementの三作目。セカンドCrooked Rainは以前記事に取り挙げた通り名盤ですが、このアルバムは結構分かりずらいです。

でも、なんか好きなんです。このアルバム。

Pavementは僕にとって夏のバンドなのです。夏の日にじりじりと照りつける太陽と
湿気。朝、行く時だらだら歩きながらいつも聴いてました。
「あちいなあ…」とか思いながら、「Black Out」とか聴いてるとなんだかPavementはこのダルさにすごいマッチしてるような気がしてくる。

夏なんてダルいだけ。なんて思う時なんて幾度となくあります。そんな時僕は夏らしい抜けるようなポップソングではなく、Pavementの拍子抜けするような演奏と、声を求めていました。
なんかダルい気分を理解してくれるようで、心地良かったです。

このアルバムはPavementの中でもそのダルさを最も理解してくれたアルバムという位置づけです、僕の中では。

そして「AT & T」で、「よし、今日も適当にがんばるか!」って気分になって、1日頑張れていました。

必要以上に感動的で壮大な音楽とかは風景に溶け込まないので、不自然に聴こえてくることもある。

でも、このアルバムはすぐに風景にフィットした。
特別感動する訳じゃないんだけど、そういうアルバム。


だらだら怠けるのもロック!

2006-02-21 14:20:28 | Lo-Fi
Pavement/Crooked Rain
僕の中で、かなり好感度が高いバンドの一つ、Pavement。なんでかというと、とにかく激しかったグランジやオルタナで溢れ返っていた90s初頭のUSにして、ポップ的な側面をなんの飾り気もなく打ち出してきたバンドだからです。Nirvanaとかもメロディがあったから人気があるんだろうけど、Pavementのほうがもっとあっけらかんとしてて、ながーく聴けると思う。

そのPavementの傑作セカンドがこの「Crooked Rain」
なにしろ「Gold Sounds」が入ってますからね。この曲のギターキラキラしてて最高!夏によく聴きます!
全体的にとてもポップなんだけど、Pavementらしいひねくれ感がにじみ出てて、並みのバンドじゃないってことが良く分かります。そして陽性のポップなんですね、そこが当時のUSバンドと一線を画すところだと思う。オルタナなんだけどポップ、ひねくれてるんだけど陽性、この矛盾のような要素がPavementの魅力だと思う。

「Silence Kit」「Elevate Me Later」「Cut Your Hair」「Range Life」などとポップな曲が多いこのアルバムはPavementの中で最も入門盤に適しているんじゃないかと思います。カリフォルニア出身というPavementのカリフォルニアらしさが最もでているアルバムです。

やる気ないとか叩かれてましいたが、ある意味リアルですよね。1番自然な感じがする。
僕の退屈な日々をポップに彩ってくれた、ひねくれアルバムです。

へろへろねじれポップ

2006-02-02 10:51:41 | Lo-Fi
Hefner/the Fidelity Wars

ローファイバンドと捉えていいのか、イギリスのギタポバンドHefner、このアルバムは僕がHefnerの中で最も好きな作品。でもまずHefnerはジャケが良い、というか目を引く。

Hefnerが鳴らすのは、すごい自然なエモーションだと思う。なんか「歌を歌うぞ!」って感じじゃなくて、気がつくと歌で語りかけてるような。
うそっぽいコマーシャルはなくて、ダレンヘイマンのへろへろなのにエモーショナルな声もあって凄いリアルなバンドだと感じることができる。

まあ、ローファイのスタンスってそうだからなあ。ベタなロックバンドみたいに激しくなることなんて今まで生きてきてそうはないけど、ちょっと無気力っぽくなることなんていくらでもある。Hefnerはそれを分かってくれる。

また歌詞も良い。情けないストーリーテリングって感じでそこに共感。

ただ曲自体に即効性のあるのは多くはないかな、普通のポップに飽きた人のためのポップって感じですね。でも曲毎に、良い感じのフレーズがあるので長く聴けるアルバムです。

僕としては、鮮やかなまでにエレポップ化したアルバム「Dead Media」も好きですね。

ローファイ

2005-12-13 12:29:54 | Lo-Fi
Pavement/Terror Twilight
ローファイバンドの雄Pavement。これは彼等が残したラストアルバム。Radioheadの「OK Computer」のプロデューサー(マッカートニーの最新アルバムも)がプロデュースしている。
全体的に酷評なこのアルバム、確かに前作「Brighten The Coeners」に入っている「Stereo」のようなキラーチューンはない。勢いも失われている。でも、ポップアルバムとしてはかなりのレベルにあると思う。解散後のStephenのソロもこの延長線上にあると思うけど、このシニカルなポップさ、聴いてて癖になる。
なぜ酷評だったのか、Pavementには変わることが許されなかったのか、それとも変わり方がダメだったのか。
僕も最初はPavementらしくないなって思った。4枚目「Brighten The Coeners」はローファイの頂点だと思う。それに続く5枚目としてはユルすぎる。でも聴いていくうちにこれはよく作りこまれたポップネスに満ちている作品ということに気付き始めました。全ての曲に聴き所があるし、何かこのアルバム独特の雰囲気もある。Pavementの残したアルバムの中では1番長く聴けるんじゃないでしょうか。
ただやっぱ「危うさ」はない。ポップだけど「Pavementやばい!」って感じじゃないんですよね。だからポップとしては良くなってるけどロックとしてはダメなんかな?
でもポップ好きなら「Spit On A Stranger」「Major Leagues」「...and Carrot Rope」は抑えといた方がいいと思います!